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JR西日本コミュニケーションズがDOOH広告配信に向けたインプレッション計測の実証実験を開始



JR西日本コミュニケーションズとLIVE BOARD社は、2020年6月10日付けのニュースリリースで、大阪駅のデジタルサイネージ計72面で、LIVE BOARD Network でのデジタル OOH 広告配信に向けたインプレッション計測の実証実験を 2020年6月24日から開始する発表しました。

同社では、主要ターミナル駅で、利用者への効果的な広告訴求が可能なデジタルサイネージのネットワーク展開を積極的に進めています。今回の実証実験は、大阪駅の2箇所のデジタルサイネーのグループを LIVE BOARDNetworkに接続し、インプレッションベースでDOOH広告配信を行うことを目指した実証実験になります。

【出展元】
JR 西日本コミュニケーションズの大阪駅のデジタルサイネージ 計 72 面で、LIVE BOARD Network での デジタル OOH 広告配信に向けたインプレッション計測の実証実験を開始
LIVE BOARD

 



LIVE BOARD社は、日本初のインプレッションに基づくDOOHアドネットワーク・オペレータです。同社が展開するLIVEBOARD Network は、DOOH 広告のアドネットワーク化により、手間なく小グロスで複数の面への掲載を実現しており、掲載期間や配信時間帯も柔軟に対応できることが特長です。インプレッションの計測にあたっては、デジタルサイネージに設置されたカメラでローカルセンシングデータを収集し、エッジ AI ボックスの EDGEMATRIX ®Edge AI Box-Indoorを使用して高速かつセキュアなエッジ AI 解析を実施することでDOOH 広告の視認数の計測が可能となります。

DOOH アドネットワークでの広告配信が実現した場合は、大阪駅 NGB1 階東西通路デジタルサイネージ30面セット、のような駅に設置されたデジタルサイネージを連動させた広告クリエイティブのプログラマティックな展開が可能となり、これは LIVE BOARD Network として初の取り組みとなります。

また、JR 西日本コミュニケーションズとしても、広告媒体の視認者数をカメラ画像のセンシングにより計測し、さらに、デジタルサイネージを全国の屋外 DOOH ネットワークと連動する初の取り組みとなります。


【各社の役割】
■JR 西日本コミュニケーションズ
・コンテンツマネジメントシステム(CMS)の運用・管理
・広告面の運用・管理
・カメラによるカウントデータの生成

 

■LIVE BOARD
・広告配信プラットフォームの運用・管理
・屋内インプレッション計測モデルの検討・提供

 

海外ではDOOH市場が急伸



世界の先進地域ではDOOHは伸び盛りで、すでに標準的な存在になりつつあり、場規模で見るとアナログ看板(OOH)の半分近くがDOOHに置き換わっています。しかもDOOHは年13.2%強の成長を遂げて、市場規模は2020年にOOH全体で490億米ドル(約5兆円)、DOOHで210億米ドル(2兆円超)を窺っています。また、海外では既にOOHオーディエンス測定に関するグローバルガイドラインが策定されており、客観的な数値計測が可能となっています。

 

 



日本は、DOOHがOOH全体の中に占める割合も世界と比べて半分以下です。これは日本ではOOHもDOOHもその広告効果を評価する方法がなかったことが原因です。日本のDOOH市場は条件さえ整えば世界標準と同様の急成長をすることが期待できます。

 

 

 

「アルファベット」と「カタカナ」が大量に出てきて良く解らないと思いますので、以下、メチャクチャかみ砕いてご説明します。

 

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まず、【OOH】とはOut Of Homeの略語で、交通広告や屋外広告など、家庭以外の場所で接触する広告媒体の総称です。従来の固定看板をイメージして下さい。

対して【DOOH】とはDigital Out of Homeの略語です。屋外や施設などに設置されているデジタルサイネージを指します。LEDビジョンや液晶モニタを使ったアレです。

さらに【ダイナミックDOOH】はセンサーやカメラ、IoTの技術を活用して外部の状況や情報を取り込み、即座に広告の内容に反映させる仕組みです。視聴者の属性や気温・天気に合わせて広告配信を行う、などです。

アドネットワーク
複数の広告媒体を集めて広告配信ネットワークを作り、それらの媒体に広告をまとめて配信する仕組みです。

ローカルセンシング
特定エリアでの感知機器を使った情報取得の意味です。

 

 

 

DOOH アドネットワークの世界を乱暴に説明すると・・・

『リアル世界の広告看板をデジタル化して、ネットワークで繋げて、センサーで顧客分析して
Googleのネット広告の様な細かな配信を行い広告価値を最大化する取り組み』

となります。GoogleアドワーズなどのWeb広告は訪問者の閲覧履歴を元にその人が興味を持っていそうな広告を自動配信します。タワーマンションで検索するとその後に「シティータワー○○」「プラウド○○」といった感じで不動産広告が表示されるアレです。

 

 

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DOOHの世界では、カメラやセンサーで解析したデータを元に、広告配信業者のAIが最適な広告を自動で細かく配信します。DOOHは、Web広告の手法をリアル世界に出現させようとしています。

またWeb広告は費用対効果がかなり見える化されています。閲覧数とクリック数の関係クリックから購入までの関係など、視聴率や購買比率が数値化されています。それに対してアナログ看板の広告費用、広告効果は統一された計測方法が無く駅の乗降客数や街路の歩行者数などから推測している状況です。また、各所に設置されたデジタルサイネージは、各施設毎にコンテンツを更新するスタンドアロンな存在です。

DOOHの世界では、駅や店舗の看板がセンシング技術を用いて、利用者属性を解析それに最適化された広告が自動配信されます。また視聴率も見える化されます。

 

 

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Webの世界ではGoogleが覇権を握っている広告プラットフォーム。LIVE BOARD社は、アドネットワークのLIVE BOARDを展開する事でリアル世界の看板のコンテンツ配信のプラットフォーマーを目指しており、リアル世界のGoogle広告の立ち位置を狙っています。

JR西日本はDOOH化、アドネットワークに参加する事で自社が保有するデジタルサイネージ群の価値を最大化したい、LIVE BOARD社はJR西日本の様な大口顧客に対して配信している実績がほしい、両社の思惑が一致して今回の実証実験が行われる事になりました。

今後の流れ

1:OOHをDOOHに!固定看板をデジタルサイネージに置き換える。
2:各施設のデジタルサイネージをネットワークで接続し一体化
3:カメラやセンサーで計測し年齢・性別等のユーザー属性や視聴率を見える化
4:計測結果に応じてターゲットに最適なロケーションとタイミングを自動的に選択配信
5:最適化された自動配信による広告効果の最大化
6:データにもとずくインプレッション販売
7:LIVE BOARD社はプラットフォーマーを目指しており、リアル世界のGoogle広告の立ち位置を狙っている

1 COMMENT

ぷんぷい

そのうち、歩いている個人を特定して、その人の状況を推測してそれに合わせて表示するなんて気色の悪い広告も登場するかもしれませんね。。。

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