富山の新路面電車「セントラム」


セントラム
は2009年12月23日に開業予定の路面電車です。富山市中心部を貫く既存路線に約1kmの新線を追加建設し環状線を形成するプロジェクトです。









        

「新型車両が南富山に搬入された」との情報をキャッチ、早速取材しました。富山南駅の奥にある車庫を覗くと、、、いました!最新鋭9000系!白、黒、銀の3色がそろい踏みです。ただ、黒と銀は車庫の中で顔しか見えませんでしたが。。








        

以前ご紹介した日本初の本格的LRTポートラムに投入された車両と基本的に同じです。ちなみに【CENTRAM(セントラム)】とは中心部【セントラル】と路面電車【トラム】を掛け合わせた造語です。







        

サイドビュー。超低床設計でメチャ低いです。1編成は全長18m、幅2.4m、28席で80人が乗車できます。ロゴマークが誇らしげ。






        

ポートラムが「かわいい」印象なのに対してセントラムは「かっこいい」印象です。







        

この日は投入される3編成3色のうち、「白」しか撮影できませんでした。残りの「黒」と「銀」は開業後に見てみたいです。








        
続いて新線部分をご紹介します。今回新設された路線は単線で約1kmですが、既存路線と合わせて富山市中心部を貫通する全長3.5kmの環状路線を形成します。ラッシュ時は10分ヘッド、日中は20分ヘッドで運行されます。







        

ANAクラウンプラザ富山の横に新しい電停が出来ました。電停のデザインはポートラムとイメージを合わせている様です。







        

ガラス張りでバリアフリー設計の電停。






        

コンパクトで機能的な造りです。







        

振り返って新線部分を眺めました。石畳風の舗装がメチャイケてます。あと、街灯と一体化した架線柱が非常にすっきりしていてグッドデザインだと思います。堺市で計画されていたLRTが出来ていれば、きっとこんな感じになっていた事でしょう。。。








        

今回ご紹介したセントラムですが、あえて「路面電車」という表現にしました。既存路線を流用、高速で走行できる「専用軌道が無い」ので「LRT」とは呼べないと思ったからです。LRTは超低床の新型車両の事ではなく、専用軌道、車両、運行システムがセットになった新しい交通機関です。そうえいば、前原国土交通大臣が11月29日に「ポートラム」を視察され「こんな電車に乗ったのは初めてだ」と感激されていたそうです。このセントラム、先輩のポートラムに続いて成功を収め、大型商業施設の郊外進出に伴い、空洞化が著しい富山市中心部の活性化に寄与出来るか?大いに注目が集まる所です。









【おまけ】
        

既存路線は複線で南富山駅前 – 富山駅前は日中でも5分ヘッド、末端部でも10分ヘッドの高頻度運転です。古い軌道から歴史を感じます。