『奈良公園バスターミナル』は、奈良県庁の東側隣接地に設けられるバスターミナルを主体とした賑わい施設です。(仮称)登大路バスターミナル整備計画は、奈良公園周辺の交通渋滞の緩和、周遊環境の向上を目的としており、観光バスの待ち時間や休憩時間を快適に過ごせるよう、アメニティの充実を図るとともに、奈良公園や周辺地域の歴史・文化を体験学習できる機能をもたせた複合施設となります。
正式名称は、わかりやすさを重視し、シンプルに『奈良公園バスターミナル』に決定されました。2019年4月13日にオープンする予定です。【出典元】
→『(仮称)登大路バスターミナル』の正式名称及びオープン日時を決定しました

【スペック】
名称:奈良公園バスターミナル
計画名称:(仮称)登大路バスターミナル新築工事(建築工事)
所在地:奈良市登大路町80
階数:地上2階、地下1階
高さ:
構造:S一部RC造
杭・基礎 :
主用途:バスターミナル、公共施設、商業施設他
総戸数:—–
敷地面積:806.93㎡
建築面積:548.81㎡
延床面積:約6,419㎡(地下1階約515 ㎡、地上1階約2,312㎡、地上2階約3,301㎡、屋上約291㎡)
建築主:奈良県
設計者:アール・アイ・エー
施工者:奥村組・山上組JV
着工:2017年07月
竣工:2019年02月(予定)
開業:2019年04月13日(予定)

現地の様子です。前回の撮影が2017年12月だったにで約1年1ヶ月ぶりの取材です。2019年春のオープンに向けて工事は終盤戦に差し掛かっていました。

敷地東側の様子です。2階部分の大きなガラス窓が目を引きます。バスターミナルというよりは美術館の様です。奈良公園バスターミナルは、国の名勝指定地内に位置しており、植栽を増やすなど周囲の景観に配慮した計画となっています。また屋上スペースを開放する計画で、若草山が一望できるビューポイントとなります。総工費は約45億円です。

北側から見た様子です。複合施設の建物は地下1階、地上2階建て。1階に観光バスなどの専用乗降場16カ所が設置されます。奈良県はターミナル内で大型バスなどの駐停車をコントロールし、奈良公園の渋滞緩和を図るため、郊外にバスの駐車場を設けて誘導するとの事です。

『奈良公園バスターミナル』は東棟、西棟から構成されています。上の写真は西棟の様子です。この棟には交通コントロール施設のほか、奈良市の中華料理店「桃谷樓」などを展開する「日本クリーンシステムズ」の店舗、着物店「京ろまん」を代表構成員とする着物販売やレストランが入居、みやげ物などの物販店は、奈良交通グループの奈交サービスが営業する予定です。東棟は、施設内には奈良公園の歴史が分かるような展示スペースが設置される他、東棟2階部分にレクチャーホール(300席)も併設され、団体の観光客や修学旅行生らが使用できるようになります。また、大手コーヒーチェーンのスターバックスも入居します。

ロータリーに面した1階の様子です。

エレベーターと階段の様子です。使われている素材は高級な感じがします。

奈良県庁前から登大路バスターミナルへの進入口の様子です。

登大路バスターミナルは、応札者無しで入札が中止となるなど、紆余曲折を経て着工にこぎ着け、2019年4月に、いよいよオープンする事になりました。出来上がってきた施設の外観は中々の出来栄えで奈良公園の新たな玄関口にふさわしい仕上がりでした。


