難波の旧市立精華小学校跡地にエディオンの旗艦店が出店!(仮称)中央区難波3丁目新築工事の状況 16.04

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(仮称)中央区難波3丁目新築工事は、難波の旧市立精華小学校跡地の再開発計画です。この計画については紆余曲折がありましたが、地上9階、地下1階建て、延床面積約22800㎡の商業ビルが建設される事になりました。建築主は不動産会社の成信、設計はIOA竹田設計が担当、施工者は三井住友建設が担当します。














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報道各社が伝える所によると、難波の旧市立精華小学校跡地に建設される商業ビルには大手家電量販店のエディオンが入居するとの事です。関西の旗艦店として、2019年春ごろ開業する予定。新ビルは地下1階、地上9階建てで延べ約2万2800平方メートル。エディオンは「南海難波駅に近い一等地で、集客が見込める」とビル全体の借り上げを計画しているとの事。飲食店フロアの展開も考えているそうです。南海なんば駅の目の前、御堂筋線なんば駅にも近い超一等地は、ヨドバシ梅田の難波バージョンといった所でしょうか。




▼引用始め

<大阪>難波一等地にエディオン、関西旗艦店 旧精華小跡地
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170425-00000020-mai-bus_all


大阪市中央区難波3の旧市立精華小学校跡地で建設中の大型ビルに、家電量販店「エディオン」が入ることが決まった。関西の旗艦店として、2019年春ごろ開業する予定。精華小は建築的、歴史的な価値が高く、多くの地元の人たちに親しまれてきたため、外壁を往年の校舎のデザインにすることが検討されているという。

エディオン広報課などによると、ビルは地下1階、地上9階建てで延べ約2万2800平方メートル。エディオンは「南海難波駅に近い一等地で、集客が見込める」とビル全体の借り上げを計画している。飲食店フロアの展開も考えている。

大阪市によると、精華小は1873年に開校。昭和初期にできた鉄筋コンクリートの校舎はモダニズム建築として名高く、卒業生には喜劇役者の故藤山寛美さんも。1995年、児童数の減少で閉校され、その後、「精華小劇場」となった。しかし財政難で2011年に閉鎖された。13年に市の公募で、大阪市内の不動産会社「成信」が、約35億9000万円で土地と校舎を買収した。

エディオンと成信は既に基本契約を結んでおり、近く正式契約を交わす予定。精華小校舎は取り壊されたが、歴史を伝える外壁デザインやモニュメントを取り入れる方針。地元商店街の服飾店で働く男性店員(42)は「長い間、跡地は空き地で、人が少なく危ないと思っていた。大型商業施設ができて人通りが増えてくれたら」と話していた。


引用終わり▲










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【スペック】
名称:(仮称)中央区難波3丁目新築工事
所在地大阪市中央区難波3丁目25番2の一部、27番22(地名地番)
階数:地上9階、地下1階
高さ:53.60m
構造S造一部SRC
杭・基礎 

主用途:物販店舗・飲食店
総戸数:—–
敷地面積:4,202.26㎡
建築面積:2,931.38㎡
延床面積:22,874.80㎡ 容積率対象面積:21,006.58
建築主成信
設計者:IAO竹田設計
施工者:三井住友建設
着工:2017年03月(予定)
竣工201904月(予定)











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建築計画のお知らせに掲示されていた東側立面図の様子です。













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同じく建築計画のお知らせに掲載されていた配置図です。これによると、間口は狭いですが、高島屋側から直接建物に入れる様になっています。戎橋筋側の小規模店舗は買収出来なかった様で、その辺りの敷地が歪な形となっています。

















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東側からた現地の様子です。新ビルの東側には結構な広さの公開敷地が設けられる予定です。オープン後は、公開敷地の放置自転車対策にはかなり手を焼くことになりそうです。














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撮影ポイントを変えて、戎橋筋商店街側にも小さい出入口が設けられます。












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戎橋筋商店街側の出入口の間口は数メートルしかありませんが、在るのと無いのでは、集客面での優位性が全く違ってきます。













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難波の旧市立精華小学校跡地の商業ビルは、もう少し高いビルが建設され、高層部がホテルで低層部が商業テナントビルになると予想していたので、9階建ての比較的低いビルでエディオンが1棟借りで旗艦店を出店するとは本当に驚きました。難波エリアには千日前にビックカメラ、難波パークスの南端にヤマダLABI難波がありますが、両店舗との競争は相当激しい物になりそうです。立地的には、よほどの失敗をしない限りエディオンの圧勝、ビックカメラ大打撃、ヤマダLABI壊滅、といった予想です。特にLABI難波は繁華街の正反対側で駅から遠く現在でも相当苦戦しているので、このエディオンの出店は最悪のライバル出現となりそうです。


業界内で、LABI難波が出店した時は随分と話題になりました。当時のヤマダ電機の社長は「最後の的はヨドバシのみ」として、従来のロードサイド型から駅前都心型店舗へ業態を広げるための「ノウハウを構築する」為にLABI難波を出店しました。その時の人事が破天荒で、店長クラスが主任、エリアマネージャークラスがフロア長、本部長クラスが店長といった異例の人事で、エース級の人材を投入したまさに背水の陣で開店に望んだそうです。その上で徹底的にヨドバシ梅田をベンチマーキングし運営ノウハウを得る、といった姿勢で望んたと伝え聞きました。


それからさらに10年あまり。時代はさらに変わり現在の敵はネット通販です。リアル店舗はショールーミング(展示を見る場所として利用され、購入はネット通販)の場所となり、地デジ化の頃は我が世の春を謳歌していた家電量販店業界は徐々に疲弊しています。まさに諸行無常。エディオンの難波駅前への旗艦店の出店もそんな時代の変化に対応する為の巨大な広告塔、さらに駅前立地で売上基板を構築したい思いなどが重なったのでしょうか。


話はそれましたが、長年放置されてきた、旧市立精華小学校跡地がようやく活用される事はとても良いことですし、完成後の建物の出来栄えやエディオンの奮闘、周辺店舗との競争など、今後の動向から目が離せない案件である事は間違い無いと思います。






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