出展:JR東日本
山形県とJR東日本は、山形新幹線米沢トンネル(仮称)整備計画を推進するため覚書を締結するとともに、山形県内の鉄道沿線の活性化等を図り、相互の持続的な発展を目指すことを目的とした包括連携協定を締結しました!
米沢トンネルの事業区間は、奥羽本線 庭坂駅(福島県)~米沢駅(山形県)間の約23kmに、抜本的な防災対策となる新トンネルを建設する計画です。現段階で工期は着工から約15年、事業費は約1500億円を見込み、調査により今後精査するとしています。整備効果として、200km/h以上の高速走行も可能な緩やかなカーブのトンネルとする事で、10分強のスピードアップを実現するほか、大雪や動物との衝突などによる運行への影響を減らし、安全性を格段に向上させる見込みです。
【出展元】→JR東日本、山形県>山形新幹線米沢トンネル(仮称)整備計画の推進に関する覚書の締結 並びに 山形県内の鉄道沿線の活性化等に関する包括連携協定の締結について
山形新幹線の福島~米沢間は、山岳区間を走り、雨・雪・動物との衝突などによる運休・遅延が発生しています。最大の難所を克服するこの事業は、2017年にJR東日本から山形県に対し、同区間の抜本的な防災対策となるトンネルのおおよそのルートや事業費などの調査結果が示され、翌年から実務者レベルで検討が進められてきました。
2021年には、JRが高速走行可能なトンネルについてより詳細な調査を県と共同で実施したい旨を提案。県も2022年度予算より調査費を計上しています。覚書は、早期実現に向けた調査検討とともに、財政的支援を得るための政府への働きかけなども実施内容となっています。
また、山形県とJR東日本は同日に、山形県内の鉄道沿線の活性化を図り、相互の持続的な発展を目指すことを目的とした包括連携協定を締結しました。協定の期間は10年間で、両者は互いに情報共有や意見交換を行いながら、観光資源の活用やビジネス需要の拡大などに協働で取り組みます。また、交通系ICカードの利用促進、駅で接続する二次交通の利便性向上、駅を中心としたまちづくりなどについても緊密に連携して協力していくとしています。