富山県立新近代美術館は、富山駅の北側で整備が進む富山市の新しいランドーマーク、富岩運河環水公園の西側に新築される美術館の建設計画です。新美術館は地上3階建で、延べ床面積約9700平方メートル、工事費は約76億円の規模です2016年秋以降の開館を予定しています。
①構 造:鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)
地上3階(屋上には庭園を配置)
②延床面積:9,748㎡(屋内駐車場、屋上庭園、屋外階段等を除く)
【過去記事】
→富岩運河環水公園に移転新築する「新富山県立近代美術館(仮称)」の建設状況 15.09
→富岩運河環水公園に移転新築する「新富山県立近代美術館(仮称)」
→新富山県立近代美術館基本設計の最優秀者は内藤廣建築設計事務所に決定
■建築設計の要旨
・立山と環水公園と呼応し、その環境を包み込む。広大なスケールを建物に引き込むための「環境装置」として、美術館本体を包むように放物線を配し、屋上庭園まで人を招き入れるように緩やかな階段を配置する。
・公園を散策するように誰でも気軽に訪れることができるよう、美術館本体はガラスを多用した近未来的で開放的な建物とする。
・大きな特徴のひとつである屋上庭園では、周囲の絶景を一望する富山の「新たな視点場」を創出する。
・外から来館者の動きが見え、にぎわいの創出につながる動線配置とする。
・バリアフリーに配慮した誰にとっても使いやすい建物とする。
最後は引き気味で、新富山県立近代美術館(仮称)と富岩運河環水公園を絡めた1枚です。公園が西側に拡張される形で美術館が整備されている事が良く解りました。