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タイ大手のデュシット社が「アサイ京都(ASAI京都)仮」ホテルを計画中!世界展開を目指す新ブランド『ASAI』の特徴と戦略とは?



タイの大手ホテルチェーン「デュシット インターナショナル」が京都に2軒目ホテルを計画しています。計画中のホテルはミレニアル世代をターゲットにした新ブランド「アサイ ホテル(ASAI HOTELS)」で日本初進出となる予定です。デュシット社は、現在建設工事が進んでいるラグジュアリーホテル「デュシタニ京都」とは異なるミレニアル世代をターゲットにした「ASAI」を投入する事で幅広い世代の旅行者を取り込む戦略を進めます。今回の記事では、日本初進出となる新ブランド『ASAI』を少し深掘りしてご紹介したいと思います。

 

【出展元】
https://www.dusit.com/ja/
https://asaihotels.com/career/

 

※読者様からコメント欄で情報を頂きました、ありがとうございました!

デュシタニ京都(Dusit Thani Kyoto) 元植柳小学校跡地再開発 建設工事の状況 21.04【2023 年秋開業予定】



 

デュシット インターナショナルとは?



デュシット インターナショナルは1948年設立に設立されたタイを拠点とする大手ホスピタリティグループで、世界各地で開発中のものを含めて計50軒以上のホテルおよびリゾートを開発・運営しており、ブータン、中国、インドネシア、ケニア、ミャンマー、オマーン、フィリピン、カタール、サウジアラビア、シンガポール、タイ、およびアラブ首長国連邦などで、開発・開業予定です。

デュシット社は、ラグジュアリーからカジュアルまで幅広い客層をカバーする4つのブランド「デュシット デバラナ」「デュシタニ」「デュシットD2」「デュシットプリンセス」を展開しています。2018年4月には、今後需要の中心となってくるミレニアル世代をターゲットにした手頃な中規模のライフスタイルホテルブランド「アサイ ホテル(ASAI HOTELS)」を立ち上げました。

 

新ブランドASAI



ASAIは主に若い旅行者に手頃な料金でサービスを提供するために作成された最新のブランドで、ライフスタイルと経験に焦点を当てたマーケティングを行っており、好奇心旺盛なミレニアル思考の旅行者を対象に、世界中の活気ある都市やリゾート地でリアルなローカル体験を味わえる場を提供しています。

 

 

 

 

 


 

ブランドの中心となる4つの柱は、考え抜かれた必需品』『共有エリア』『地元からのインスピレーション』『繋がるコミュニティ』です。各ホテルには約15㎡~23㎡程度のコンパクトなコンテンポラリデザインの客室に良質のベッドや高圧力のレインシャワーなどを設置しています。また、コンパクトな寝室とは逆に共有スペースを大きく配置し、効率的でありながら居心地の良いワーキングスペース、レジャー用エリアと持続性に重きを置いた地元のシェフたちがメニューを開発するレストランなど多々の機能を有しています。

 

 

 


世界展開を目指すASAIホテルは、IT技術を利用し、自動チェックインができるキオスクやホテル独自のオンラインガイドなど予約や滞在体験の効率化を図っています。宿泊者はオンラインガイドを通じて地元のリアルな体験をすることができ、あまり知られてないインスタ映えする場所を発見できます。また、ASAI はテイクミーツアー(TakeMeTour) などの旅行会社と提携してゲスト一人ひとりに特化した小旅行も提供します。料金は場所にもよりますが、1泊1,700〜1,900バーツに設定されています。

 

 

先行するライバルホテルの『いいとこ取り』



デュシットの新ブランドASAIの概要を読み解くと、先行するライバルホテルの『いいとこ取り』をしたしたたかな戦術が見えてきます。まず客室はコンパクトサイズでバスタブを設けずレインシャワーを設置しスペース効率を上げる設計です。地元のデザイナーが手掛けたデザイン性の高い内装で満足度を高めつつ、客室備品の標準化、メンテナンスの容易さ、などコストを抑える工夫が見て取れます。

 

 

 

 

 

 



 

ASAIは、客室に比べて共用スペースを広く取り『食べる・働く・遊ぶエリア』を設けています。共用スペースはコミュニティと個人を結びつけ、地元のシェフやレストランが地元の人々とホテルのゲストの両方を結びつける役割を担い、オフピーク時の収益を生み出します。また、居心地よいワーキングスペースを備えています。逆に収益を生み出さないスペースとしてのロビーエリアは排除されています。レストランや共有スペースでは、不定期で行われるイベントで「ハプニング」を演出します。このあたりは、マリオットが展開する「モクシー」や「アロフト」と共通する部分がありますね。

 

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チェックインなどのオペーレションの効率化も行われています。モバイルフレンドリーなウェブサイトを介した、簡単でユーザーフレンドリーな予約プラットフォームとチェックインキオスクは、迅速で手間のかからないチェックインプロセスを実現。ライフスタイルと経験に焦点を当てたマーケティングは、デジタルプラットフォームを介した強力なデータ駆動型戦略に基づいて行われます。

 

 



さらに、テイクミー・ツアー(TakeMeTour) などの旅行会社と提携してゲスト一人ひとりに特化した小旅行を提供し地元のリアルな体験を提供しています。これは星野リゾートが展開するOMOが実施している【ご近所専隊OMOレンジャー】のローカルツアーのイメージでしょうか。

 

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ASAIは、デュシット社の新たな収益源として世界展開を視野にいれた新ブランドです。他のホテルチェーンの良い所を取り入れ、WeWorkなど異業種のエッセンスを取り込んだ、なかなか意欲的なブランドだなと思います。個人的な感想ですが、(モクシー+OMO+WeWork)=ASAI。そんなイメージを持ちました。

また、ASAIがターゲットにしているミレニアル世代は、これから徐々に消費世代の中心になり購買力を高め、市場の中心になって行きます。デュシットは、彼ら彼女らが利用しやすい比較的安価なホテルを用意して、利用してもらいロイヤリティーを上げ将来的に、より上級なブランドである「デュシタニ」に繋げる長期戦略を描いているのでないのでしょうか。


ASAIの特徴まとめ

1:ライフスタイルと経験に焦点を当てたマーケティング
2:比較的コンパクトで標準化された客室(デザイン・効率性)
3:客室に比べ広い共用部でオフピーク時に収益を生み出す共用部をつくる(食べる/働く/遊ぶエリア)
5:地元と旅行者を結びつける(レストランの食材、不定期で行われるイベント、地元体験を提供する個人ツアー)
6:ユーザーフレンドリーな予約プラットフォームとチェックインキオスク
7:デジタルプラットフォームを介した強力なデータ駆動型戦略

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