北陸新幹線E7系・W7系電車は、JR東日本・JR西日本の新幹線電車で、北陸新幹線長野 – 金沢間延伸開業に際し、JR東日本・JR西日本が共同開発・導入した車両です。形式名はJR東日本所有車がE7系、JR西日本所有車がW7系とされましたが、両者がほぼ同一仕様となっています。E7系・W7系電車は新規に設定された「かがやき」「はくたか」「つるぎ」のほか、1997年から東京 – 長野間で運転されている「あさま」にも運用されています。
E7系・W7系電車の基本仕様は、最高速度がE2系と同じ260km/h、編成はMT比10M2Tの12両で、E5系に引き続きグリーン車より上級クラスのグランクラスが導入されました。定員はグランクラス18名・グリーン車63名・普通車853名の計934名となっています。
特集2目の今回は普通車のインテリアを中心にご紹介して行きます。E7系・W7系電車の車内デザインは「大人の琴線に触れる『洗練さ』と心と体の『ゆとり・解放感』」を車両のトータルコンセプトとし、日本の伝統と最新技術の融合により新たな価値を生むことで『洗練さ』を、和風の空間に集うことで得られる心地よさで『ゆとり・解放感』を表現しています。
通路を挟んで3列 + 2列にシートピッチ1,040 mm で配置。グリーン車同様に自動回転機能を搭載しています。付帯設備として枕・取っ手・背面テーブル・ドリンクホルダー・電源コンセントが装備されています。
座席番号表示とロールスクリーンの様子です。
E7系・W7系電車の普通車のシートに装備されている枕の様子です。枕は高さ調節が出来るので、利用者によって最適なポジションを得る事が出来ます。
E7系・W7系電車の車内は旅への期待やワクワク、相反するシックで大人の雰囲気を共存させることをコンセプトとし、座り心地および腰部ホールド感向上のため背面傾斜と連動して座面を斜め後ろ下方に引き込む形式のリクライニング機構を採用しました。
座席背面の様子です。テーブル、ネットポケット、ドリンクホルダーが機能的に配置されています。
テーブルを出した様子です。
上から見るとこんな感じに見えます。
ドリンクホルダーの様子です。これは本当に便利な装備でした。
座席の頭部にある手摺の様子です。
普通車を含む全座席に電源コンセントが設置されています。
妻面座席のテーブルはこんな感じになります。
日本国外からの乗客や、冬季におけるスキー・スノーボードなどの大きな荷物を持った乗客が増えたことを受け、グランクラスを除く偶数号車と11号車のグリーン車に荷物置き場が設置されています。
天井付近の様子です。照明は白色系のLEDとなっています。天井に反射させて車内を照らす間接照明タイプとなっています。JR西日本207系リニューアル車(体質改善車)と同じ仕組みですね。
荷物棚付近の様子です。
妻面付近の様子です。
フルカラー車内案内装置の様子です。大型で遠くからでも見やすいです。
デッキ付近の様子です。思いの外簡素な造りになっています。
デッキと客室を仕切るドアーの様子です。
水回り設備付近の様子です。
洗面台の様子です。
1号者の車内を見通した様子です。
2号車の車内を先ほどの逆側から見通した様子です。ズラリと並んだシートが新幹線の輸送力の巨大さを物語っています。
E7系・W7系電車の普通車の車内、いかがだったでしょうか。2+3列シートは新幹線の標準的なシート配置ですが、可動式の枕(ヘッドレスト)やカップホルダー、全席コンセント装備など、かなりハイレベルな装備となっていて関心しました。デザイン的にも和をコンセプトにしたものとなっており、中々よかったです。シートの座り心地もハイレベルでした。