NTT都市開発は、2018年10月11日付のニュースリリースで、同社が京都市東山区清水で開発を進めているホテル計画『元清水小学校跡地活用計画』を2018年10月に新築着工したと発表しました。2011年3月に統廃合によって閉校した「清水小学校」は、清水寺などがある観光エリアに位置しています。京都市は民間事業者5者から意見提案を受け、跡地・校舎をホテルまたはブライダル事業に活用する方針を決定。2015年10月に公募型プロポーザル方式で事業者を募集、10社の応募からNTT都市開発の提案が選ばれました。
計画建物は、地上4階、延床面積約6,800㎡、客室全48室のホテルで、既存校舎のアーチ型開口や軒下の船腕木装飾など特徴ある外観を保存し、この地ならではの眺望を活かした客室・施設を計画。また、ホテル運営者は、プリンスホテルを予定しており、上質なサービスを提供するとしています。
計画エリアである京都清水は、平安京以前から清水寺を擁し、悠久の歴史を重ねてきた地で、現在は世界でも有数の観光地として発展を遂げている地域です。その中でも当該敷地は、法観寺八坂の塔を間近に望み、緑豊かな東山を背景に京都の町並みを一望できる恵まれた立地です。
【出典元】
→NTT都市開発>元清水小学校跡地活用計画 新築工事着手
所在地 | 京都府京都市東山区清水二丁目及び清水四丁目 |
敷地面積 | 7,120.67㎡ |
延床面積 | 約6,800㎡ |
規模 | 地上4階 |
客室数 | 48室(予定) |
付帯施設 | レストラン・フィットネス・スパ等 |
着工 | 2018年10月 |
竣工 | 2019年度秋(予定) |
開業 | 2019年度冬(予定) |
事業主 | NTT都市開発株式会社 |
ホテル運営 | 株式会社プリンスホテル |
基本設計 | 株式会社東急設計コンサルタント |
設計・施工 | 株式会社大林組 |
デザイン監修 | 株式会社乃村工藝社A.N.D. |
ホテルのコンセプトは「記憶を刻み、未来へつなぐ」。1869年(明治2年)に開校した清水小学校は、日本の伝統や文化が生き続ける京都の地で地域住民に欠かせない場所となった経緯があります。「清水小学校の歴史を刻みながら、訪れた人々や地域の人々に新しい思い出を与えて、未来へとその記憶をつないでいくことのできるように」という意味が込められています。明治初期に建てられた歴史的に価値のある校舎の意匠を残し、和と洋、モダンとアンティークといった異なる要素を掛け合わせて、重厚感のある空間に奥ゆかしさが漂う高品位なホテルを目指すとしています。
建物外観は、既存の小学校が洋風で新築側が和風なのが面白いです。ホテルの客室数は48室、平均客室面積は50㎡以上となっており、おそらく相当高額な料金設定になると予想されます。もしかするとプリンスホテルの最上級ブランド、「ザ・プリンスギャラリー」を冠してくるかもしれませんね。
校舎は明治初期ではなく、昭和8年に建てられたようですよ。
ああ、そうでしたっけ?
宝ヶ池にもプリンスホテルがあるので、3軒目???
全然関係ない話題で恐縮です。
本日、大阪モノレールの新型車が報道陣に公開されました。
ここで一部の人からLCDが付いてないじゃないかとイチャモンをつけられ、喧々諤々となりましたが、正解は『ちゃんと付いている』でした。
プリンスホテル、近畿圏では琵琶湖畔にある高層ホテルに次いで2軒目ですか。近代建築のコンバージョン、楽しみですね(^。^)