報道各社が伝える所によると、関西国際空港の地元自治体や財界、運営事業者などは8日までに、同空港の発着回数の上限を2025年をめどに3割増の年間約30万回とする方向で調整に入ったとの事です。関空・伊丹・神戸の3空港の役割を議論する官民組織「関西3空港懇談会」が18日にも開く会合で合意する見通しです。国土交通省は3空港懇の決定を受け、上限引き上げに向けて新たな飛行ルートなど具体的な検討を始める事になります。
<主要空港の年間発着枠>
・羽田空港 約49万回/年
・成田空港 約34万回/年 ⇒2020年代後半に第三滑走路を増設し50万回/年に拡大を目指す・関西空港 約23万回/年 ⇒2025年をめどに飛行ルートなどを検討し30万回/年に拡大を目指す
・伊丹空港 約13.5万回/年
・中部空港 約13万回/年
関西国際空港の発着上限、25年めど30万回に 大阪万博控え地元合意へ: 日本経済新聞 https://t.co/t2Tkf1qJoK
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) September 8, 2022
関西エアポート社が2022年8月3日に発表した、大阪・関西万博が開かれる2025年度の需要予測と2030年度の見通しによると、2025年には、大阪・関西万博の需要増により、総旅客数は3,733万人、総発着回数24.3万回が見込まれており、総発着回数は1998年の環境影響評価時の想定発着回数の年間23万回を超える見通しです。
さらに、2030年度の総旅客数は、経済成長が著しいアジア諸国からの訪日需要が牽引することにより、総旅客数は3,889万人~4,966万人、総発着回数25.3万回~29.7万回が見込まれています。
今回の発着枠30万回/年への拡大は、必然とも言える動きと言えます。ただし、2030年代初頭には拡大後の30万回/年の発着枠の上限に到達してしまうので、新ターミナルビルや第三滑走路の建設などによる、抜本的な空港容量の拡大が必要になります。空港整備には長い時間がかかるため、今から準備を始めて置かないと需要に対応できない事態となります。今から論議を深め、先を見据えた動きを始める事が大切です。
もし第3滑走路建設となったら、既存のA滑走路の陸側に建設するのかな。
発着枠ってややこしいですよね。ターミナルのキャパよりも空域の問題の方が大きいです。
関空発着便は基本的に海の上を通らされるのが問題なのですよね。
これのせいで2つの滑走路の同時離着陸が設定できなくなってます。
23万回ってのは深夜時間帯以外の年間発着数だと思います。今の運用のままでも
深夜に詰め込めば余裕で増やせますよね。なので、今の制限でも深夜分含めると
24.3万回まで増やせてしまうんだと思います。