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『辰巳商会』が大阪市立中央図書館(辰巳商会中央図書館)に子ども向けの調べ学習図書計2,101冊を寄贈!


出展:Wikipedia

大阪市立中央図書館とネーミングライツ協定を締結している『辰巳商会』は図書館の発展に寄与するため、令和元年度、2年度、3年度、4年度に、子ども向けの調べ学習図書計2,101冊を寄贈しました。

寄贈された書籍は『 人類の歴史を作った船の本 -乗りもの歴史図鑑-』『 2025年大阪・関西万博SDGsガイドブック』『 細菌・ウイルスに負けない!感染症の本』『調べるって、おもしろい!! ーマンガでわかる小学生の調べる学習ガイドー』、『英語ことば図鑑5000』、『宝石のひみつ図鑑 ―地球のキセキ、大研究!―』など、調べものの図書を中心に多数の子ども向け書籍が寄贈されています。

他にも、大阪市立図書館デジタルアーカイブで公開しているさまざまな貴重な画像を紹介する「大型デジタルサイネージ」や、」さまざまなイベントで活用できる「音響セット」なども寄贈されました。

 


出展:大阪市立図書館

大阪市立中央図書館は、大阪市西区にある公共図書館で、4館からなる大阪市立図書館の中央館に位置づけられています。

株式会社辰巳商会は、創業100周年を迎える同社の記念事業の一環として、地域社会への貢献と同社の知名度向上の観点から命名権を取得。2019年9月18日に大阪市立中央図書館とネーミングライツ協定を締結し、同年10月1日より「辰巳商会中央図書館」を愛称として使用する事になりました。また、2021年3月23日に協定を更新し、同年10月1日から5年間、「辰巳商会中央図書館」の愛称が継続される事になりました。

株式会社辰巳商会は大阪市港区に本社を置く、海運業、港湾運送業、倉庫業などを行う企業です。創立は大正9928日で、資本金は75千万円です。20215月現在、グループ全体の売上高は1,456億円です。

大阪市立中央図書館とのネーミングライツ協定については、辰巳商会が図書館の運営費用の一部を賄うことができるようになり、図書館の利便性向上につながるとされています。

 


出展:大阪市立図書館

ネーミングライツとは、企業が施設やイベントなどに自社の名前を冠することで、広告効果を得ることができる制度です。国内では図書館においても、ネーミングライツが導入されています。例えば、河内長野市立図書館では、総合工具メーカーのTONE株式会社がネーミングライツパートナーに決定し『河内長野市立図書館 Supported by TONE』の愛称が付きました。この命名権料は、図書館の図書の充実、施設の維持管理等に役立てられます。

他にも『県立長野図書館』では、空間整備を目的に、ネーミングライツ制度を活用して共知・共創の場としての知識情報ラボ「UCDL(ウチデル):Uchida Community Design Labo」を設置しました。

 


※「和歌山市民図書館」の館内。CCC社が市から運営を委託されている

図書館のネーミングライツに対して「図書館は公共の場であるため、企業名を冠することは適切ではない」という批判や「図書館の自由や中立性に影響を与えないか」といった指摘があります。

ネーミングライツには賛否両論があり、批判的な論調のニュースを目にする事が多いですが、今回は、企業側の地道な取り組みをピックアップして、正負両方の情報を自分にインプットしたいと思い記事にしました。『河内長野市立図書館 Supported by TONE』の様なサブネーム的なネーミングであれば、商業的なイメージが幾分和らぐかもしれませんね。

【出展元】
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=294
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?page_id=0&block_id=510&active_action=journal_view_main_detail&key=jo8oyx8qc-510&post_id=13328
https://www.city.kawachinagano.lg.jp/site/tosho/34513.html
https://www.knowledge.pref.nagano.lg.jp/static/osirase_170922/

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