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星野リゾート『界 飛鳥』が誕生する!?近鉄飛鳥駅西側の新築高級ホテル(仮称)明日香村旅館計画 新築工事 現地の最新状況 25.02



奈良県明日香村と星野リゾートは、2019年8月15日に包括連携協定を締結しました。目的は地域活性化で、村内に二つの宿泊施設を計画しています。その一つが、近鉄飛鳥駅西側の丘陵地に新築する高級ホテルです。


1:飛鳥の宿「祝戸荘」のリニューアル

国営飛鳥歴史公園内にある宿泊研修施設、飛鳥の宿「祝戸荘」を、高級宿泊施設としてリニューアルオープンする計画。個室型食事処や客室を中心に運営する。

2:近鉄飛鳥駅西側の新築高級ホテル
近鉄飛鳥駅西側の丘陵地に高級ホテルを新設。敷地面積は約5haという広大な広さで、周辺は歴史資源が豊富な立地。

 



明日香村には年間約80万人の観光客が訪れますが、現状では駅の東側に集中し、西側への誘導が課題となっています。そんな中、新ホテルは駅西側の丘陵地に位置し、牽牛子塚古墳や真弓鑵子塚古墳、マルコ山古墳、岩屋山古墳といった歴史的遺産に囲まれた立地に計画されています。村では牽牛子塚古墳の整備や農業振興施設の建設を進めており、星野リゾートは宿泊施設を軸に、明日香村の歴史や文化を体験できる場を提供し、地域の活性化につなげる狙いです。


出典:星野リゾート

気になるのが、この新ホテルのブランドです。開発計画には「旅館」との記述があり、低層分棟型の瓦屋根デザインが採用されることから、星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」になる可能性が高いと考えられます。「界」は、各地の文化や自然を活かした和の温泉旅館ブランドであり、伝統的な景観と調和しながらも、その土地ならではの体験を提供するのが特徴です。

 


出典:星野リゾート

参考例として挙げられるのが、2022年8月3日に開業した「界 由布院」です。建築家・隈研吾氏が設計を手がけ、敷地面積35,562.24㎡、建築面積2,721.80㎡、延床面積4,365.70㎡、客室数45室(和室20室、露天風呂付客室20室、離れ5室)という規模で運営されています。コンセプトは「棚田暦(たなだごよみ)で憩う宿」。由布院の棚田を主役に据え、周囲に建物を配置するという独自の設計が施されています。施設内には「棚田テラス」や由布岳を望む大浴場・露天風呂があり、四季折々の美しい風景が楽しめます。

 


出典:星野リゾート

飛鳥駅西側の新ホテルも、こうした地域の特性を活かした和風リゾートになる可能性が高いです。現在、現地では大規模な造成工事が進行中であり、今後の星野リゾートの正式発表が待たれます。ゆるやかな高低差のある森の中に、飛鳥の伝統建築を取り入れた低層の和風建物が並び、温泉施設も備えた癒やしの空間が広がるーーそんな「界 飛鳥」が誕生するかもしれません。続報に期待したいですね。

計画概要



計画名称:(仮称)明日香村旅館計画 新築工事
所在地:奈良県高市郡明日香村真弓
主用途:旅館
階数:ーーー
高さ:ーーー
客室数:ーーー
敷地面積:49,997.48㎡
建築面積:ーーー
延床面積:ーーー
建築主:星野リゾート
設計者:株式会社ライト
施工者:淺沼組
着工:2024年09月01日(予定)
竣工:2026年05月31日(予定)
開業:ーーー

2025年2月の様子


現地の様子です。近鉄飛鳥駅からはかなりの距離があるので、徒歩で取材するのは難しそうです。

 


北側から見た様子です。敷地面積が約5haもあるので、向こう側が見えません(笑)

 


少し角度を変えて見た様子です。


敷地の奥をアップで見た様子です。計画地には緩やかな傾斜があり、森の木々と高低差を活かした景観が造れそうです。


さらにアップで見た様子です。


最後は先程の写真の反対に位置する、丘の上から見た様子です。

1 COMMENT

ぷんぷい

奈良の設計事務所に設計発注してくれてるトコロがいいですね。

開発設計だけかな???

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