
「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」宿泊記、~Part3は客室編です!
志摩観光ホテルには、ザ ベイスイート、ザ クラシックのそれぞれに、宿泊者専用のゲストラウンジ、いわゆるエグゼクティブラウンジがあります。
さらに、ザ クラシック側の「ザ クラブ」には、G7伊勢志摩サミットに関連する展示やフォトポイントが設けられており、各国首脳が眺めた英虞湾の景色を追体験することができます。そのほか、リスニングルームや大浴場なども併設されており、単なる宿泊にとどまらない、滞在そのものを楽しめる施設構成になっている点も大きな特徴です。

ゲストラウンジ(いわゆるエグゼクティブラウンジ)のタイムテーブルはこんな感じです。ベイスイートのゲストラウンジは最上階に位置しており、お菓子やお飲物をセルフスタイルで利用可能。伊勢志摩サミットで各国首脳の集合写真を撮影したスポットがある屋上庭園につながっています。
| 項目 | ザ クラシック | ザ ベイスイート | 補足 |
|---|---|---|---|
| ゲストラウンジ営業時間 | 07:00〜22:00 | 07:00〜22:00 | 共通 |
| ティータイム | 07:00〜14:00 | 07:00〜17:30 | 提供内容は時間帯により異なる |
| アフタヌーンタイム | 14:00〜17:30 | 07:00〜17:30 | アイテム切替時間は前後する場合あり |
| ナイトタイム | 17:30〜22:00 | 17:30〜22:00 | セルフスタイルで利用 |
| 持ち出しについて | 不可 | 不可 | 飲食物・書籍・CDの持ち出しは不可 |
ティータイム・アフタヌーンタイム

ティータイム・アフタヌーンタイムの様子を見ていきましょう!
ベイスイートは朝から「アフタヌーンティタイム」となっており、パウンドケーキやスイーツ類が提供されていました。

ゲストラウンジ内部の様子です。メチャクチャ広くて豪華です。上流階級の社交場・・というのは大げさでしょうか(笑)。只者ではない雰囲気を醸し出していました。

フード台はこんな感じで、フードとドリンクコーナーが離れたレイアウトとなっています。

ドリンクコーナーには、JURAのコーヒーマシンを中心に、紅茶、日本茶、缶入りソフトドリンクが並んでいました。冷蔵庫にはコカ・コーラ、三ツ矢サイダー、ウィルキンソン系の炭酸飲料、りんごジュース系の缶飲料などが見えます。アサヒスーパードライ、エビスビールもありました。昼間からアルコールが提供されていました

アルコール類。中央のクーラーには「ALAMOS EXTRA BRUT」や「DONELLI LAMBRUSCO REGGIANO」が並び、左側には今月の地酒として、三重県多気郡・河武酒造の「SHIKI MELLOW 特別純米」も用意。ワインだけでなく、地元三重の日本酒を添えているあたりに、志摩観光ホテルらしい土地感があります。

フード台を見ていきましょう。五穀クッキー、紫芋クッキー、マカロンいちご、チョコレイトブラウニー。

フルーツケーキと塩レモンパウンドケーキ。メチャクチャ美味しい!

ピックアップしてきました!スイーツ類がメチャクチャ美味しい!!

いちごのムースも最高潮に美味かった・・。ミニケーキはありませんが、かなり満足できる内容でした。
パウンドケーキは結構お腹にくるので、ナイトタイム(カクテルタイム)分の胃袋をあけておかないと(笑)
ナイトタイム(カクテルタイム)

ナイトタイム(カクテルタイム)は17:30〜22:00。夕食代わりになるような重めのフードではなく、ワインや日本酒と一緒に楽しむ「お酒のおつまみ」類が中心でした。いわゆる食事を済ませるためのラウンジではなく、本来のラウンジらしい、軽く一杯を楽しむ構成です。

それにしても、ラウンジの雰囲気は抜群でした。ザ ベイスイートは全50室のスモールラグジュアリーホテル。それに対してラウンジは驚くほど広く、席間にもゆとりがあります。カクテルタイムでも人の気配はほどよく、混雑とはほぼ無縁。宿泊者数を絞ったホテルだからこそ成り立つ、贅沢な空間設計だと感じました。

印象的だったのは、カクテルタイムのフードコーナーとは思えない空間のゆとりです。18時半前後になると利用者は少し増えますが、それでもマリオットやヒルトンの一部ホテルで見かけるような“ラウンジ渋滞”とは無縁。ここでは料理を取り合うのではなく、静かにグラスを傾ける時間そのものが価値になっています。

18時台になると、アルコールコーナーはさらにバーらしい雰囲気に変わります。ワインや地酒に加えて、BOMBAY SAPPHIRE、BACARDI、CAMPARI、Dewar’sなどのスピリッツ類が並び、横にはカクテルメニューとレモン、ライムも用意。

