三井不動産、九州電力、西日本鉄道の3社は、2021年7月13日付けのニュースリリースで、福岡市博多区青果市場跡地に開発中の商業施設の名称を「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」に決定したと発表しました。「三井ショッピングパーク ららぽーと」は九州初進出で、国内では国内17施設目。また、こどもの職業・社会体験施設「キッザニア」と、日本最大級の木育・多世代交流施設「おもちゃ美術館」の出店も決まりました。
ららぽーと福岡は、三井不動産が展開するリージョナル型ショッピングセンターで、敷地面積 約86,600㎡(約 26,200 坪)、延床面積 約206,400㎡(約 62,400 坪) の5階建て、駐車台数 約 3,050台の大型ショッピングセンターで、2020年11月に着工済、2022年春にオープンする予定です。設計は竹中工務店、デザインは外装をノンスケール、ランドスケープをスタジオゲンクマガイ 、内装環境を丹青社が手掛けました。 施工は、店舗棟が竹中・南海辰村・西鉄建設・小林・坂下JV、立体駐車場棟は大和リースが担当しています。
【出展元】
→「(仮称)福岡市青果市場跡地活用事業」建築着工 2022年春開業予定
→「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」 に名称決定
福岡市青果市場は1968年9月に開場したましたが、老朽化などから2016年2月に「アイランドシティ」に新築移転しました。福岡市は市場跡地を民間にの売却する事を決め「青果市場跡地活用事業」の事業者を公募を行い、三井不動産、九州電力、西日本鉄道らの企業グループを開発事業者に選定しました。その後、3社が共同で設立した特別目的会社(博多那珂6開発特定目的会社)が当該跡地を取得し、事業を推進しています。
名称 |
三井ショッピングパーク ららぽーと福岡 |
計画名称 | (仮称)青果市場跡地活用事業新築工事 |
地名地番 | 福岡市博多区那珂六丁目351番他(福岡市青果市場跡地) |
交通 | JR鹿児島本線「竹下」駅徒歩9分 |
主要用途 | 店舗、遊技場、診療所、駐車場(自動車車庫)、その他(機械室) |
構造 | 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造 |
階数(地上) | 店舗棟 鉄骨造地上5階、地下1階建 立体駐車場棟 鉄骨造地上7階建 2棟ほか |
敷地面積 | 約86,600㎡(約26,200坪) |
建築面積 | 52959 ㎡ |
延床面積 | 約206,400㎡(約62,400坪) ※立体駐車場棟含む |
駐車台数 | 約3,050台 |
建築主 | 博多那珂6開発特定目的会社 |
設計者 | 竹中工務店 |
デザイン | 外装 ノンスケール株式会社 |
ランドスケープ | 株式会社スタジオゲンクマガイ |
内装環境 | 株式会社丹青社 |
施工者 | 店舗棟 竹中・南海辰村・西鉄建設・小林・坂下JV 立体駐車場棟 大和リース株式会社 |
着工 | 2020年11月 |
竣工 | 2022年 春(予定) |
備考 | 物品販売店舗(遊技場、診療所、自動車車庫、機械室) |
計画地は、青果物流センターと駐車場の跡地を含めた約8haを超える敷地面積で、福岡空港から約2km、JR竹下駅から約800m、隣接して東西に「筑紫通り」が走る好立地です。広域交通拠点である福岡空港、博多駅と近接しており、広域からのアクセスに優れています。
1:三井不動産が展開するショッピングモール「ららぽーと」
出展:https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/
ららぽーとは三井不動産が展開している、広域を商圏とする大型リージョナル型ショッピングセンターで、子3世代が1日楽しめる店作り、客を飽きさせない為定期的にテナントを入れ替えなど、ファミリー層にフォーカスした店作りを武器に店舗展開を進めています。ららぽーと福岡は、ファッション、雑貨、飲食、エンターテインメント施設など、話題性の高い店舗をそろえ、ファミリー層はもちろん、シニア・ヤング層まで幅広い世代のお客さまが楽しめる、出会いと体験に満ちた新しい施設を目指しています。
2:キッザニアとおもちゃ美術館が九州初進出
出展:https://www.kidzania.jp/
キッザニア(KidZania)は、1999年からメキシコ、日本、インドネシア、韓国やアラブ首長国連邦など世界中で展開されている、3歳から15歳までの子供たちを対象にした職業体験型テーマパークです。就学前の主に小学生程度の児童を対象としており、現実社会の約2/3サイズの街並みに、実在する企業が出展するパビリオンが立ち並び、約100種類の仕事やサービスを模擬体験することができます。国内では東京と甲子園の2カ所があり、両施設を合わせて年間約155万人が来場する人気施設です。福岡のキッザニアの内容詳細は不明ですが、他のキッザニアに準じた内容になると思います。SC本体から少し遅れて2022年夏に開業する予定です。
「おもちゃ美術館」は、アナログのおもちゃが約8000点展示される体験型ミュージアムで、グッド・トイ受賞作や木育おもちゃ、大人が楽しめるボードゲーム、福岡の伝統玩具などで実際に遊ぶことができます。福岡県産の木がふんだんに使われた館内には、全国のおもちゃ作家の作品が並ぶミュージアムショップ、日本を代表する家具産地で大川エリアの職人とコラボレーションしたギャラリーも併設されます。遊びの案内人として、館内で活躍するボランティアスタッフ「おもちゃ学芸員」を養成し、開館までに約200人が誕生予定です。
3:地域イベントや部活動で利用できるスポーツ施設など10の広場を計画
コンセプトの異なる多彩で多機能な広場(パーク)を各所に配置、敷地面積の4割超となる約3万8千㎡を充てる計画です。本体棟を中心として、周囲に「花のエントランス」「森のエントランス」といったエントランスゾーンや、家族で楽しめる「エクササイズパーク」、フットサルコートやテニスコート、200mトラックを有するスポーツパーク等、多様な人々が集い出会う場が提供します。
4:体験農場や福岡・九州の食を集めたエリアも
体験農園「アグリパーク」や採れたての野菜を加工・調理できる「Farm Lab」、福岡の食材が集まるフードマーケットも開かれる予定です。地域住民の生活の質向上につながる施設として、企業主導型保育園やクリニックモール、障がい者就労支援なども設置されます。
(ショッピング+テーマパーク+スポーツ+ガーデン)=ららぽーと福岡
事業者は異なりますが、こちらは大阪森之宮にある、もりのみやキューズモールBASEの様子です。ショッピングセンターにフットサル場や立体的なトラックを併設した施設の先駆けです。
ららぽーと福岡は、九州初進出の「キッザニア」など、新鮮で話題性の高いテナントを勧誘し、スポーツ・エクササイズなど流行の施設を盛り込みつつ、アグリーパーク(農業)など地産地消を盛り込んだ、最新最旬ショッピングモールと言えます。福岡都心にほど近い場所に誕生する巨大モールは天神や博多駅などの都心の商業施設にも、ジワジワを影響を及ぼす事になると思います。
鹿児島本線がすぐ横を通ってるので駅を設置して欲しい所ですけど、竹下駅に近いのと適地が無いので無理でしょうね。
これは大規模!九州でも人気を博しそうです(^。^)