関西エアポートは、関西国際空港・大阪国際空港・神戸空港の2025年度(2025年4月〜2026年3月)利用状況を発表しました!
3空港合計の航空旅客数は54,006,204人となり、前年度の50,860,022人から3,146,182人増加。前年度比では6%増となり、年度として過去最高を更新しました。
今回のポイントは、関西国際空港の国際線が引き続き成長したことに加え、大阪国際空港の国内線需要も堅調に推移し、さらに神戸空港の国際線が新たな上積み要素になったことです。関西3空港体制は、コロナ禍からの回復を完全に超え、次の成長局面に入りつつあります。
3空港合計:旅客数は前年度から3,146,182人増加
2025年度の関西3空港合計では、航空旅客数、発着回数、貨物量のいずれも前年度を上回りました。特に大きく伸びたのは国際線旅客数で、前年度から2,533,486人増加しています。
| 項目 | 2024年度 | 2025年度 | 増減 | 前年度比 |
|---|---|---|---|---|
| 発着回数 合計 | 369,388回 | 381,420回 | +12,032回 | +3% |
| 国際線発着回数 | 151,275回 | 166,116回 | +14,841回 | +10% |
| 国内線発着回数 | 218,113回 | 215,304回 | -2,809回 | -1% |
| 航空旅客数 合計 | 50,860,022人 | 54,006,204人 | +3,146,182人 | +6% |
| 国際線旅客数 | 25,078,720人 | 27,612,206人 | +2,533,486人 | +10% |
| 国内線旅客数 | 25,781,302人 | 26,393,998人 | +612,696人 | +2% |
| 貨物量 合計 | 863,481t | 878,972t | +15,491t | +2% |
旅客数全体の増加分3,146,182人のうち、国際線の増加分は2,533,486人で、全体の約8割を占めました。一方で、国内線旅客数も612,696人増となっており、国際線だけでなく国内移動需要も底堅く推移しました。
空港別比較:関空が175万人増、伊丹が83万人増、神戸が56万人増
空港別に見ると、3空港すべてで航空旅客数が前年度を上回りました。増加人数で最も大きいのは関西国際空港、伸び率で最も高いのは神戸空港です。
| 空港 | 2024年度旅客数 | 2025年度旅客数 | 増減 | 前年度比 |
|---|---|---|---|---|
| 関西国際空港 | 31,797,441人 | 33,546,700人 | +1,749,259人 | +6% |
| 大阪国際空港 | 15,449,892人 | 16,286,735人 | +836,843人 | +5% |
| 神戸空港 | 3,612,689人 | 4,172,769人 | +560,080人 | +16% |
| 3空港合計 | 50,860,022人 | 54,006,204人 | +3,146,182人 | +6% |
関空は国際線の伸びを背景に1,749,259人増、大阪国際空港は国内線需要の回復により836,843人増、神戸空港は国際線開設効果により560,080人増となりました。それぞれ異なる要因で利用者数を押し上げたことが、3空港合計の過去最高更新につながっています。
関西国際空港:外国人旅客が初の2,000万人突破
関西国際空港の2025年度旅客数は33,546,700人で、前年度から1,749,259人増加しました。国際線旅客数は27,082,265人となり、前年度から2,003,545人増加しています。
| 関西国際空港 | 2024年度 | 2025年度 | 増減 | 前年度比 |
|---|---|---|---|---|
| 発着回数 合計 | 198,825回 | 206,731回 | +7,906回 | +4% |
| 国際線発着回数 | 151,275回 | 162,612回 | +11,337回 | +7% |
| 国内線発着回数 | 47,550回 | 44,119回 | -3,431回 | -7% |
| 航空旅客数 合計 | 31,797,441人 | 33,546,700人 | +1,749,259人 | +6% |
| 国際線旅客数 | 25,078,720人 | 27,082,265人 | +2,003,545人 | +8% |
| うち日本人旅客 | 5,141,438人 | 5,801,820人 | +660,382人 | +13% |
| うち外国人旅客 | 19,834,852人 | 21,201,241人 | +1,366,389人 | +7% |
| 国内線旅客数 | 6,718,721人 | 6,464,435人 | -254,286人 | -4% |
| 貨物量 合計 | 772,603t | 786,692t | +14,089t | +2% |
最大の注目点は、外国人旅客数が21,201,241人となり、開港以来初めて2,000万人を突破したことです。前年度からは1,366,389人増加しました。
また、日本人旅客数も5,801,820人となり、前年度から660,382人増加しています。インバウンド主導の構図は続いていますが、アウトバウンド需要にも回復の動きが見られます。
一方、国内線旅客数は6,464,435人で、前年度から254,286人減少しました。関空では国際線が大きく伸びる一方、国内線はやや縮小する形となりました。
大阪国際空港:旅客数は16,286,735人、国内線需要が堅調
大阪国際空港の2025年度旅客数は16,286,735人で、前年度から836,843人増加しました。発着回数は138,052回で、前年度から696回増となっています。