カクテルタイムのフードは、ミニキッシュや生ハム、小さなタルトレットなど、ワインや日本酒に合わせる軽いおつまみが中心。

マカロンいちご、人参のパウンドケーキ、フルーツケーキ、チョコブラウニー。

ピックアップしてきました!ミニキッシュと生ハムがメイン。

特にミニキッシュがめちゃくちゃ旨い。小ぶりなのに中にはお肉がゴロゴロ入っていて、これは完全に当たりでした。生ハムも質感がよく、塩味と脂の旨みが上品。さすが志摩観光ホテル。

今回宿泊したベイスイートとは別に、ザ・クラシックにもラウンジがあるので、ハシゴしてみました!
ベイスイートからザ・クラシックまでは、アルファードで無料送迎してくれます。

ザ・クラシックの館内はこんな感じ。古い建物のはずですが、大改装されており、最新のラグジュアリーホテルと見違える美しさでした。


空間デザインが完璧です。美しい・・・。
ザ・クラシックのゲストラウンジ

ザ・クラシックのゲストラウンジ内はこんか感じです。建物が古いので天井の低さは否めませんが、リニューアルされたラウンジ内は快適そのものです。

ザ・クラシックのゲストラウンジのフード&ドリンクコーナー全景。中央にはミニキッシュや生ハムなどの軽いオードブル、左側にはナッツやスナック類、下の冷蔵庫には瓶ビール、ノンアルコールビール、ソフトドリンクが並んでいました。

アルコールコーナーは想像以上に本格的。ワインや日本酒だけでなく、BOMBAY SAPPHIRE、CAMPARI、BACARDI、Dewar’s、CAMINOといったスピリッツ類に加え、MONINのシロップも用意。セルフスタイルながら、ジントニックやカンパリ系、ラムベースのカクテルまで楽しめる構成です。

スナック類。伊勢海老あられや甘口醤油味の米菓、ミックスナッツといったお酒に合うものに加え、紫いもクッキーやストーンチョコレートなどの甘いものも用意。食事代わりにするラウンジではありませんが、ワインやビールを片手に少しつまむには十分な内容です。

ティーコーナー。アールグレイ、ピュアダージリン、アップル、イングリッシュブレックファストの4種類の紅茶に加え、伊勢茶も用意されていました。

ミニタルトやドライフルーツ系のおつまみも並んでいました。ドライアプリコットやいちじく系の甘みのある一品。

ピックアップしてきました!ベイスイートよりも、さらにおつまみ感がアップしました(笑)

ミニキッシュはベイスイートと違うものでしたが、こちらも美味しかった。
リスニングルーム

ザ クラシックのゲストラウンジ内には、予約制・無料で利用できるリスニングルームがあります。室内には、デンマークのDALI社製高音質スピーカーを設置。CDやレコードの名盤も揃えられており、静かな空間でじっくり音楽に浸ることができます。

機材もホテルの付帯施設とは思えない本格派でした。DALIのフロア型スピーカーに、Accuphaseのアンプ、marantzのSACDプレーヤーという構成で、ざっくり見ても250万〜300万円級のオーディオシステム。単にBGMを流すための部屋ではなく、音楽そのものに向き合うための空間です。

足元にはKRIPTONのオーディオボードが置かれていました。

昔よく聴き込んだCDを持ち込んで、あらためて聴き直してみるのもおすすめです。
「あれ、こんな音が鳴っていたっけ?」
「この曲、こんな音作りだったのか」
和食「浜木綿」での朝食

朝食は和食と洋食で会場が異なり、2つから選ぶことができます。今回は、和食「浜木綿」で、和朝食「志摩の朝餉膳(しまのあさげぜん)」をいただきました。
| メニュー | 内容 |
|---|---|
| ジュース | ー |
| 籠盛り彩々 | 伊勢志摩産鹿尾菜煮、真珠貝柱胡麻酢和え、伊勢どり野菜浸し、胡麻豆腐 いくら、山芋とろろ、焚合せ |
| 三点箱盛り | ちりめんじゃこ煮、唐辛子味噌、梅干し |
| 御飯 | 白御飯、米澤もち麦御飯、白粥、海の七草粥、もずく粥、薬膳粥から一つ選択 |
| 薬膳粥 | おくら、くこの実、松の実、白木耳 |
| 焼魚 | 三重県産干物、出汁巻玉子添え |
| 味噌汁 | ー |
| 香の物 | ー |
| 焼き海苔または伊勢のり佃煮 | ー |
| 水菓子 | ー |

籠盛り彩々、三点箱盛り、選べる御飯、地魚、味噌汁、香の物、水菓子。伊勢志摩産鹿尾菜煮、真珠貝柱胡麻酢和え、伊勢どり野菜浸しなど、土地の食材を少しずつ丁寧に味わえる内容でした。

全体的にレベルが高い。お味噌汁がめちゃ(゚д゚)ウマー(゚д゚)ウマー!!

