関西エアポート社は2023年4月25日付けのニュースリリースで、関西空港・伊丹空港・神戸空港(3空港)の 2022年度利用状況を発表しました。
全体的に2022年10月以降の水際対策の緩和により国際線旅客便が前年度比約5倍になるなど順調に回復が進みました。2022年度の3空港の総発着回数は28万回/年で、前年度比+35%増加し、コロナ禍前の76%の水準まで回復しました。
際内の実績を見ると、国際線が5.6万回(前年度比+57%, 2019年比-62%)、国内線が22.4万回(前年度比+30%, 2019年度比+2%)で、発着回数の国際線の回復率は38%、国内線の回復率は102%となりました。国内線はコロナ前水準を上回り、年度として過去最高を記録しました。
1:発着回数
3空港計:28万回(前年度比+35%, 2019年度比-24%)
国際線:5.6万回(前年度比+57%, 2019年度比-62%)
国内線:22.4万回(前年度比+30%, 2019年度比+2%)
※3空港=関西、伊丹、神戸
→関西国際空港・大阪国際空港・神戸空港 2023 年3 月利用状況
航空旅客数については、国際線は主に外国人旅客数が増加傾向にあり、国内線においては全国旅行支援等の実施もあり、国際線・国内線ともに旅客流動が増加し、前年度を大きく上回りました。3空港総旅客数:2,759万人/年で、前年度比+114%増加し、コロナ禍前の58%の水準まで回復しました。
際内の実績を見ると、国際線が513万人(前年度比+1768%, 2019年度比-77%)、国内線:2,246万人(前年度比+78%, 2019年度比-13%) で、旅客数の国際線の回復率は33%、国内線の回復率は87%となりました。
2:旅客数
3空港計:2,759万人(前年度比+114%, 2019年度比-42%)
国際線:513万人(前年度比+1768%, 2019年度比-77%)
国内線:2,246万人(前年度比+78%, 2019年度比-13%)
※3空港=関西、伊丹、神戸
関西国際空港の実績
3空港の基幹空港である関西国際空港の実績は、総発着回数が107,911回(前年度比 +51%)で国際線:56,448回(前年度比 +57%)、国内線: 51,463回(前年度比 +45%)となりました。
国際線:56,448回(前年度比 +57%)
旅客便:29,730回(前年度比+385%)
貨物便:25,667回(前年度比 -9%)
国内線: 51,463回(前年度比 +45%)
合計:107,911回
航空旅客数は1,149万人(前年度比 +216%)で、国際線:513万人(前年度比+1768%)、国内線:636万人(前年度比 +89%)となりました。特に外国人の増加が顕著でインバウンド復活を印象づける結果となりました。また、貨物扱量は762,233t(前年度比 -8%)、国際貨物扱量:753,697t(前年度比 -8%)でした。
国際線:513万人(前年度比+1768%)
日本人:114万人(前年度比 +831%)
外国人:397万人(前年度比+2706%)
国内線:636万人(前年度比 +89%)
合計:1,149万人(前年度比 +216%)
国内線需要はコロナ前の水準に近づく
空港名 | 発着数(回) | 旅客数(万人) | |||
関西 | 国際 | 107,911 | 56,448 | 1,149 | 513 |
国内 | 51,463 | 636 | |||
伊丹 | 137,625 | 1,299 | |||
神戸 | 34,463 | 311 | |||
3空港計 | 279,999 | 2,759 |
神戸空港の実績は発着回数:34,463回(前年度比+15%)、旅客数:311万人(前年度比+77%)でほぼコロナ前の水準を回復しています。今後はコロナの位置づけが5類に引き下げられ、水際対策が撤廃される予定で、さらなる需要回復が見込まれています。