三井不動産は、2020年6月23日付けのニュースリリースで、名古屋市栄地区にある久屋大通公園(北エリア・テレビ塔エリア)に公園と店舗が一体になった「Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク)」を2020年秋にオープンすると発表しました。
この事業は名古屋市が策定した「栄地区グランドビジョン」に基づき、2017年10月に実施された錦通から外堀通までのエリアの整備運営を行う事業者公募で、2018年2月に三井不動産が選定され進められてきました。南北 約1kmにわたる公園に24棟の店舗施設を設置、公園とあわせて運営・維持管理を行うPark-PFI制度を用いた事業として日本最大級のプロジェクトとなります。
【出展元】→公園と店舗が一体となった 日本最大級のPark-PFI事業「Hisaya-odori Park」が2020年秋誕生
※1 「Hisaya-odori Park」とは、久屋大通公園(北エリア・テレビ塔エリア)の愛称。
※2 Park-PFI制度は、2017年の都市公園法改正により新たに設けられた、飲食店、売店等の公園利用者の利便の向上に資する公募対象公園施設の設置と、当該施設から生ずる収益を活用して一般の公園利用者が利用できる園路、広場等の特 定公園施設の整備・改修等を一体的に行う者を、公募により選定する「公募設置管理制度」のことを言います。
名古屋市の賑わいの拠点である栄の中心に「Hisaya Park -odori Park」誕生!
名古屋市の玄関である「名古屋駅」、古くからの繁華街「栄」、歴史観光の中心である「名古屋城」は、名古屋市を代表する観光拠点となっています。今後、リニア中央新幹線の開業を2027年(予定)に控え、これら3つのエリアが相乗的に賑わいを創出することが期待され、「栄地区」に誕生する「Hisaya-odori Park」の開業は、名古屋全体の賑わいをさらに向上させる事が期待されています。
再開発前の久屋大通公園の様子
「Hisaya-odori Park」の店舗施設は、全国の人気店をはじめ、飲食・物販あわせて約35店舗が出店し、市民の日常的な憩いの場と しての役割から、ファッション、スポーツ、グルメ、コミュニケーション、リフレッシュなど多彩なサービスが提供されます。賑わい効果を波及させるリーディングプロジェクト
久屋大通公園の再生は、栄地区全体へ賑わい効果を波及させるリーディングプロジェクトです。これまで以上に市民や国内外からの観光客が利用しやすい公園とするため、全面的な再整備が行われました。
新たに整備される約1万㎡におよぶ多目的広場は、来園者が思い思いの時間を過ごせる空間であり、災害時には一時的な広域 避難所として利用することができます。 様々なアクティビティにも活用され、イベントの実施や文化・交流の促進につながる機 会を提供します。
公園内には地下街の「セントラルパーク」と公園をつなぐエレベータ ーとエスカレーターが新設され、動線と舗 装の再整備によりバリアフリーでのアクセ スが確保されます。公衆トイレ、ベンチ、照明等も全面改修し、安心安全でだれもが利 用しやすい公園として生まれ変わります。
新たなスポットとして、全 長80mの大きな水盤が設置され、夜には 照明や音楽による印象的な空間演出を行う予定です。また、国内外の観光バスを受け入れる乗降場を整備し、 タイムズ24のWEB予約システムの導入と運営管理により利便性を高めます。地下街と地上をつなぐ空間には約295インチの大型 デジタルサイネージを設置し、イベントの開 催や情報発信を行います。その他主要サインの多言語対応や、アートベンチの設置 などを行います。
4つのZONEに約35店舗が出店
ZONE1:大型芝生広場を擁する学びの森ゾーン
公園内で最も大きい芝生広場では、寛ぎや憩いの空間の中、四季を満喫できる多彩な空間づくりを行います。各種イベントやマーケットなどを開催するほか、店舗も誘致する計画です。レーザーカッターや3Dプリンターなどデジタルファブリケーションマシンを設置したカフェ「ファブカフェ ナゴヤ(FabCafe Nagoya)」、クリエイティブな作業もできるブック&カフェ「天狼院書店」、0~13歳の子ども向け英語フィットネスクラブ「マイジム(MY GYM)」など話題になりそうなテナントが並びます。
【主な出展店舗】
天狼院書店、ファブカフェ ナゴヤ、マイジム
ZONE2:小径のそぞろ歩きを楽しむ、アーバンリゾートゾーン
