JR東日本は7月2日発表のニュースリリースで、山手線に新型通勤電車「E235系」を導入すると発表しました。量産先行車は2015年3月以降の完成を予定しており、走行試験を経て同年秋頃から山手線での営業運転開始する計画です。量産先行車は、山手線で現在運用されているE231系500番台と同じステンレス車体の11両編成(モーター付き6両・モーター無し5両)で、このうち10両のみ新造し、残る1両は改造となります。
E235系のデザインコンセプトは「お客さま、社会とコミュニケーションする車両」。車体前面の大きな窓や表示装置で「人と人、人と社会を繋ぐ情報の窓」を表現し、さらに「居住空間を広く感じていただけるオープンなデザイン」を目指します。前面と側面の行先表示装置はフルカラー化する。
【出典元】→JR東日本プレスリリース>新型通勤電車(E235系)量産先行車新造について [PDF/181KB]

客室内の座席は腰掛幅を一人当たり1cm拡大して46cmになります。優先席は1両あたり3席増やすとともに、車椅子やベビーカーなどで利用しやすいよう、各車両にフリースペースが設けられます。大型の袖仕切りは一部が透明化され圧迫感の軽減が図れる他、床面のデザインもドット模様が配されるなど、インテリアデザインも結構変わっています。モケットの配色が京阪電車の逆パターンですね。あと最大のトピックスは車内の広告媒体はデジタルサイネージ化が図られる事です。中吊り広告が完全になくなるのかは不明ですが、これによりE235系の車内は液晶モニタだらけになりそうです。
山手線に投入されるE235系。103系→205系→E231系につづいて、今回のE235系の導入にはそのペースの早さに驚きました。また、ホームドアの導入を見越してラインカラーが縦方向に変更されている所も大きな変化です。現行のE231系は1両減車の上、武蔵野線に投入されるなどの噂も出ていますが、大規模な車両の転配属が行われる事になるのは確実なので、その辺りも注目です。



