報道各社が伝える所によると、JR西日本は20205年の大阪万博に訪れる来場者に対応する為、新大阪〜桜島を結直通列車の運行を検討しているとの事です。2025年の大阪万博の来場者は2800万人が見込まれており、国内外から訪れる旅行者をどう輸送するかが課題となっています。
JR西 万博会場近くに直通列車|NHK 関西のニュース https://t.co/shMt0LuwVF
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) March 5, 2020
現在、新大阪駅から桜島駅に向かうには大阪駅や西条駅でで乗り換える必要があります。新大阪からの直通列車を設定する事で、乗換駅で混雑が軽減されるメリットがあります。桜島駅からはシャトルバスが運行される予定との事です。

新大阪〜桜島間の直通列車は2023年開業予定のうめきた新駅(大阪駅地下ホーム)を経由する事で比較的スムーズに運行が出来そうです。最大の問題は桜島駅から万博会場までのアクセス。シャトルバスを運行するとの事ですが、大量の乗客をバスで運ぶ事が出来るでしょうか?といった素朴な疑問が湧き上がってきました。
◆課題
1)桜島駅周辺で大規模なバスターミナルが用意できるのか?
2)新大阪〜桜島の直通列車はおそらく8両編成。1列車約1000人(125人/両)の乗客を引き受けられるのか??
3)桜島駅→万博会場までの道路が渋滞して動けなるなるのでは?
切り札は連接バスによるBRTシステムの構築か?

桜島駅前から万博会場までのシャトルバスは、輸送力の大きい連節バスを大量投入するしかないと思います。一般的なノンステップバスの乗車人数が50名程度なのに対し、連節バスは100名程度と約2倍の輸送力を備えています。
新大阪や環状線からの直通列車が1時間8本設定された場合、時間あたりの旅客数は8000人です。単純計算で輸送力100人の連接バスなら1時間80本が必要になります。
1カ所のバスターミナルでは対応出来ない必要本数なので3〜4カ所に分散配置する必要があります。仮に駅周辺に4カ所のバスターミナルを用意した場合、1カ所あたり約25本/時となります。

駅周辺にバスターミナルを設置するとしても、駅前にあるリーベルホテルの敷地以外に適した用地が見当たりません。駅徒歩10分圏まで広げて考えて、バスターミナルを整備する事になりそうです。


