フェデックスが関西国際空港に開設する北太平洋地区ハブ(拠点)の起工式が先日関西国際空港で行われました。フェデックスが関西空港に開設する北太平洋地区ハブは、2期島の国際貨物地区(11・4ヘクタール)内に設けられ、北東アジアから集約した貨物を米国へ発送する拠点になります。3万8千平方メートルの敷地に延べ床面積2万5千平方メートルの上屋を関空会社が建設しフェデックスに賃貸します。
関空で米フェデックス貨物拠点の起工式 来年春から操業 2013.1.17
【引用元】→SankeiBiz新関西国際空港会社は17日、関西空港で米航空貨物大手フェデックスが使う貨物施設の起工式を開いた。北東アジアの集荷拠点として、2014年春に操業を開始。中国や韓国から集めた貨物を北米向けに発送する予定だ。
起工式には新関空会社の安藤圭一社長やフェデックスの氏家正道・北太平洋地区担当副社長らが出席し、工事の安全を祈願。施設の延べ床面積は約2万5千平方メートル。貨物を行き先別などによって仕分けし、積み替えの作業や通関の業務ができる。新関空会社が建設しフェデックスに貸し出す。韓国・仁川空港もフェデックスに進出を働き掛けたが、北米へのアクセスの良さや敷地に将来的な拡張の余地があることが決め手となり、関空が選ばれた。
フェデックスの国際貨物拠点は、関西空港2期空港島の南誘導路の南側、先日ご紹介した第2ターミナルビル(T2)の誘導路を挟んだ対面に位置しています。プレス発表から引用させていただいたイメージパースを良く見ると第2ターミナルビルやピーチの機体が描かれています。
フェデックスの北太平洋地区ハブは7機分の駐機場を備え、仕分け能力は1時間あたりコンテナ9千個。総投資額は50億〜100億円で2014年春に操業を開始する予定です。

フェデックスは北東アジアのハブの候補を24時間離着陸できる関西空港と韓国・仁川空港に絞って選定作業を進めていましたが、北米との距離などの理由から仁川空港が落選、地元財界や国の後押しもあり、関西空港が選定されました。関西国際空港に発着するフェデックスの貨物便は現在週36便程度ですが、国際貨物拠点が操業開始する14年以降は週70~80便まで増加する見込みで、国際貨物取扱量が70万トン/年程度で伸び悩んでいる関西空港にとっては大きな追い風になる事は間違いなさそうです。




