JR北海道は2021年4月に、札沼線のあいの里公園~石狩太美間に設置予定の新駅の名称を「ロイズタウン」に決定し、工事に着手したと発表しました。また開業と同時に、同じ札沼線の「石狩太美」は「太美」、「石狩当別」は「当別」に、それぞれ駅名が改称されます。
【出展元】→札沼線の駅(当別町内)に関するお知らせ
→札沼線あいの里公園・石狩太美間新駅の設置について
→JR札沼線新駅設置及び駅前広場整備事業について
新駅は、「ロイズタウン駅」は当別町およびロイズコンフェクトによる請願駅として設置計画が進められ、今回当別町との間で工事協定が締結されたことから、いよいよ工事に着手しました。菓子製造のロイズコンフェクトが駅舎の建設費など約10億円を負担します。
新駅は、1面1線の無人駅で、6両編成対応のホームや待合室などを備えています。また、当別町により、乗降場やパーク&ライド駐車場、駐輪場などを備える駅前広場が整備されます。開業は2022 年春の予定で、駅ナンバリングは「G11-1」と枝番が付番され、線内の他の駅に変更はありません。また、新駅開業に先駆けて、石狩太美駅ではバリアフリー工事が実施され、駅舎および1番線ホームにスロープ等が設置されます。
ロイズコンフェクトHDは新駅近くの「ふと美工場」を拡張し、見学施設や店舗機能を持たせる計画を進めています。「ふと美工場」はロイズ社が1997年に稼働させた工場で同社のマザー工場と言える基幹施設です。分散していた工場を集約し、物流、配送を統合、同年10月には直売店がオープンしました。2005年8月には同工場の北側に新工場が稼働、07年には西側で工場を増設、16年には北側の工場を増設しています。
「ふと美工場」は、前回の設備増強から10数年が経過し、生産能力が限界に近付いてきたためさらに増設を進める事になりました。現在、2022年の本格稼働を目指して新工場を建設中で、生産設備だけでなく工場内を見学する施設、直営店舗を現工場から移転拡張するスペースが整備されます。
新工場の設計、監理は髙田建築設計事務所、施工は戸田建設で、工期は2018年12月20日〜2021年4月1日までですが、新工場の本格稼働は2022年からとなっています。今回の新駅は新工場内に整備される集客施設のアクセス手段として有効活用される事になりそうです。
新駅計画概要
位置:札沼線 あいの里公園・石狩太美間
住所:当別町当別太 1225 番地9
駅形式:1面1線、無人駅 ふと美工場 設備 乗降場(6両対応)、待合、スロープ
駅前広場:バス・タクシー・一般車の乗降場、パーク&ライド駐車場、駐輪場、トイレ
開業:2022年4月(予定)