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那覇空港-新国際線旅客ターミナルビルは、2014年2月から共用が始まった新しい旅客ターミナルビルです。新国際線旅客ターミナルビルは、那覇空港国内線旅客ターミナルビル北側に位置し、ビルと航空機をつなぐボーディングブリッジ(搭乗橋)を設置し、同時に中型機(約260席)2機、もしくは小型機(約150席)4機の対応が可能となりました。
新ターミナルビルの規模は地上4階建て、建築面積は約9,240㎡、延べ床面積が約23,450㎡。1階は到着ロビー、2階は出発ロビーと搭乗待合室、3階は入国検査など、となっており、屋上には展望スペースも設けられました。飲食店、物販店、サービス店はそれぞれ4店舗ずつ入居しています。
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新国際線旅客ターミナルビルと国内線ターミナルビルの位置関係はこんな感じです。両ターミナルビルは現在の所、離れ離れの状態になっている為、連絡シャトルバスが運行されています。
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〜沖縄の未来を拓く国際競争力のある、21世紀の『万国津梁』としての国際線施設〜
ターミナルビルをデザインテーマは「強い陽射し」と「青い海と空」。沖縄らしさを感じられるターミナルビルをデザインテーマとしました。また、施設計画については、以下の4項目をコンセプトとして計画されました。
・沖縄らしい風景、景観作りに寄与する施設
・安全・安心の施設
・人、モノ、情報、文化が交流し、沖縄の振興に貢献する施設
・将来に向けて大きく発展する可能性を秘めた施設
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外観デザインは、隣接する国内線ターミナルとの一体感に配慮して、大きな曲面屋根とリズム良く配置された琉球石灰岩貼りの壁面を踏襲しています。東西の開口部には、琉球絣の格子模様をイメージさせる水平デッキと垂直ルーバーを配置し、建物外壁に光と影の強いコントラストを演出。西面にはさらに水平ルーバーを設け、外観上の特徴を演出するとともに、西日を遮蔽し、建物内部への熱負荷低減を図っています。
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大屋根先端部は、国内線のダブルデッキが将来延伸されることを考慮し、将来屋根を設けられるよう、PC梁を建物から約10m歩道側に張り出しており、リズミカルに配置した梁とルーバーが強い日差しを受けて深い影を落とし、沖縄の強い日差しを印象づけています。
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それでは国際線ターミナルビルの内部を見てゆきましょう!
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まずは1階、到着ロビーの様子です。シンプルな造形ですね。
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2階出発ロビーに繋がるエスカレーターの様子です。両サイドに生花が飾られておりいい感じです。
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チェックインロビーは、プレキャスト・プレストレスト・コンクリート造の採用により、柱のない開放的な大空間を実現しています。チェックインカウンターの天蓋軒先には琉球赤瓦を配し、エレベータ乗場壁面は琉球石灰岩張りとし、沖縄らしさを演出しました。
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2・3階吹き抜けの大空間は開放感バツグンです。
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2015年10月現在、那覇空港国際線ターミナルには14社の航空会社が乗り入れており、就航都市数は11都市。2014年度の国際線利用状況は、165万人/年で国内第7位の乗降客数となっています。昨年2月に開業したばかりの新ターミナルビルですが、早くもキャパシティオーバーの状態になりつつあります。
①中国東方航空(福州・杭州・上海)週20便
②香港航空(香港)週14便
③香港ドラゴン航空(香港)週7便
④アシアナ航空(ソウル・釜山)週10便
⑤チェジュ航空(ソウル)週7便
⑥ティーウェイ航空(ソウル)週7便
⑦マンダリン航空(高雄・台中)週9便
⑧中国国際航空(北京・天津)週6便
⑨吉祥航空(上海)週7便
⑩タイガーエア(台北)週3便
⑪エバー航空(台北)週14便
⑫トランスアジア航空(台北)週7便
⑬チャイナエアライン(台北)週14便
⑭天津航空(天津)週2便
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3階はレストランフロア、屋上は展望スペースとなっています。
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展望スペースの様子です。けっこう広々としています。滑走路側のフェンスや手すりは隙間が狭く、一眼デジカメのレンズを通す事が出来ませんでした。
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最後は滑走路側から見た、国際線ターミナルビルの様子です。
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国内線も国際線もターミナルが小さすぎますね
第2滑走路ができるんですから国内線国際線ともに滑走路の間に移転して現国内線用はLCCで構内接客サービスは現状のまま、現国際線用はビジネスジェット用に転用したらレガシーよりも使いやすいLCCターミナルの誕生につながる気がします