小径に四季折々のアートやライトア ップ演出を展開し、そぞろ歩きの楽しさを創出します。外の気持ちよ さを感じられるテラスのあるカフェや日常に彩りを添えるレストラン など、6つの個性豊かな飲食店が入ります。スヌーピーが登場するコミック「PEANUTS」にゆかりのある、アメリカ西海岸をテーマにしたカフェ「ピーナッツ カフェ(PEANUTS Cafe)」が話題を集めそうです。
【主な出展店舗】
ピーナッツ カフェ、焼肉 徳川苑、アルコバ、エロイーズ カフェ、糀 MARUTANI、タリーズコーヒー
ZONE3:日常をより豊かにするコミュニケーションゾーン
気軽にアクティビティを楽しんだり、気軽に人と集まったり、くつろいだり、日常的に利用できる芝生エリアです。「スポーツ コミュニティ」をテーマとした店舗は、目の前の広場を活用したア ウトドアイベントを予定しています。
スポーツコミュニティをテーマに、カリマーやカフェ併設のスノーピーク、オンデーズが集まっています。また、卓球複合施設「ティーフォー ナゴヤ(T4 NAGOYA)」は、屋内だけでなく、屋外で遊べる卓球台のレンタルも行い、お酒やソフトドリンクを嗜みながら自由気ままに楽しむことができます。
【主な出展店舗】オンデーズ、カリマー ストア、スノーピーク、ティーフォー ナゴヤ、ナリフリ ナゴヤ、ハリオ カフェ アンド ランプワーク ファクトリ− カフェ、ジ アレイ
ZONE4:名古屋 の魅力を発信する新たなシンボルゾーン
愛知県芸術劇場・オアシス21などが位置する名古屋の文化発信力の要となるエリアで、国内外からの来園を促進する発信性の高 いエリアとなります。グローバルブランドを中心に、日本限定商品 を販売する店舗のほか、東京で話題のベーカリーレストランや京都の和カフェ、大阪で人気のインスタ映えするクレープリーなど話 題性の高い飲食店が出店し、ミスト演出を施した水盤を臨みながらの食事が楽しめます。
【主な出展店舗】
ポロ ラルフローレン/ラルフズ コーヒー、マイケル コース、オロビアンコ、タトラス アンド ストラダ エスト、アイスタイル、コーチ、コールハーン、フルラ、トミー ヒルフィガー、カフェ ド パリ、ロッカアンドフレンズ クレープリーとティー、ワイマーケットのクラフト食堂 ナゴロバ、エスプレッソ ディー ワークス、茶匠 清水一芳園、北京ダック専門店 中国茶房8、ダンデライオン・チョコレート POP-UP STORE、炭焼きやきとり×とりの唐揚 レアル、スコンター
都市公園の質の向上に向けた Park-PFI制度の成功例として有名なのが、大阪市天王寺公園エントランスエリア『てんしば』です。かつてはホームレス対策で高い壁で公園をグルリと取り囲み、150円の入園料を徴収していた為、一日75万人の乗降客数で賑わう大ターミナル至近の公園は閑散としていました。
しかし、Park-PFI制度を活用し、近鉄不動産が公園の再整備を行った結果、巨大ターミナルの目の前に広大な芝生広場が出現し、多くのカップル・家族連れが集う人気スポットとしてイメージを一新しました。大きな芝生広場に気の利いた飲食店や店舗の組み合わせは、「てんしばモデル」と呼びたい成功事例で、現在まで続くPark-PFIの盛り上がりの先陣を切りました。
今回、詳細が発表されたヒサヤオオドオリパーク(Hisaya-odori Park)は、Park-PFI制度を活用した、全国最大規模の施設となります。名古屋都心の最大の繁華街である栄地区に誕生する新しいスポットは栄地区だけでなく、名古屋のイメージを根底から覆すほどのインパクトを与えるかもしれません。【施設詳細】
ヒサヤオオドオリパーク(Hisaya-odori Park)
開業時期:2020年秋
住所:名古屋市中区丸の内3丁目、錦3丁目 他
営業時間:公園 24時間開放(一部施設は夜間の使用できない)、店舗 11:00~23:00(予定)
※施設の営業時間については、各店舗により異なる。
敷地面積:約54,122㎡(約16,371坪)
2020年7月の様子
現地の様子です。前回の撮影が2020年3月だったので、約4ヶ月振りの取材です。
上の写真はZONE4:名古屋 の魅力を発信する新たなシンボルゾーンの様子です。
ZONE2:小径のそぞろ歩きを楽しむ、アーバンリゾートゾーンの様子です。施設建物の外観は完成状態に近づきました。
公園ゾーンの外側から見るとこんな感じです。
最後はオアシス21から見た様子です。施設建物の歩行者導線は1階と2階の2経路が用意されるみたいですね。
以前の様子はこちら
名古屋テレビ塔は東京タワーなんかより歴史は古いんですよね。