【関西空港復旧情報】関空の2018年11月の旅客数が過去最多を更新。台風被害からV字回復が続く!


関西エアポート社は、関西空港、伊丹空港、神戸空港の2018年11月利用実績(速報値)を発表しました。11月の3空港(関西・伊丹・神戸)の総旅客数は4,222,531人で、暦年(1−11月合計)では44,138,223人を記録。前年の暦年実績(1−12月)46,694,945人を上回る事が確実になり、単純計算で4,815万人(2018年暦年)と予想され、3空港の旅客数は5,000万人/年に迫る勢いとなっています。

特筆すべきは関西空港です。国際線と国内線を合わせた11月の総旅客数は、251万5594人(前年同月比5%増)で、2カ月連続で前年を上回り11月の最高記録を更新しました。高潮被害の影響により甚大な被害を被った関西空港ですが驚異的な回復を見せています。国際線の旅客数は196万6940人(7%増)11月の過去最高を更新。このうち、外国人旅客は5%増の130万9880人となり、こちらも11月の過去最高を更新しました。あのショッキングな映像が全世界に放送され風評被害の長期化が懸念されましたが「V字回復」を果たしました。また日本人旅客は14%増の64万3270人でこちらも好調でした。通過旅客は9%減の1万3790人。国内線の旅客数は54万8654人(1%)、国際貨物量は1%減の7万7957トンで、3カ月ぶりに前年を上回りました。

伊丹空港の旅客数は143万9378人(4%)、神戸空港の旅客数は前年並みの26万7559人となりました。

【出典元】
関西エアポート>関西国際空港・大阪国際空港・神戸空港 2018年(平成30年)11月利用状況(速報値)

 

関西空港の冬期スケジュールは過去最高の週 1,451 便を予定。地震・台風被害からV字回復へ!



 


関西空港:航空旅客数()

2017年(着地)
(暦年)27,987,564
(年度)28,807,362

2018年(途中経過)
(暦年)26,376,292(1月ー11月計)→単純着地予想:28,774,136
(年度)18,881,001(4月ー11月計)→単純着地予想:28,321,501
※単純着地予想は実績値➗経過月数✕12。年度末需要の伸びなどは考慮せず

関西3空港の合計航空旅客数()(1-11月実績)

関西空港:26,376,292

伊丹空港;14,833,257

神戸空港:  2,928,674
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合計:44,138,223


 

 



関西空港の2018年の旅客数を見ると、暦年で26,376,292人(1月ー11月計)、年度で18,881,001人(4月ー11月計)となっています。昨年の実績は(暦年)27,987,564人、(年度)28,807,362人でした。9月の高潮被害の影響により空港機能が麻痺した影響を受けつつも、前年超えは確実な状況は驚きです。ただし、念願の3000万人/年度の達成は難しく、来年以降にお預けとなりました。また、外国人旅客数の対前年比の伸び率の鈍化も気になります。風況被害は完全に払拭されたとは言えないようですね。今後の動向は要注意です。