敦賀駅交流施設「オルパーク」は、JR敦賀駅の老朽化した待合室などの駅機能の一部を補う為に、駅舎に併設された多目的ビルです。著名建築家の千葉学 東京大学教授のデザイン監修となるこの建物は、2代目駅舎の復元を念頭に規模とシルエットを再現し、それを大きなガラスで包むといった、デザイン・構造共、細部に渡ってこだわりのあるつくりとなっています。
新しい敦賀の駅舎は、市民に長く愛された「2代目駅舎」のイメージを彷彿とさせるデザインとなっています。かつての2代目駅舎の特徴である「2つのウイングと中央の玄関」といった構成を、暖かみのある木で仕上げた「2つの箱」として現代に甦らせます。さらにその「2つの箱」をガラスで柔らかく包み込むことで、「2つの箱」との間に「縁側空間」を生み出しています。かつての2代目駅舎の佇まいを踏襲した「2つの箱」が、未来を象徴するガラスの表皮を身にまとうことで、敦賀の駅は、歴史と未来を象徴する新しい玄関口として生まれ変わりました。
前回取材時は工事中だった駅前広場は見違える様に美しく整備されました。
バス乗り場付近の様子です。「エヴァンゲリオン」のワンシーン、ゼーレの「SOUND ONLY」会議の様なビジュアルの案内サインがかっこいいです。
ロータリーの上屋は木材を多用した凝った造りで、デザイン的にも優れています。
内部の様子です。オルパークのフロア構成は、1Fは、市民や来訪者の交流や待合所としても利用可能な「休憩所」や、敦賀の観光や施設の案内を行う「総合案内所/観光案内所」、「商業施設」があります。
2Fには、絵画や写真などの展示やサークル活動等に利用可能な「多目的室」や、大型スクリーンや音響設備等を備え、様々な用途に利用可能な「休憩所」があります。全体的にオープンスペース的な場所が多く、大きな駅の待合所+市民ギャラリースペースといった施設になっています。
建物が内包している「木の箱」の内部の様子です。
2つの木の箱の間は吹き抜けになっています。
階段で2階に上がります。
「2つの箱(写真右)」との間に生み出された「縁側空間」の様子です。
2階の多目的スペースの様子です。
撮影ポイントを変えて「オルパーク」を上から見下ろした様子です。
最後は美しく整備された駅前広場の様子です。