大分県は2021年2月24日に、大分空港海上アクセス旅客ターミナル建設工事の設計者を選定する公募型プロポーザルで藤本壮介建築設計事務所・松井設計設計業務委託JVを最優秀者に選定したと発表しました。次点者は、坂茂建築設計・東九州設計工務設計業務委託JVでした。
今回のプロポーザルは、大分空港海上アクセス旅客ターミナルの整備にあたり、豊かな独創性と優れた設計能力を有する設計者を選定する目的で実施されました。
【出展元】→大分空港海上アクセス旅客ターミナル建設工事設計者選定の結果について
藤本壮介・松井設計JVの提案は、西大分地区のベイサイドエリア一帯と調和する外観と敷地計画となっており、周りの場所の魅力を感じさせる新たなランドマークの提案となっています。 特に、ターミナルは、宇宙港となる大分空港を象徴し、なだらかに空へと向かって上昇す る外観の下、大分県の原風景である杉林をイメージした屋内・屋外スペースが計画され、見る人が思わず足を運び、美しい別府湾を感じたくなるような姿が意図されています。
周辺建物の高さに配慮した計画となっており、海に向かい緩やか に上がる外観は穏やかに佇む、街のランドマークとなります。敷地配置計画については、ターミナル機能、イベントスペース、二次交通への乗場等が一 体的に計画されており、また、公共交通と一般車両の動線が合理的に区分され、二次交通へ の円滑な乗り換えができるなど、利用者にやさしいターミナルとなっており、総合的に最も優れた提案と判断され最優秀者となりました。
現在の大分市のマスタープランで定めてい るかんたん港園と大分港エリアの「創造・表 現地区」、今回の計画地を含む「元気回復地 区」を結び、ベイサイドエリア一体の賑わいを つくる計画を見据え、未来の動線計画、車両動線にも対応可能な配置計画を行います。