JR東日本は2018年5月8日付けのプレスリリースで、東京・新宿~伊豆急下田間を結ぶ新型観光特急「E261系」を投入すると発表しました。「E261系」は8両編成で2本が新造され、同社初のプレミアムグリーン車(1+1列)を導入するほか、グリーン個室車両2両、こだわりの麺(ヌードル)を目の前で調理するキッチンを備えた「ヌードルバー」1両、グリーン車(2+1列)4両を連結。車内には無線LAN、全席に電源コンセントを設置、営業運転開始は2020年春を予定しています。
エクステリアデザインは、伊豆の圧倒的で雄大な自然を表現。エクステリアのベースカラ ーである紺碧色は「伊豆の海と空」、車両前面から屋根上にかけてのホワイトは「伊豆の砂浜が太陽 の光を受けて金色に輝く様子」、車体側面のグレーは「溶岩地形である城ヶ崎海岸の黒々とした岩石」 をイメージしています。また、車窓の景色の移り変わりを感じられる開放的な車内空間を提供するた めに、各車の車体側面の上部に「天窓」を設けます。
→伊豆エリアへ新たな観光特急列車を運行します
「E261系」は全座席がグリーン車以上のグレードという高級感が特徴です。ハイグレード観光特急といえば近鉄の「しまかぜ」が真っ先に思い浮かびますが、このE261系は「しまかぜ」のJR東日本versionといった所でしょうか。コンセプトは非常に似ていると思います。
プレミアムグリーン車(1号車:伊豆急下田方)
JR東日本初となるプレミアムグリーン車は、ゆったりとしたプライベート空間とくつろぎの空間を実現する1+1列の座席でシートピッチ 1250mmです。天窓と窓からのダイナミックな車窓を楽しむため 収納スペースは座席下に配置されています。
グリーン個室(2~3号車)
友人や家族と目的地までゆったりとした 時間を過ごせるグリーン個室。落ち着いてくつろげるカフェをイメージしたプライベート空間は4名様用と6名様用があります。イメージパースを見ると、ちょっと電車の車内とは思えない空間ですね。リゾートホテルのラウンジのような雰囲気です。
グリーン車(5~8号車:東京・新宿方)
天窓からの陽の光がガラス製荷棚を通して車内に降り注ぐ 空間が心地よいグリーン車 。伊豆の自然をイメージしたリラックスできる空間は、従来の特急列車よりも広く快適な2+1列の座席で、シートピ ッチは1160mmとなっています。JR東日本の在来線のグリーン車は2+2の配置が多いのですが「E261系」は、グリーン車らしいシート配置となりました。
ヌードルバー(4号車)
こだわりの麺(ヌードル)を目の前で調理するオープンスタイルのキッチンを備えた、ヌードルバー付き車両です。車窓を流れる相模湾の景色を眺めながら食事を楽しめるカウンター席とボックス席が配置されています。カフェテリアやバーカウンターではなく「麺」を押してくる辺りは思い切った企画だな、と思いました。
担当デザイナー 車両のトータルデザインは、「KEN OKUYAMA DESIGN」が、また、ヌードルバーのプロデユースとデザインは、「TRANSIT GENERAL OFFICE」が担当します。
JR東日本が発表した新型観光特急「E261系」。全車グリーン車以上のハイグレード仕様、リゾートホテルの様な個室、ヌードルバーなど、非常に攻めた内容で「乗ってみたい!」と思える車両だと思います。JR東・西が運行しているクルージングトレイ、四季島や瑞風は料金が高すぎて中々手がでませんが、この「E261系」はそこまで高額にはならない(グランクラス程度?)と予想出来ます。手の届く料金設定で四季島・瑞風クラスの空間が体験出来る、特に個室は一度体験してみたいでですね。登場が待ち遠しい魅力的な電車がまた1つ増えました。
凄い豪華ですね。イメージ図からでもレッグレストの快適さが伝わってきます。
料金設定もそれなりになるとは思いますが、いつか4〜6人用の個室で堪能してみたいです。