| 大阪国際空港 | 2024年度 | 2025年度 | 増減 | 前年度比 |
|---|---|---|---|---|
| 発着回数 | 137,356回 | 138,052回 | +696回 | +1% |
| 航空旅客数 | 15,449,892人 | 16,286,735人 | +836,843人 | +5% |
| 貨物量 | 90,878t | 92,281t | +1,403t | +2% |
発着回数の伸びは1%増にとどまりましたが、旅客数は5%増となりました。便数を大きく増やして利用者数を伸ばしたというより、搭乗率の改善や国内移動需要の回復が数字に表れたと見られます。
大阪国際空港は国内線専用空港として、ビジネス、観光、帰省などの都市間移動を支えています。2025年度は、その安定した需要が改めて確認された年度となりました。
神戸空港:国際線旅客529,941人が上乗せされ、旅客数は16%増
神戸空港の2025年度旅客数は4,172,769人となり、前年度から560,080人増加しました。前年度比は16%増で、3空港の中で最も高い伸び率です。
| 神戸空港 | 2024年度 | 2025年度 | 増減 | 前年度比 |
|---|---|---|---|---|
| 発着回数 合計 | 33,207回 | 36,637回 | +3,430回 | +10% |
| 国際線発着回数 | — | 3,504回 | +3,504回 | — |
| 国内線発着回数 | 33,207回 | 33,133回 | -74回 | ±0% |
| 航空旅客数 合計 | 3,612,689人 | 4,172,769人 | +560,080人 | +16% |
| 国際線旅客数 | — | 529,941人 | +529,941人 | — |
| 国内線旅客数 | 3,612,689人 | 3,642,828人 | +30,139人 | +1% |
神戸空港の増加分560,080人のうち、国際線旅客数は529,941人です。国内線旅客数も前年度を上回りましたが、増加幅は30,139人にとどまっており、2025年度の伸びは国際線開設効果が大きかったことが分かります。
これまで国内線中心だった神戸空港に国際線需要が加わったことで、関西3空港全体の旅客数を押し上げる新たな要素になりました。
関空国際線の方面別比較:中国・韓国・東南アジアが年度通算で増加

関西国際空港の国際線旅客便を方面別に見ると、2025年度は多くの方面で前年度を上回りました。
| 方面 | 2024年度 | 2025年度 | 増減 | 前年度比 |
|---|---|---|---|---|
| 中国 | 6,146千人 | 6,834千人 | +688千人 | +11% |
| 香港・マカオ | 2,735千人 | 2,701千人 | -34千人 | -1% |
| 台湾 | 2,869千人 | 2,973千人 | +104千人 | +4% |
| 韓国 | 7,059千人 | 7,655千人 | +596千人 | +8% |
| 東南アジア | 4,067千人 | 4,476千人 | +409千人 | +10% |
| ハワイ・オセアニア・グアム | 709千人 | 823千人 | +114千人 | +16% |
| その他(北米・欧州・中東等) | 1,459千人 | 1,597千人 | +138千人 | +9% |
| 合計 | 25,045千人 | 27,059千人 | +2,014千人 | +8% |
年度通算では、中国方面が6,834千人で前年度比11%増、韓国方面が7,655千人で8%増、東南アジア方面が4,476千人で10%増となりました。
ただし、2026年3月単月では中国方面の旅客数が前年同月比46%まで落ち込みました。一方で、韓国、香港・マカオ、東南アジア方面はいずれも前年同月比118%となっており、年度末には方面別で明暗が分かれています。
年度通算では好調だったものの、足元では中国方面の変動リスクも見え始めています。
3空港の役割分担が成長を支える構図へ
2025年度の利用状況を見ると、関西3空港の成長は、関西国際空港だけで説明できるものではありません。
関西国際空港は、国際線旅客数と外国人旅客数で過去最高水準に到達しました。大阪国際空港は、国内線専用空港として前年度から836,843人を上積みしました。神戸空港は、国際線旅客数529,941人を新たに加え、3空港で最も高い伸び率を記録しました。
つまり、2025年度の関西3空港は、関空の国際線回復だけでなく、伊丹の国内線需要、神戸の国際化効果が重なったことで、3空港合計の過去最高を実現したことになります。
これまで関西の空港需要は、関空・伊丹・神戸を個別に見る形で語られがちでした。しかし今回の数字は、3空港それぞれが異なる役割を担いながら、関西全体の航空需要を押し上げる段階に入ったことを示しています。
まとめ:前年度から314万人増、関西の航空需要は次の成長局面へ
2025年度の関西3空港合計旅客数は54,006,204人となり、前年度から3,146,182人増加しました。国際線旅客数は2,533,486人増、国内線旅客数も612,696人増となり、国際・国内の双方で利用者数を伸ばしました。
空港別では、関西国際空港が1,749,259人増、大阪国際空港が836,843人増、神戸空港が560,080人増です。特に神戸空港は、国際線開設により伸び率16%増を記録しました。
2025年度は、関西3空港がコロナ禍からの回復局面を抜け、次の成長段階に入りつつあることを示す年度となりました。今後は、中国方面の動向、日本人国際線需要の回復、神戸空港国際線の定着が、さらなる成長の焦点となりそうです。
出典元
・関西エアポート株式会社「関西国際空港・大阪国際空港・神戸空港 2026年3月利用状況/2025年度(4-3月)利用状況」(2026年4月27日発表)





