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ファーストコーポレーションや東京理科大学らが幅12〜14mのワイドスパンを実現する『ジーナス(ZENAS)工法』を開発!


ファーストコーポレーションは、2020年10月16日付けのニュースリリースで、東京理科大学の認定ベンチャー企業であるサイエンス構造社と、建築構造物の「新構造システム」に関する特許及び実用新案を共同出願したと発表しました。

同社は、東京理科大学の協力を得て、「超高層タワー免震の新構造システム」「新構造システムの構造計算」及び「建築構造設計に関する実験及び解析」について、サイエンス構造社と共同研究を行ってきましたが、このほど新たな免震集合住宅の工法として『ジーナス(ZENAS)工法』を開発しました。

【出展元】
建築構造物に係る「新構造システム」に関する 特許及び実用新案の共同出願のお知らせ

 

 


大型タワーマンションのイメージ。本文とは直接完成ありません



現在の鉄筋コンクリート構造の一般的な集合住宅や超高層集合住宅では、ワイドスパンとして認識されるのは一般的に7m以上ですが、『ジーナス(ZENAS)工法』では、柱間をワイドスパン或いはそれ以上の大スパン(例:12m〜14m、及びそれを連接する24m〜)とした架構構造による基準構造ブロックを連接した構造とすることにより、敷地形状や方位に応じた換気・環境・採光に優れた安全・安心な免震集合住宅を、容易かつバリエーション豊富に設計することが可能です。40階建てまで対応し、柱や壁のない最大約200㎡の大空間が実現できます。

無柱空間の実現によって従来工法で同規模のマンションを建設した場合と比較し、コンクリート型枠の量が約2割削減が見込めます。また、工事にかかる作業員数も縮減可能で、コンクリート型枠の量が減ることに伴い、鉄筋工や型枠工の人数を同程度の建物を建設した場合と比較し、10~15%程度削減できるとの事です。

なお、同件については、東京理科大学の協力を得て、2020年11月頃に実住戸の一部を再現したモックアップを建設し、1年程度の期間で『ジーナス(ZENAS)工法』の実証実験を行い2021年度ごろの実物件採用を目指す予定です。

 

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