工作機械大手のDMG森精機は、本社を愛知県から同社創業地の奈良県に7月1日に移転すると発表しました。JR奈良駅前で同月から稼働予定の先端技術開発拠点「奈良商品開発センタ」(PDC)に本社機能を移転する予定です。7月以降は既存の東京グローバルヘッドクォータと奈良の2本社制となり、災害やサイバー攻撃などのリスクに備えるとともに、被災時には本社機能を相互にカバーする体制を整えます。また、名古屋市の現本社は販売・サービスのグループ会社、DMG森精機セールスアンドサービスの本社とし継続活用されます。
【出展元】
→DMG森精機、名古屋の本社機能を移転 7月に創業地・奈良へ
本社機能が移転する「奈良PDC」はは約50億円を投じ、グループ最大の開発拠点となり、第5世代通信(5G)や人工知能(AI)など最新技術を用いたデジタル変革(DX)を構築し、最先端の工作機械や要素技術の開発を進めます。本社機能の移転については、経営企画機能や人事、経理財務など東京と同じコーポレート部門を持たせる。7月時点で約150人の人員で始動、順次増やして300人体制にする計画です。
事業継続計画(BCP)対応や駅前の立地を生かし、産学連携を含む技術者交流、関西圏中心に大学生を受け入れインターンシップを行う拠点にもし、優秀な学生を獲得する狙いがあります。大手工作機械メーカーの本社移転は地域への波及効果が相当見込めそうです。
原点回帰ですね?