JR西日本207系電車は、1991年に登場したJR西日本の通勤形電車で、民営化後に同社が初めて設計した通勤形電車です。老朽化が進んでいた103系電車などの置き換えやJR東西線の開業に伴い必要となる車両の増備を図るべく、1990度から2003年度までに484両が製造され、JR京都・神戸線・宝塚線・学研都市線などで活躍が続いています。
207系はJR西日本初のVVVFインバータ制御を採用した他、定員増加を図るために2,950 mm のワイドボディを国鉄・JRで初めて採用した通勤電車でもあります。この通勤電車初(国鉄・JRで)となるワイドボティ化は結構エポックメイキングな出来事で、始めて207系に乗車した時は「なんて広い通勤電車なんだ!インテリアデザインも素晴らしく、まさに、これこそが究極の通勤電車だ!」と大変驚きました。そんな207系ですが初期車両は新製から20年以上が経過していることから、安全性向上対策やバリアフリー対応の充実等を目指したリニューアルが行われる事になりました。
【出典元】
→207系通勤形電車をリニューアルします!
【過去記事】
→JR西日本が207系通勤電車のリニューアルを発表!前面デザインを変更し安全性向上やバリアフリー対応の充実を目指す
それでは早速、リニューアル(体質改善工事)が施された207系を見てゆきましょう!2014年12月7日現在、リニューアル工事が行われた207系はZ22編成(4連)の1編成のみと、超レアな存在なので、捕まえるのに一苦労しました(^^;
まずは大きな変更が加えられたフロントマスクの様子です。207系の後継車である321系に準じたカラーリングに変更され随分と印象が変わりました。ヘッドライト付近以外が濃紺のクリア塗装になっています。屋根部分が塗装された事が大きいと思います。この塗り分けは以前から「207系も321系と同じ様に、退色の目立たないクリア塗装にすればいいのに・・」と、僕の脳内で妄想していたカラーリングその物だったので、現実になってビックリしています。何となくドラえもん、に似ている気も・・・。
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種別表示器は幕式のままですが、行き先表示器はフルカラーLEDになりました!
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リニューアル車の外観上の大きな特徴となるヘッドライトです。先にリニューアルが始まった221系と同じく、前照灯は高輝度HIDライト、尾灯はLED化されました。
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サイドビューです。こちらも221系リニューアル車と同じく乗降ドア下のステップに注意換気の為のオレンジ色のテープが張られました。
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先頭車同士が連結した際に、連結箇所への転落を防止するホロ(先頭車間転落防止幌)の様子です。
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側面の行き先表示器の様子です。ご覧のとおりフルカラー化されました。このLED、中々芸が細かく、乗り入れ路線「東西線経由」はラインカラーのピンク、ローマ字表示は薄いオレンジといった風に色を分けて表示していました。
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フルカラーLEDの本領発揮ですね。今後は、路線記号も表示するのでしょうか・・・
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より安定して立つことができるよう配慮するとともに、座席から立ち上がる際も握れるよう考慮
②座席の中間に仕切りを新設(JR西日本初)
万が一の衝突時における安全対策の向上を図る。また、座席端部の袖仕切りも大型化
③客室の照明にLED照明を採用し、省エネルギー化を推進(約30%削減)
④ 編成の両先頭車に車椅子スペースを新設
⑤出入口ドア閉の際に注意を促すための案内音声を新設
⑥出入口付近滑り止めや、床敷きものを321系に準じた物に変更
⑦握り棒の色調・形状変更
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ドア間の座席は7人がけから6人がけに変更。321系に準じた片持ち式に交換されました。
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座席はセミバケットシートで1人辺りのスペースが若干広めに取られている印象です。すわり心地も中々よく、いわゆる尻痛シートではありませんでした。中間仕切りと握り棒が目を引きますね。
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腰掛け袖仕切りは関東の電車の様に大型化されました。321系の袖仕切りを巨大化した様なデザインです。また、袖仕切りの内側にもモケットが貼られるなど、JR西日本の拘りも感じられました。あと、袖仕切りの端の色が荷物棚の色と微妙ににているので、座席色が緑に変更されてから感じていた、荷物棚とシートの色が異なる「あべこべ感」が解消された気がします。
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座席に座って握り棒を見るとこんな感じ。握り棒が曲線を描き座席の外側に膨らんでいるので、意外に広々と感じました。
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車端部の様子です。先頭車には車椅子スペースが設けられました。
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乗降ドアの様子です。
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乗降ドアの上部に千鳥配置されている車内情報案内装置の様子です。こちらは3色LEDのままです。ここは阪急や京阪を見習って、思い切って液晶モニタをつけて欲しかった気がします・・。
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天井付近の様子です。こちらも221系リニューアル車と似た感じになりました。
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照明はLED化され、半間接照明に変更されました。LEDユニットを少し天井から離して上向きに設置し、光を反射させ客室内を照らす仕掛けです。蛍光灯グローブよりもメンテナンスしやすい、JR西日本の拘りの一品といった所でしょうか。
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リニューアル(体質改善工事)が施された、新生207系。投入後20年が経過しましたが、外観デザイン含め、完全に現在の車両水準に追いつく素晴らしい仕上がりのリニューアルでした。JR西日本は九州新幹線への乗り入れ、大阪ステーションシティの完成、北陸新幹線の金沢開業などのビッグプロジェクトが一段落した為、ようやく在来線の駅設備や車両のブラッシュアップに本腰を入れてきた気がします。これから数年間で、221系、207系のリニューアルや環状線への新型車両投入などにより、JR西日本の車両レベルは一気に上がって行く事になりそうです。
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吊革の色については、正直なところ、それがどれだけ安全に寄与するのか疑問ですね
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ちなみに207系でリニューアルの対象となっている車両には座席が脚台付きと片持ち式の両方が存在し、今回リニューアルされた編成は施行前も片持ちの座席だったグループです。
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LCDに交換となると表示器だけ済むわけではなくモニタ装置などの交換が必携で改造車両数が多いケースでは省かれています。
現実問題として基本的に後付け改造で設置されている例は、年間に改造する車両数が少なく財務的に余裕がある事業者だけで、JR西日本のように改造する車両数が多く財務的に豊かではない事業者ではまず出来ないというです。
なので、LED式のままなのはある意味必要最小限にせざるを得ない言うことになります。
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LCDが設置されてれば完璧だったんですけどね…。
インテリアが良いだけに、LCDの未設置はかなりの減点です。
海外からの訪日旅行者が増加してるこの流れで、視覚情報の補完がなされてないのであれば、
現在の車輌水準に追いついているとはとても言えないでしょう。
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文字化けしてしまいました。すいません。
腰掛け袖仕切りは冬場座っている時に乗降時の冷気から守ってくれそうなのがいいですね。
近鉄京都線の各駅停車で早朝から出勤していた時は寒くて本当にこういうのが欲しいと思ってました。
いろんなところで採用して欲しいものです。
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見やすい色が規格で決まっているのでしょうね
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やはりポールと吊り革のオレンジ色(黄色?)がすごく目立ちますね。
こうなった経緯があれなだけにしょうがない事ですし必要なことなのはわかりますが
もうほんの少しだけでもいいから落ち着いた色にできないものなのか。
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ビックプロジェクトといえば、まだ三ノ宮の開発が残ってますね(*´ω`*)