京都府は、京都向日町競輪場の余剰地に計画している、「京都アリーナ(仮称)」の整備・運営などを担う事業者を決める公募型プロポーザルで、伊藤忠商事を代表とするグループを優先交渉権者に選定しました!
「京都アリーナ(仮称)」は、向日町競輪場の余剰地33,146㎡に、約9000席規模のアリーナをDBFO(Design╶Build╶Finance╶ Operate/設計・建設・資金調達・運営)方式で整備します。
DBFO方式では、事業者が施設を設計・建設し、竣工後、京都府が建物を取得、約30年間の分割で整備費を支払います。事業者は府と土地・建物使用貸借契約を結び、施設の維持管理・運営を行います。維持管理・運営は2028年度から3期で計29年9カ月を想定。事業費は約348億円で、設計・建設期間は2025年3月~2028年7月で、開業は同年10月を予定しています。
【出典元】
→京都アリーナ(仮称)の整備・運営等に係る公募型プロポーザルについて
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施設は鉄骨造、地上5階建て、延床面積29,774㎡で、競技面積はメインアリーナが68m×48m、サブアリーナが38.7m×22.5m。観客席はスポーツ利用時が約8925席、コンサート利用時は約9328席。エントランス前にはオープンスペースを設け、地域住民の交流拠点として活用。複合的な屋内スポーツ施設を整備する計画で、バレーボール・バスケットボール等の国際大会、インターハイ・国民スポーツ大会の府予選決勝が開催でき、音楽コンサートやコンベンションなどの用途にも対応できる施設となります。
コロナ禍が過ぎ、リアルイベントの需要が高まり、大阪府や兵庫県が新たなアリーナ施設の整備を進める中、京都府はスポーツ大会や国際イベント誘致の競争力で後れを取っているのが現状で、1万人規模のアリーナ施設建設の必要性が高まってました。
京都アリーナについては、北山エリアの京都府立大体育館の建て替え案が浮上しましたが、近隣住民の反対を受け、整備計画は暗礁に乗り上げました。その後、府が所有する京都向日町競輪場の余剰地にアリーナを建設する案が浮上。競輪場は1950年に開設され、老朽化が激しい一方、売り上げ好調を要因に、周辺一帯の再編検討がなされてきました。
計画概要
計画名称:京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業所在地:京都府向日市寺戸町西ノ段5番地他(向日町競輪場敷地)
交通:阪急電鉄京都本線「東向日」駅より徒歩15分、JR東海道本線「向日町」駅より徒歩20分
階数:地上5階
高さ:−−−−−−
構造:鉄骨造
基礎工法:−−−−−−
主用途:アリーナ施設
座席数:8,925席(スポーツ利用)、9,328席(コンサート利用)
競技面:68m×48m(メインアリーナ)、38.7m×22.5m(サブアリーナ)
敷地面積:56,434.88㎡(向日町競輪場全体)、約33,146㎡(京都アリーナ)
建築面積:−−−−−−
延床面積:29,774.56㎡
容積率対象面積:−−−−−−
建築主:京都府?
<代表企業>伊藤忠商事
<構成員>梓設計、大林組、電通、ハリマビステム、協栄ビル管理、伊藤忠アーバンコミュニティ、シンコースポーツ、NTT・TCリース、京銀リース
設計者:伊藤忠商事、梓設計
施工者:大林組
着工:2025年03月(予定)
竣工:2028年07月(予定)
開業:2028年10月(予定)
提案価格:348億円(施設整備費及び維持管理・運営費)