奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~は奈良市にあるコンベンション施設で、国際会議開催にも対応する能楽ホールをメインホールとしています。旧名称は奈良県新公会堂。奈良県置県100年を記念して平成元年に開館した「新公会堂」と、隣接する「奈良公園シルクロード交流館」を別館として一体化し、平成27年7月にリニューアルオープン、このリニューアルに伴い、充実したコンベンション機能を、より多くの方々に利用頂けるように、これまでの奈良県新公会堂から「奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~」と名称が改められました。
建築概要
設計 – 建築研究所アーキヴィジョン
竣工 – 1987年9月
構造 – RC造(一部W造)、地下1階、地上3階
延床面積 – 9,092.80m2
所在地 – 〒630-8212 奈良県奈良市春日野町101
受賞 – 第4回公共建築優秀賞受賞(1994年)、公共建築百選(1998年)
備考 – 屋根の面積5,400㎡、瓦の使用枚数137,730枚
奈良春日野国際フォーラム甍(奈良県新公会堂)は、日本最大級の5400㎡の屋根面積をもつことから、ビッグルーフという愛称があります。建物は奈良公園の一角にあり、正面東側に背後の若草山を借景とする日本庭園が設けられています。
正面玄関の様子です。中々雰囲気があります。
正面の回廊の様子です。円柱形の柱は寺院のそれを意識しているのでしょうか。
天平時代の建築を彷彿させる和風寄せ棟づくり、日本瓦葺きの美しい建物は、緑豊かな奈良公園の景観と調和し、落ち着いたたたずまいを見せています。
奈良春日野国際フォーラム甍(奈良県新公会堂)。春日大社からほど近く、若草山を借景にしたこの建物は国際観光都市奈良に相応しいコンベンション施設にリニューアルされたと思いました。