鉄道ネタが続きますが、またまた驚くべきニュースが飛び込んできました。報道各社が伝える所によると、阪急電鉄が伊丹空港に乗り入れる新線を検討している事が明らかになりました。宝塚線の曽根駅付近で分岐させ、伊丹空港までの約3kmの地下新線を建設する構想で、実現すれば梅田から伊丹空港まで乗り換え無しで直結、定時運行性にも優れた強固なアクセスルートが誕生する事になります。
▼引用始め
阪急「伊丹空港線」検討…地下を運行・梅田直結(読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170901-OYT1T50077.html
阪急電鉄が、大阪(伊丹)空港に乗り入れる新線を検討していることがわかった。 宝塚線(梅田―宝塚)の曽根駅(大阪府豊中市)で分岐させ、空港まで約3キロの地下を運行する構想だ。伊丹空港への交通の利便性を高める狙いで、今後、需要の見通しなどを詰め、事業化の是非を決める。
現在、伊丹空港に乗り入れる鉄道は大阪モノレールだけで、梅田からは乗り換える必要がある。新線が実現すれば、大阪の都心部と伊丹空港が初めて鉄道で直結され、空港までの所要時間の短縮が見込まれる。
具体的なルートや途中駅を設置するかどうかは今後検討する。地下路線は市街地の用地買収が不要な一方で大規模な地下工事が必要になるため、事業費は1000億円規模に上るとの見方もある。
出典元:産経WEST>阪急「大阪空港」への新線検討、梅田から直結で利便性高まる
今年に入って大阪では鉄道新線の構想が相次い発表されています。南北の新しい幹線軸となる「なにわ筋線」を中心に、阪急の十三を経由して新大阪に至る「なにわ筋連絡線」「新大阪連絡線」。京阪は中之島線を地下鉄中央線の九条につなげる計画を明らかにしました。関空の利用者の急増がなにわ筋を現実化させ、阪急も呼応する様に、なにわ筋への対応や新大阪駅へのアクセスなどネットワークの強化に乗り出しました。
阪急の伊丹空港連絡構想については、疑問点が山積みで個人的にはまだ消化しきれない印象です。まず宝塚線の曽根付近で分岐させるとの事ですが、梅田に直通させるなら広軌新線、なにわ筋に直通させるなら狭軌新線になります。狭軌新線の場合は宝塚線の走行区間はどうなるのか?まさかの4線狭軌化?過密ダイヤである宝塚線の豊中方面と伊丹空港線の行き先の割り振り、伊丹空港と関空を繋ぐならば、新大阪駅へのアクセスはどうなるのか?などなど。まだ構想段階の路線なので色々妄想すのも楽しいですね。ともあれ、大阪圏の鐡道ネットワークが再構築される動きが出てきている事は非常に良い傾向だと思います。




