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新関西国際空港会社が「中央連絡施設概略検討業務」のコンペを実施、1期・2期空港島を中央部で接続する連絡施設建設計画が浮上!

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新関西国際空港株式会社は、2015年7月26日に、関西国際空港内における「関西国際空港中央連絡施設概略検討業務」の発注に伴いコンペを実施する事を発表しました。案件名は「関西国際空港中央連絡施設概略検討業務」。業務内容は、関西国際空港 2 期島への施設展開に備え、内水面を横断して 2 期島へア クセスできる連絡設備の基本検討を行い、総合的な観点から最適な構造形式の選定お よび設備の仕様を計画し、その建設に要する概略工程と概算工費を求めるものである、となっています。














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関西国際空港中央連絡施設概略検討業務は、今後の需要増加による関西国際空港2期島への施設展開に備え、内部水面 を横断して2期島へアクセスできる連絡施設整備(道路、歩行者専用橋、ライフライン を一体化した連絡施設)の基本検討を行い、総合的な観点から最適な構造形式の選定および設備の仕様を計画し、その建設に要する概略工程と概算工費を求めるものです。発注概要書に掲載されている平面図と側面図を見ると、1期空港島のエアロプラザから徒歩で移動する連絡施設と自動車用の中央横断道路が、また2期空港島側には新ターミナルビルらしき将来展開施設が描かれています。









     
   


こちらは、新千歳空港の国内線・国際線ターミナルビルを結ぶ連絡施設の様子です。両ターミナルビル間の距離は約300mほどで、ムービングウォークが多数位置されています。さらに、高齢者や妊婦等をサポートする大型の電動カート「ヘルプカー」が運行されています。また、国際線と国内線の両ターミナルビルを結ぶ連絡施設は、地上3階、延床面積21,270.28m2の規模で、3階部分に商業施設が設けられています。














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1期空港島にあるエアロプラザの様子です。ホテル日航関西空港や商業施設が入世する、旅客ターミナルビルを支援する施設ですが、鉄道駅・駐車場の正反対に位置している為、認知度は今ひとつです。今回検討されている、2期空港島への連絡施設が完成すれば、旅客導線の上に位置する事になるので、これから大化けするかもしれません。あくまで2期空港島に本格的な旅客ターミナルビルが建設される事が前提になりますが・・・。


この内水面を「なんで埋め立てないの?」という声をたまに聞きます。1期・2期空港島の間にある内水面は、両人工島の埋め立て時期や水深、埋め立て土量の違いから、両島の沈下量、速度が異なっており、両島間を完全に埋め立ててしまうと、新しい2期空港島の地盤沈下に1期空港島が引きずり込まれてしまう為、この内水面が設けられています。











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ひっそりと計画が進む、関西国際空港の中央連絡施設。内水面を中央部で横断し、2期空港島まで徒歩でアクセス出来る連絡施設の計画は、その後の新ターミナルビルの建設が控えている事を伺わせる気がします(あくまで妄想ですが)。先日お伝えしたLCC専用第三ターミナルビルに続く新たな展開に期待が膨らみます。今回の発表は「検討業務」のコンペの段階で、連絡施設建設の段階まではまだ程遠い状況ですが、2期空港島の活用方法がいよいよ本格的に検討される段階に来ている事は間違いなさそうです。




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