マリオットやヒルトン系の朝食ブッフェも楽しいですが、たまには和定食もいいですね!
屋上庭園

ラウンジの魅力は、フードやドリンクだけではありません。もう一つの主役が、最上階から望む英虞湾(あごわん)の景色です。

写真奥に見えるのがゲストラウンジです。

ベイスイートから見た、ザ・クラシックの様子です。

「G7伊勢志摩サミット2016」の際に各国首脳が記念撮影を行ったフォトポイント。英虞湾のリアス式海岸を見渡せる眺望が広がります。

出展:外務省
歴史の舞台とも言える場所に、自分が立って見る事ができる。各国首脳が見た同じ景色を見ることができます。
伊勢志摩サミットギャラリー 〈ザ クラブ〉

志摩観光ホテルの原点となった建物「ザ クラブ」には、G7サミットの開催を記念した「伊勢志摩サミットギャラリー」があります。

ギャラリーには。当日のスケジュールや食事メニューなどを写真や記念品とともに紹介しており、実際に使われたサミットテーブルが展示されていました。

実際にワーキング・ランチで使用されたサミットテーブル。FSC認証を取得した「尾鷲ヒノキ」の無節材を使用。板倉造りをイメージしており、国産木材の美しさが表現されています。椅子の張地は国の伝統的工芸品に指定してされている「伊勢木綿」、背面のデザインにも国の伝統的工芸品の「伊賀組紐」が使われています。

椅子に腰掛けてみたサミットテーブル。僕はアメリカ大統領気分になりました(笑)

安倍晋三首相、バラク・オバマ米大統領、フランソワ・オランド仏大統領、アンゲラ・メルケル独首相、デーヴィッド・キャメロン英首相、マッテオ・レンツィ伊首相、ジャスティン・トルドー加首相ら、当時の首脳陣のサインが並んでいます。

G7伊勢志摩サミットに関連する記念品や工芸品の展示もありました。輪島塗の筆記具、記念品、漆塗りの椀、三重の工芸品と思われる酒器など、各国首脳を迎えるために用意された品々が並んでいます。会議の舞台が単なるホテルの会場ではなく、日本の工芸や食文化、土地の記憶まで含めて設計されていたことが伝わってきます。
スパ&サウナ(浴場)〈ザ ベイスイート〉

ザ ベイスイートには、「ベイスイート宿泊者専用」の大浴場がありました。流石に撮影できないので、公式サイトから写真をお借りしました。

ここがメチャクチャ良かった!客室数が50室しかないので、ゆったりと入る事ができます。スーパー銭湯の喧騒とは別世界の癒しの空間。本当に素晴らしい。

サウナも完備。こちらも気持ちよかった!
まとめ

ラグジュアリーホテルは、単に高級な部屋や食事を提供する場所ではありません。上質な設え、土地の食材、非日常感のある館内デザイン。そうした要素の積み重ねで、滞在そのものを一つの体験に変える施設です。
なかでも滞在価値を大きく左右するのが、ホテルが持つ「物語性」です。
特別な場所であること。歴史的な場面の舞台になったこと。そこに身を置くことで、その時間を少しだけ追体験できること。皇族や各国の王族、著名人、そして各国首脳に選ばれ続けてきた場所には、設備の豪華さだけでは生まれない重みがあります。
G7伊勢志摩サミットのフォトポイントに立ってみると、その意味がよく分かりました。各国首脳が眺めたのと同じ英虞湾を前にすると、志摩観光ホテルは単なる高級リゾートではなく、歴史と土地の記憶を抱えたホテルなのだと実感します。こういう物語性は、多くのホテルが欲しくても簡単には手に入れられないものです。
それに加えて、ホテルとしての完成度も非常に高い。
全室スイート、標準客室面積100㎡超の客室は、広いだけでなく使い勝手が良く、デザインも上品。素材感にも安っぽさがなく、随所に本物の高級感が漂います。特にビューバスは、これまで体験したホテルの中でも屈指の爽快感でした。
ゲストラウンジがあり、大浴場があり、リスニングルームでは原音に近いような豊かな音楽体験ができる。朝食の和定食も美味しく、英虞湾の眺めは文句なし。そして、そのすべての背景に、数々の著名人をもてなしてきた栄光の歴史がある。
客室、食事、眺望、静けさ、サービス、そして物語性。ラグジュアリーリゾートホテルに求められる多くの要素が、ここまで高い次元でまとまっているホテルはそう多くありません。
志摩観光ホテル ザ ベイスイートは、単に「高級なホテル」ではなく、この場所に泊まること自体が一つの体験になる、奇跡のようなホテルだと思いました。
