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JR西日本とソフトバンクが自動運転と隊列走行技術を用いたBRTの開発プロジェクトを開始!



JR西日本とソフトバンクは、2020年3月23日付けのニュースリリースで自動運転と隊列走行技術を用いたBRT(Bus Rapid Transit:「バス高速輸送システム」)の開発プロジェクトを開始すると発表しました。プロジェクトの名称はみんな(MI-NNA)の自動運転BRT プロジェクト。

このプロジェクトは、自動運転技術を研究・開発する先進モビリティ株式会社などの協力の下、異なる自動運転車両がBRT 専用道内で合流して隊列走行などを行う「自動運転・隊列走行BRT」の実現を共同で推進するものです。

今後、JR西日本とソフトバンクは、2020年代半ばの「自動運転・隊列走行BRT」の技術確立を目標に各技術要素の検証などを進め、JR西日本が20年後を視野に入れたが2018年3月に発表した「JR西日本技術ビジョン」を基に、シンプルでシームレスな交通サービスの実現を目指します。

 



今回の実証実験では、バス高速輸送システム(Bus Rapid Transit=BRT)の専用道内で異なる自動運転車両が合流して、隊列走行を可能にするシステムを開発します。

今後は4月末までに基本仕様を決定。2020年度中に車両の発注や改造を行ない、滋賀県野洲市内にあるJR西日本網干総合車両所宮原支所野洲派出に設けるテストコースを着工。2021年度以降にテストコースでの実証実験を行なう予定です。

 

自動運転の隊列走行とは?



自動運転“隊列走行”とは、複数のBRT(連節バス)が連なり、走行状況を通信によってリアルタイムで共有し、自動で車間距離を保って走行する技術です。

全車両走行自動運転、又は、先頭車のみ有人で、後続車は無人で走行する事によりシステムがドライバーをサポート。運転の負荷を軽減し、運転ミスを防ぎます。さらに、労働環境の改善やドライバー不足への対応、安定走行による輸送品質の向上など、多くの効果が期待されます。

 



隊列走行が実現すると、ニュータウンと駅を結ぶ路線バスで隊列を組んで、駅では4台編成で利用者を乗せて、途中で方面別に分離して行く。こんな運用が可能になります。また、本命はローカル線を廃止してBRT化する事かもしれません。省力化とサービスレベルの維持向上を両立させる為に、今後も新テクノロジーの活用方法が模索されそうです。

1 COMMENT

摂津国人

初めまして。
以前から拝見していたのですが、本日初めてコメント差し上げます。

> また、本命はローカル線を廃止してBRT化する事かもしれません。
仰る通り、これが目標だと私も思います。
住宅地から市街地に乗り換えなしで移動できることは大きなメリットです。
BRTは車両にバスを用いて一般道も走行できるのでどうしても「バスの延長」のイメージが先行しますが、本来は鉄道の車両をバスに置き換えたイメージの方が近いです。
利用者が少なくなって維持が困難になった鉄道や、鉄道駅よりも郊外のショッピングモールに街の中心が移動してしまった地方都市にとっては、鉄道をBRT専用道化してBRTを走行させる方が運用面でも費用面でも優れています。

個人的にはBRT車両は連節バスではなく高速バス形式にし、高速道路の走行を可能にすることでBRTの最大のデメリットである「速度の遅さ」を克服しやすいようにするのがよいと思いました。
昨年からいすゞや日野が国産連節バスを販売していますが、外国産が主ですし、需要の面でもまだまだ従来型のバスの方が安価であると考えます。
期待できるプロジェクトですね、今後の展開が楽しみです。

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