大阪モノレール「3000系」は、同社としては17年ぶりに投入された新型車両で2018年10月21日(日)から営業運転を開始しました。利用者の視点で考え、誰もが使いやすいユーティリティ性を持たせた設計とし、こどもも大人も楽しめる「モノレールの魅力」を磨き上げた車両となっています。また、「やさしさ・おもてなし」「清潔感・開放感」「楽しさ」「チャレンジ」などをキーワードに、安全性と快適性を高めた3000系は「2018年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
車体は日立製作所「A-train」シリーズをベースとしたダブルスキン・アルミ構体を採用しており、最大寸法は長さ14,800mm、幅2,980mm、高さ5,190mm。なめらかなカーブの先頭形状、4両編成の全体にわたって大きな円弧を描くカラーライン配置などにより、これまでの直線的でシャープなイメージを一新しています。外観カラーは従来車両でも使用された「アザレアパープル」とコーポレートカラー「ウルトラマリンブルー」の2色を受け継ぎつつ、車体前面は「ウルトラマリンブルー」で大きく彩ったデザインとしています。
1.特徴等
① 通勤電車で最大級! ゆったり座れる48cm
② キッズスペースはエンターテイメントゾーン
③ 空気清浄器も搭載。もっと快適なやさしさを
④ 乗ることが楽しくなる清潔で開放的な車内空間を
2.車両形式3000系
3. 編 成 数 4両×1編成
4. 運行路 線 大阪モノレール全線 〈本線(大阪空港~門真市)および彩都線(万博記念公園~彩都西)〉
5.営業運行開始2018年10月21日
6. 車両仕 様 最大寸法 14,800mm(長さ)×2,980mm(幅)×5,190mm(高さ) 座席数1編成あたり124席
大阪モノレール3000系は以前から取材したかった新型車両の1つなのですが、今回ようやく取材する事ができました。
大阪モノレール3000系の前面デザインの特徴である、ヘッドライトを彩る青色LEDのポジションランプの様子です。
側面表示機フルカラーLEDを採用し、駅ナンバーも表示しています。
車内の様子です。従来車両に比べ一気にモダンなデザインになりました!
最近の鉄道車両のトレンドである大型の仕切り袖が作用されています。ガラス性で明るさと見通しを確保する工夫がなされています。
シートの様子です。黒色をベースにレッドパープルを差し色にした洒落たカラーリングとなっています。
着席目線で見た車内の様子です。荷物棚はガラス製で透明になっており、こちらも明るい車内の演出に一役かっています。
モケットのアップです。結構マットな質感でした。掛け心地は座席前面に向かって下がり気味であまり良くありませんでした。ここは要改良ポイントだと思います。
天井付近の様子です。照明はLEDですが、阪急1000系と同様の天井埋め込み型のユニットタイプとなっており、蛍光灯グローブを彷彿とさせる処理がされています。
つり革の様子です。シートと同じ色味となっています。
車両妻面の様子です。大型のガラス製ドアーが設置されいる他、妻面に木目調パネルが取り付けられています。
優先座席付近のようすです。シートの色に加えスタンションポールの色がオレンジにかえられています。
妻面の連結部ドアーのアップです。
運転席の後方は展望を考慮し大型窓とボックスシート席が設けられました。
右側は小さな子どもが前面展望を楽しめる様に床面が1段高くなった展望スペース(エンターテイメントゾーン「キッズスペース」)が設けられました。
乗降ドアーの様子です。床面とドアの左右に警戒色を配置。また鴨居部に15インチスクエア型のLCDモニタ2面が設置されています。
LCDモニタのアップです。
ついに営業運転を開始した大阪モノレール3000系。クリアーでモダンなインテリアデザインを見ると新型車両である事を実感できました。また車内静音性が向上した事でいままで聞こえなかった「音」が聞き取れる様になったのが興味深いです。
大阪モノレール中期経営計画2017 – 2021によると、新型車両は9編成36両が投入される予定で、ファーストロットの第一編成が2018年に1本、2019年度は3本が投入される予定です。
<新型車両投入スケジュール>
2018年度 1編成
2019年度 3編成
2020年度 2編成
2021年度 3編成
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合計 9編成 (36両)
大阪高速鉄道から大阪モノレール株式会社へと社名変更
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1251621.html
くぼけん様
背景がよくわかりました。ありがとうございました。JR沿線の人は伊丹空港に行くのにさぞ不便を感じているでしょうね。
太陽の塔をバックにしたモノレールの姿は大阪を代表する景観ですね。新型車両はさらに映えると思います。
JRとモノレールの交差点とは別の場所に茨木駅はありますよ。140年以上も前から。
確か、JRとの交点には当初から「茨木駅」を計画していましたが、移転の必要が生じるJRが最終的に拒否して…ということが背景と思います。よってモノレール茨木駅も、接続の可能性が消失したことと、利用者に混乱が生じるため、との理由で宇野辺駅に改称された経緯があります。
大阪モノレールで昔から疑問に思っていることがります。阪急や京阪、地下鉄との乗り換えはスムーズにできるのですが、JR東海道線(京都線)との乗り換えが大変に不便です。乗り換えようとは思えないほど離れています。なんでこんなことになったのでしょう?今からでも両線がクロスする箇所に双方が駅をつくることはできないものでしょうかね。
今度延伸する区間ではそんなことのならないように願います。
内装が都会的でとても格好いいです!
思い出したのですが去年、重慶に行った時に空港からモノレールに乗りました。
日本の技術協力で造られた2000形車両ベースということで普段乗ってる大阪モノレールそのままでしたが、車両連結部分に扉がなく、非常に開放的な空間で日本の車両導入して欲しいと思いました。
これが2029年頃の瓜生堂延伸開通時の主力車両になるんですね(*´∀`)
ワクワクします。
ようやく取材が出来たのですね(^_^) 私はまだ乗ったことがないどころか実物も未見ですけど、今ではお気に入り車両です。
これまでの車両イメージをガラリと変えるデザイン。その辺はどこかニュートラムの200系を連想してしまいますね(╹◡╹)外観デザイン・カラーリングもかっこいいですが、内装も非常に良い出来映え。
現在はこの1編成のみのため、来年度以降の増備で乗車機会が増えてから是非乗りたいと思いました(^-^)