法務省は2017年5月26日に、明治時代に建てられた重要文化財の旧奈良監獄(奈良市)をホテルに転用すると発表しました。旧奈良監獄は明治時代に造られた「五大監獄」の一つで、同刑務所は1908(明治41)年に建てられました。赤れんが造りと看守所から放射状に延びる収容棟が特徴で、今年2月に国の重要文化財に指定された。法務省は運営権を8月にホテル運営のソラーレホテルズアンドリゾーツ、清水建設など8社のコンソーシアムに売却する予定です。
旧奈良監獄のリノベーション・コンセプトは歴史と文化を未来につなぐ「体験型複合施設」を創出。 宿泊・食事・ショッピング・音楽、エンターテイメント等、様々なコンテンツが揃え、まるで“ひとつの街のような空間”として本施設を整備する計画です。 人々の趣味嗜好が多様化された時代に合わせて、興味・関心のきっかけを幅広く用意し、より多くの人に、日本の行刑・矯正と近代化の歴史を伝えていく、としています。
ホテルは下記の3タイプが併設されます。全国初の監獄ホテルが、やたら注目されているこのプロジェクトですが、無印良品ブランドのドミトリーが密かな注目ポイントです。無印良品がこのリノベーションに参画しているので、新設ホテルやレストランなどのデザインテイストも同社のデザイン色が反映されるのではないでしょうか・・。
1)文化財リノベーションホテル (約150室)
ホテルコンセプト 「生きた歴史」を未来へ繋ぐ体験型宿泊空間 旧監獄棟をリノベーションし、歴史的な重厚さは守りつつ、 “ホテルとして快適である”空間を提供していきます。
2)新設ホテル (約80室)
ホテルコンセプト 歴史を見つめ、歴史を紡ぐ、新時代のステージ 重要文化財を眺める特等席であること。既存棟との関係性 を重要視し、さまざまな方向から美しい煉瓦建築の建物を 眺められるビューを確保すると共に、このホテル自体が施 設全体の景観を高められるデザイン性を持たせます。
3)簡易宿泊型ドミトリー(MUJI HOSTEL) (60床)
ホテルコンセプト 世界中の若者を刺激する文化と多様性の体験拠点 国内外で広く知られる「無印良品」ブランドのホステルを設 置します。キッチンなどを完備し、長期宿泊に対応すると共 に、文化的コミュニティーを育むカフェバーや、工房・アトリエなども同時に整備することで、アート活動や伝統工芸体験を支援していきます。
世界遺産や数えきれないほどの国宝、重要文化財が集積する奈良県ですが、奈良県のホテル客室数は全国最下位だそうです。ちょっと信じられないですね。大都市である大阪・京都から片道30分〜1時間程度と近く、日帰りで宿はナイトライフが楽しめる大阪・京都に取り、奈良は日帰りで、といったパターンが多いそうです。
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これ、まるでアメリカで今では観光名所となっている「アルカトラズ刑務所」みたいですよね。