奈良県三郷町にある『西和医療センター』は、西和地域(平群、三郷、斑鳩、安堵、上牧、王寺、河合)における重症急性期を担う基幹病院で、1979年に県立三室病院として三郷町に開院しました。28の診療科があり、2022年度の外来患者はのべ約15.5万人でした。
同病院は老朽化のため移転・再整備が計画され、荒井前知事の時に王寺町のJR王寺駅南側にする構想が進められていまましたが、山下知事は、用地が手狭で線路などの移転費用もかさむことから、再検討することを表明し、関係自治体と協議を続けてきました。
【出典元】→新西和医療センター移転・再整備候補地の決定について
新たな選定方法は、「採点方式」を採用、各自治体から募った9候補地(5町)について、アクセス性、敷地条件、整備スケジュールや費用の観点から、1項目5点、計24項目120点満点でそれぞれ採点を実施。その結果、その結果、法隆寺駅南側が89点で1位になり、移転候補地に決まりました。新たな移転候補地は、JR法隆寺駅と「いかるがホール」の間にある農地で約5ha。県は、2024年度中に基本計画を策定し、移開院は2031年度を予定しています。
一方、これまでの候補地の一つだった王寺駅南側は68点で7位に。用地が狭く(約1ヘクタール)、水害の可能性があるうえ、移転補償などの整備費用もかかるなどとして評価が低い結果となりました。
法隆寺駅南側の評価ポイント
・電車や車でのアクセスが良い
・駅に近く周辺の道路の混雑が少ない
・広い平地を確保できる
・用地取得できる見込みがある
・土地は高額にはならない