近鉄京都駅改良工事は、 現在の駅北側に6両編成対応のホーム、発着線を1面1線増設し、直上に宿泊特化型のホテル(ホテル近鉄京都駅)を建設する駅改良工事です。新たに建設された駅ビルは地上8階建て、東西長さ約170メートル、幅約10メートル、総工費は約120億円。客室数368 室の「国内のホテルでは例がない」細長い建物となっています。新ホテルは既に開業しており、引き続いて工事が進められていた、増設ホームも供用が始まりました。
【過去記事】
→近鉄京都駅改良工事 12.01
→ホテル近鉄京都駅(近鉄京都駅改良工事) 11.10
→ホテル近鉄京都駅(近鉄京都駅改良工事) 11.07
→ホテル近鉄京都駅(近鉄京都駅改良工事) 11.06
→近鉄京都駅改良工事 11.05
→近鉄京都駅改良工事 11.02
→近鉄京都駅改良工事 10.12
→近鉄京都駅改良工事 10.11
→近鉄京都駅改良工事 10.09
→近鉄京都駅改良工事 10.07
→近鉄京都駅改良工事 10.04
→近鉄京都駅改良工事 09.11
→近鉄京都駅改良工事 09.08
→近鉄京都駅改修計画
■追跡取材リスト
JR京都駅ビルから見た、近鉄京都駅の増設ホームの様子です。駅ビルの真下に電車が潜り込んでいる姿が見えています。増設された1面1線のホームは、ホテル近鉄京都駅の直下に設けられました。
増設ホームへのアプローチ部の様子です。一番北側に見えている、バラストが真新しい線路が増設された線路です。
それでは駅構内の様子を見てみましょう。ホームの幅は結構広くて余裕が感じられます。
今回の駅4線化完了を受け、ホームの運用形態も変更されました。これまで1番線から発車していた特急列車は1・2番線からの発車となり、折り返しの時間が長くなることで、余裕を持って乗車できるようになりました。また、3番線は線路の両側にホームを設置、従来のホームを降車用、新設ホームを乗車用とする事で混雑緩和が可能になりました。増設された4番線は6両編成に対応しており、普通・準急・急行が発着します。
このアングルでは緩やかな弧を描いている事がよく解ります。あと、ホームの床材は、最近よく見かける「樹脂モルタル型枠式カラータイル舗装」でした。
発車標はフルカラー対応でした。近鉄が、従来のソラリー式(反転フラップ式案内表示機)の発車標を置き換える為に、多くの駅に導入している32インチLCD(液晶)を用いた発車標です。
反対側から見た、増設ホームの様子です。白い塗装が真新しく明るい雰囲気です。
前回「待合室」とご紹介した、このガラスの部分。実は、ホテル近鉄京都駅の1階ロビーから、駅ホームを貫通してホーム直上の客室階を結ぶエレベータでした。ホームを貫通する強化ガラス製のダブルスクリーンにはい糸模様が描かれています。
さらに、エレベーターの昇降かごには花柄が描かれており、エレベーターが昇降する毎に、弾む鞠をイメージさせる、京都らしい華やかな雰囲気を醸し出す演出が施されていました。
ついに駅改良工事が完成した近鉄京都駅。ゆとりの生まれた駅設備により、電車の折り返し運転に若干余裕が感じられる様になり、安全保安度の向上につながっていると感じました。。