JR東海の鉄道博物館「リニア・鉄道館」リニア・鉄道館〜夢と想い出のミュージアムは、JR東海が2011年3月14日に名古屋市港区金城ふ頭に開館した、鉄道に関する事物を展示する博物館です。
延床面積は14,384.50m2で 歴代の新幹線や在来線車両など、鉄道車両39両、バス1両などを展示。東海道新幹線を中心に、在来線から超電導リニアまでの車両展示を通じて「高速鉄道技術の進歩」を紹介しており、国内最大級の鉄道模型や新幹線の運転シミュレータなど、鉄道のしくみや発展の歴史を楽しみながら学ぶ事ができます。
エントランス付近の様子です。
シンボル展示「高速鉄道技術の進歩」を語る
エントランスから入ると並んでいるのは、高速鉄道技術のシンボルともいえる3つの車両が出迎えてくれます。
955形新幹線試験電車(300X)。1996年(平成8)年に443km/hという電車方式による当時の世界最高速度を記録しました。この電車は、最新・最良の高速鉄道システムを追求するために製作されました。
MLX01-1は、2003(平成15)年に581km/hという当時の鉄道の世界最高記録を樹立した超電導リニアです。
新幹線の展示がすごい!
リニア・鉄道館では0系、100系、300系、700系などの新幹線車両が10両に加え、7月17日からN700系新幹線電車3両が加わりました。N700系の展示車両は、2005年3月に登場した「Z0編成」と呼ばれる量産先行試作車(N700系9000番台)です。実車を見ながら新幹線の歴史をたどる事ができます。
JR東海の博物館なのでJR西日本のスター「500系」は1ミリも触れられておらず、完全に亡き者にされていたのが印象的でした(笑)
日本最大級の面積を誇るジオラマ!
東海道新幹線沿線などの代表的な建物や情景、日常的な人々の様子を精緻に再現した巨大ジオラマが圧巻です。名古屋駅を中心に、東京・大阪の街を見る事ができます。超電導リニア、700系やN700系新幹線や在来線など、JR東海を代表する歴代の模型車両が駆け巡っています。
リニア展示室で500km/hの世界を体感!
走行や浮上の原理など、超電導リニアの技術を体験装置や模型を使って紹介します。ミニシアターでは時速500kmの世界を模擬体験できます。上の写真はL0系の実物大モックアップです。シートもL0系に使われているモノと同じで、営業車両にかなり近い車内が体験できました。
一般車両の展示も充実
展示車両の多くは車内に入れる様になっており、非常に見応えがありました。
JR東海らしい展示内容、車内に入れる展示が多くて楽しい!
駆け足で見て回ったリニア・鉄道館ですが、施設名称のとおり「リニアと新幹線」の展示が異常に充実した博物館でした。また、多くの展示車両野中に入れるので、満足感がとても高くて楽しめました。入館料も大人1000円、小中学生500円とリーズナブルなので、気軽に行けるのが嬉しいですね。新幹線好きの子供はもちろんの事、大人がとても楽しめる博物館だと思いました。
会社が違うとはいえ、高速化という観点からは500系の展示をして欲しい、と常々思います。関連した資料はもちろん、さも存在し得なかったかの様なJR東海の姿勢は残念ですね。ただ流電モハ52の復元展示は見応えあります。