和歌山県が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)計画で、県に事業提案をしていた2社のうち、マカオのサンシティグループが12日、撤退すると発表しました。撤退理由についてサンシティの日本法人は、「新型コロナウイルスによる業界への影響や国の認定手続きの不透明さなどリスクがある」としています。
撤退理由についてサンシティジャパンは、「新型コロナによる業界への影響や、国の認定手続きが当初より大幅に時間を要すると想定される中、未だに多くが不透明なことなど、事業者としてのリスクを鑑みて厳しい決断をした」としています。
和歌山IRは、県が和歌山マリーナシティを候補地として事業者を公募し、サンシティとカナダのクレアベスト・グループ傘下のクレアベストニームベンチャーズが応募し、去年5月、2社とも資格審査を通過しました。その後、新型コロナの影響などで事業者からの提案書類の提出期限が延期され、2社からの提案書類の提出を受けた県が今年1月から審査を進めてきました。和歌山IRの公募に手を挙げた事業者はカナダのクレアベスト・グループ1社となりましが、県は審査を進める考えを示しました。和歌山県は人工島、和歌山マリーナシティ(和歌山市)で2026年春の開業を目指しています。
【出展元】 →サンシティグループ>RFP入札プロセスからの撤退について ※福島区民さんから情報を頂きました、ありがとうございました!新型コロナ: 和歌山IR、サンシティが撤退表明 候補は1社に: 日本経済新聞 https://t.co/rDkmdyzVyi
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) May 12, 2021
出展:横浜市>IR(統合型リゾート)
IRを巡っては、政府は国内の候補地から最大3カ所の整備地域を選ぶ方針を示しており、和歌山の他に、大阪、長崎、横浜が名乗りを上げています。和歌山IRについては「クレアベスト・グループ」が残るのみとなりましが、同社は投資会社で、現在運営中の主要施設がない事から和歌山は厳しい状況となりました。最有力とされる大阪は米MGMが引き続き進出意欲を見せている事から何とかなりそうです。残る長崎と横浜ですが、和歌山が厳しくなった事から2カ所とも実現する可能性が高まりました。ただし、横浜は8月22日に市長選が行われIR勧誘が争点となっている事から、反対派が当選すると招致レースから脱落する可能性があります。日本版IRの初回認定大阪・長崎の2カ所になるかもしれませんね。