
大阪市は南海難波駅前にある旧市立精華小学校の跡地を、不動産会社「株式会社成信」に約35億9000万円で売却すると発表しました。提案内容はホテル、物販業、飲食業などで構成する商業施設として2016年度にオープンさせる計画です。また、成信が提案した再開発計画は2つの案があり、提案1は小学校跡地のみを開発する案、提案2が南側雑居ビル群を一体的に開発する案となっています。旧市立精華小学校の事業予定地は、中央区難波3―25―2の敷地4547・72m2のうち北側約330m2を除いた約4217・22m2。建ぺい率80%、容積率500%ですが、南側雑居ビル群の一体開発を目指す提案2は都市計画手法を用いた更なる活性化も検討と超高層化の可能性がある様です。
※WABI-SABIさんから情報を頂きました。ありがとうございました<(_ _)>
提案1は計画地南側の雑居ビル群はそのままで旧市立精華小学校跡のみを開発する案です。難波駅方面からの歩行導線は精華通側がメインとなり商業施設としては相当厳しそうです。

【出典元】→もと精華小学校・もと精華幼稚園跡地開発事業者募集プロポーザルの事業者選定結果について
提案1のフロア構成のイメージ図です。提案1では10階建て程度のビルが計画されています。ホテルフロアが中空になっている造りを見ると、なんばオリエンタルホテルが入居しているビルに近いイメージですね。

【出典元】→もと精華小学校・もと精華幼稚園跡地開発事業者募集プロポーザルの事業者選定結果について
提案2は、計画地南側の雑居ビルも一体的に開発し、防災広場としても使える交流広場を整備することによって、 容積率のボーナスを受けて高層化を目指す案です。

【出典元】→もと精華小学校・もと精華幼稚園跡地開発事業者募集プロポーザルの事業者選定結果について
提案2の配置図です。南海難波駅方面から計画建物が視界に入り、歩行導線は自然な形で再開発ビルに向かって流れです。計画建物南側に設けられる交流広場はアメリカ村の三角公園的な位置づけの、難波エリアの新たな賑わい拠点として機能しそうです

【出典元】→もと精華小学校・もと精華幼稚園跡地開発事業者募集プロポーザルの事業者選定結果について
提案2、難波駅前から計画地を見たイメージパースです。駅前広場の空間が一段と広がり、現在の雑多な景観がかなり改善されそうです。

提案2のフロア構成のイメージ図です。容積率の緩和を見越して超高層化をイメージした内容となっています。
「旧精華小学校」跡地の再開発計画。現在の計画地周辺は低層の雑居ビル群が立ち並んでおり、全国的な大繁華街の玄関口とは思えない貧弱な都市景観になっています。提案2が実現し南側の雑居ビル群が撤去されれば景観が大きく改善され、大繁華街である難波の顔に相応しい景観になりそうです。南側雑居ビル群のテナントを再開発ビルに入居させる等の工夫を凝らして、なんとか提案2を実現させて欲しい所です。
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