神戸市は、同市のウォーターフロント地区に複合商業・住居施設を整備する再開発計画「新港突堤西地区(第1突堤基部)再開発事業」の優先交渉権者を、住友不動産を中心とした5社で構成された企業グループに決定したと発表しました。特定された企業グループは住友不動産のほか、SMBC信託銀行、輸入車販売のモトーレン阪神、カタログ通販大手のフェリシモ、関電不動産開発の5社です。
5社から成る企業グループが提案した事業計画は、6棟の建物を建設し、水族館や商業施設・オフィス・タワーマンションなどを組み合わせて、にぎわいを生み出す提案で、総事業費は約460億円。年間約190万人(初年度)の集客を見込んでいます。

計画地はこちらです。神戸市中央区新港町71番地他14筆、面積:約34,000㎡(うち土地譲渡面積は約24,500㎡)新港第一突堤に建設された「神戸みなと温泉 蓮」の北側に位置する場所です。

①文化施設棟 [事業者:SMBC信託銀行] 約8,000㎡(延床面積)
AQUATIC(水・水族・アートが融合したアクアリウム) (運営者:ウエスコ等の事業体) アートや植物と融合し、日本初の360度水槽を配した 大人向けアクアリウム。大成建設が商標登録している AQUATICの初プロジェクト ウエディング・クラシックカーミュージアム (運営者:GLIONグループ) ・世界的服飾デザイナー桂由美氏のウエディングを テーマとしたミュージアム ・クラシックカーの展示を行うミュージアム
②業務・商業棟 [事業者:フェリシモ] 約8,600㎡(延床面積)
クリエイティブラボ (運営者:フェリシモ) ライブラリー・アーカイブ・ホール・撮影スタジ オ等、一般利用も可能な施設を含むラボ フェリシモ(オフィス) フェリシモ(ダイレクトマーケティング)の本社。 「クリエイティブオフィス」。約440名が勤務
③業務・商業棟 [事業者:GLION] 約12,000㎡(延床面積)
BMWワールドミュージアム (運営者:GLIONグループ) BMWの歴史や哲学、BMWを中心としたライフスタイ ル・ツーリズム発信機能 BMWショールーム(運営者:GLIONグループ) 路面に面して解放感のあるショールーム。ライフスタ イル発信機能と隣接していることで、新たな発見を 呼び起こす GLIONグループ(オフィス) GLIONグループ(BMWディーラー親会社)の本社。 約200名が勤務
④住宅棟 [事業者:住友不動産・関電不動産開発] 約36,000㎡/棟(延床面積) 約350戸×2棟
住宅 新たな神戸の生活文化を発信するウォーターフロント の高質な住宅 商業施設 オープンカフェ、生活利便店舗、クリニックなど 進出決定:LE PAN(ベーカリーカフェ)等
⑤駐車場棟 [事業者:SMBC信託銀行] 約600台 約12,500㎡(延床面積)
BMWと連携し、BMW車等のレンタカー・カーシェア サービスを実施。(運営者:タイムズ24)

この再開発計画のシンボルと言える施設が、AQUATIC(水・水族・アートが融合したアクアリウム) (運営者:ウエスコ等の事業体) です。アートや植物と融合し、日本初の360度水槽を配した大人向けアクアリウムで、大成建設が商標登録している AQUATICの初プロジェクトとなります。完成予想パースを見ただけでワクワクしてきますね。

タワーマンションは、地上27階建て、高さ約100m、延床約3.6万平米(1棟)が2棟建設されます。総戸数は2棟で約700戸。低層部にはオープンカフェや食品スーパー、クリニックなどが入居する予定です。なんとなく、横浜のみなとみらい地区を彷彿とさせる外観ですね。

【出典元】→wikipedia>ファイル:Circularkey.jpg
神戸市の目指す方向として参考になりそうなのが、シドニーのサーキュラーキー・ロックスエリアです。サーキュラーキーは、シドニーにある埠頭で、シドニー中心業務地区の北縁、シドニー湾に面しています。サーキュラー・キーには、歩道が整備され、ショッピングモール、公園、レストランが軒を連ね、シドニー湾を横断するフェリー乗り場、バスターミナル、鉄道駅が設けられている一大観光エリアとなっています。ウォーターフロント沿いには超高層オフィスビル、コンドミニアム、ホテルが林立しています。

神戸都心で久々のビッグプロジェクト、しかもウォーターフロントの計画とあっては、期待せざるえません。さらに、この計画が起爆剤になって、新港突堤西地区全域に再開発が波及し、海に開かれた神戸都心に生まれ変わる事を期待したいと思いました。


