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アイリスオーヤマ「岡山瀬戸内工場」を新設、工場と倉庫を一体化、約100億円を投資【2025年10月竣工予定】


出展:アイリスオーヤマ 同社つくば工場

アイリスオーヤマは、国内競争力強化を図るための製造・物流拠点として、岡山県瀬戸内市に国内10工場目となる「岡山瀬戸内工場」を新設することを決定し、2021年5月11日に立地表明覚書を岡山県、瀬戸内市と締結したと発表しました。2024年12月着工、2025年10月竣工予定、総投資額は約100億円です。

同社は、巣ごもり需要によるクリーナーや電気圧力鍋などの生活・調理家電、テレワーク需要によるデスクやチェア、ディスプレイモニターなどの商品売上が好調に推移しており、海外でもコロナ禍の影響を受けて、インターネット通販が好調に推移、アイリスグループの2020年度売上高は6,900億円(前年比:138%)、経常利益9.0%でともに過去最高を達成しています。

 

【出展元】
国内10工場体制に強化 岡山県瀬戸内市に「岡山瀬戸内工場」を新設 立地表明覚書を締結

 

 



今回、工場が新設される岡山県瀬戸内市の第2宮下産業団地は、岡山県の南東部に位置し、市道南北線を経由して、岡山ブルーラインや国道2号線、山陽自動車道の主要道へのアクセスが非常に優れた場所であり、中国・四国地方および西日本全域へのスピーディな出荷を行う拠点として最適な位置にあります。また、国内最大級の約80,000パレットの自動倉庫を備えることにより、西日本エリアの物流拠点としての役割を担い、今後のアイリスグループの事業拡大に伴う物流量の増加と取り扱い商品数の増加にも対応します。

 

アイリスオーヤマの工場一覧
工場名 岡山
瀬戸内
北海道 角田 大河原 つくば 埼玉 富士
小山
米原 三田 鳥栖 合計
敷地面積
(㎡)
61,000 44,852 344,576 64,113 63,214 102,118 22,890 155,892 39,099 159,736 1,057,490
工場床面積
(㎡)
150,000 17,917 61,444 35,251 52,629 82,290 31,258 61,149 32,365 112,753 637,056
自動倉庫
パレット数
80,000 11,286 26,105 39,768 51,876 62,437 18,307 53,338 28,608 64,816 436,541
 

 

メーカーと問屋機能を併せ持つ「メーカーベンダー」業態を確立



アイリスオーヤマの強みは、メーカーと問屋機能を併せ持ち、さまざまな素材の製品を世界各地から生産・調達する独自の「メーカーベンダー」業態にあります。

「メーカーベンダー」業態とは、製品開発と問屋(ベンダー)が1つに纏まった業態で、他の問屋を介さないのでスピーディ・ローコストで製品供給が出来る他、ベンダーの立ち位置で販売情報やユーザーのニーズを聞き出し、メーカーの立ち位置で、ニーズに合わせた製品を作る事が出来ます。このサイクルを自社工場と物理センターを合体させた複合施設を活用し、ローコストかつスピーディに展開する、そんなイメージのビジネスモデルを展開しています。

■一般的なメーカーに比べるとエンドユーザーの声を物作りにフィードバックする事が出来る。問屋の視点から、小売店の売り場をコンサルティングしたり販売促進をサポートする事で、現場の声を物作りにフィードバックする事が可能としている。メーカーの立ち位置から、さまざまな素材とあらゆる技術を組み合わせて卸売業の「業態」視点でみた「売れる商品」を開発する事が出来る。


■物流ネットワークについては、北海道から九州まで、国内6ブロックに9工場の生産・物流ネットワークを完備し、これにより、全国各地に広がるお取引先様へいずれかの拠点から半径100~300km内の「1日配送圏」を可能にしてる。

全工場合わせて約40万パレットの自動倉庫は国内最大級の保管能力を誇り、多品種の商品をチャンスロスなく供給できる体制が整ってる。受注から生産・出荷までが完全にコンピュータで管理されており、出荷指示に基づいて広大な倉庫の中から目的の商品のパレットが自動的に取り出され、搬送ロボットによって配送出口まで運ばれる。


■一般的なメーカーに比べるとエンドユーザーの声を物作りにフィードバックする事が出来る。問屋の視点から、小売店の売り場をコンサルティングしたり販売促進をサポートする事で、現場の声を物作りにフィードバックする事が可能としている。メーカーの立ち位置から、さまざまな素材とあらゆる技術を組み合わせて卸売業の「業態」視点でみた「売れる商品」を開発する事が出来る。

 

 



アイリスオーヤマは、以前はホームセンターでメタルラックやプラスチックケースを販売している日用品メーカーというイメージでしたが、いつの間にか独自ビジネスモデルを構築し「メーカーベンダー」業態に進化を遂げていました。近年では家電領域にも進出し、急激な成長を遂げています。ユーザ目線とコストバランスを自動化・効率化によって実現する方針を明確に打ち出している事から、パナソニックやシャープ、日立、東芝などの既存メーカーの家電領域を凌駕する日がくるのは遠くなさそうです。

 

 

 

アイリスオーヤマ「岡山瀬戸内工場」

■「岡山瀬戸内工場」概要
所在地:岡山県瀬戸内市長船町士師 第2宮下産業団地
土地面積:約61,000㎡
建物総面積:約150,000㎡(延床)
自動倉庫:約80,000パレット
生産品目:家電製品
工事着工時期:2024年12月(予定)
竣工時期:2025年10月(予定)
総投資額:約100億円
従業員数:200名

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