関西連絡橋の道路部分の完全復旧目標は「2019年ゴールデンウィークまで」、NEXCO西日本と国交省が発表


NEXCO西日本と国土交通省は2018年9月18日に、台風21号の影響でタンカー船が衝突した関西国際空港連絡橋について、2019年のゴールデンウィークまでに完全復旧することを目標にするとの見通しを発表しました。

台風第21号の影響によりタンカー船が衝突した関西国際空港連絡橋については、14日、損傷した橋桁の撤去が完了。橋桁の損傷の程度が著しいことから再利用可能な一部分を除き、新しい橋桁を製作して架け直す方針となりました。この方針を踏まえ、海上での作業を予定している来年春頃の天候が安定し、作業に支障が生じなけば、来年のゴールデンウィークまでに、連絡橋を完全復旧することを目標に作業が進められます。

【出典元】
関西国際空港連絡橋 復旧時期の見通しについて

 

 

 

 

 



18日に鉄道アクセスが復旧した関空連絡橋ですが、損傷した空港行きの橋脚は撤去済み、現在は上の図の通り一部対面通行となっています。鉄道が不通だった事、無料バスがピストン運行されていた事から、マイカーやタクシーの通行は原則禁止されています。道路部分の完全復旧が来年の5月頃、とのニュースは物流が長期間に渡って麻痺する様な印象を受けますが、流石に来年5月まで現在の状態(マイカー、タクシー、物流トラック)が続くとは考えにくいです。

対面通行の区間は連絡橋と空港島内アプローチ部の合計約4.9kmうち約1.6kmの区間で距離が比較的短いです。さらに関空連絡橋は片側3車線あり、真ん中の車線を中央分離帯に使えます。現時点でボトルネックになっているのが上の図の青のルート。対面区間から、空港行き車線戻るために、かなり強引なルートとなっています。これは短期間で復旧させる為、仕方がなかった為だと思います。

最初は料金所の手間で元の車線に戻るルートが構築できれば、対面通行ながら相当な交通量がさばけると思いましたが、上下線の真ん中に連絡鉄道があり単純には、思い描いたルートは構築できない様です。青色のルートをもう少しスムーズに流れる様に改良するしかなさそうです。

 

 

 

 

 



ちなみにこちが空港連絡橋の中央分離帯が撤去された箇所です。この写真は帰りの写真なので、写真左奥(りんくう)→右側(空港島)といった位置関係です。橋の上の中央分離帯を撤去し、反対車線につながるルートが構築されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


こちらは対面通行区間の様子です。上の写真は空港島に向かっていますが、真ん中車線に頑丈な中央分離帯が設置されています。この短期間で、こんなにしっかりした分離帯ができた事に驚きました。対面通行区間の輸送力と安全性は問題ないと思います。鉄道アクセスが回復し無料バスの運行が終了したので、そろそろタクシーが、続いてマイカーの利用が再開されると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



連絡橋の情報は各所からの発表で状況が掴めましたが心配なのが1期空港島の物流施設です。この建屋がどの程度ダメージを受けているか?の情報が無いので心配です。ちなみに2期空港島のフェデックスの貨物ターミナルは、同社の航空機が駐機しており、施設が可動してる様に見えました。旅客ターミナルビルはT1が21日にフル稼働可能な状態まで回復するので順調に回復しています。残るは物流施設。こちらは関西エアポート社からの発表を待ちたいと思います。