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ParkーPFI予定者は星野リゾート!国営飛鳥歴史公園祝戸地区に宿泊研修施設等を再整備

 



 

近畿地方整備局は、2021年10月18日に、奈良県・明日香村の飛鳥歴史公園祝戸地区において宿泊研修施設を中心とした管理運営について、公募設置管理制度(Park-PFI)活用による民間事業者を公募していましたが、「星野リゾート・マネジメント」を公募設置等予定者に選定したと発表しました。今後、協議を行い、公募設置等計画の認定、基本協定の締結を行う予定です。

【出展元】
国営飛鳥歴史公園祝戸地区公募設置管理制度(Park-PFI)事業

 

 



 

祝戸地区では、宿泊研修を担う施設として1974年から「祝戸荘」が設置・管理運営を行ってきましたが、現在の設置管理許可期間の満了に伴い祝戸荘より管理運営から撤退する意思が示されたため、Park|PFIを活用し、宿泊研修施設を中心とした管理運営を行う新たな民間事業者の公募が行われました。公募対象地域は既存の宿泊研修施設「祝戸荘」を中心とした民活エリア(約1万6700㎡)。宿泊研修施設・レストラン等(約3400㎡)、展望広場休憩施設(約20㎡)を整備し。2022年から20年間で事業を実施する予定です。

 

事業の実施方針



・明日香まるごと博物館構想等の地域の計画を踏まえ、明日香村内を周遊する観光客に休憩体験・宿泊機能を提供し、地域の観光振興に貢献する。

・既存施設を活用し、個室型食事処と客室を中心に宿泊研修施設の運営を行う。

・明日香村らしい食事の提供の他、自然・歴史・文化を体験できる企画の実施等により、地域に根ざした活動を行う。

 

a:公募対象公園施設
宿泊研修施設・レストラン等 /合計面積:約 3,400㎡

 

b:特定公園施設
展望広場休憩施設 1・2/合計面積:約 20㎡

 

c:事業スケジュール
令和 4 年から 20 年間で事業を実施予定。

 

提案の評価ポイント



検討委員会は、星野リゾートの提案について下記項目を特に評価しました。

 

1:長期にわたる事業展開の方針や、グループを構成する企業の財務指標を考慮すると、事業の安定性が確保されている

2:コロナ禍における厳しい社会情勢を考慮し、観光だけではなく、ワーケーションや多拠点居住といった社会的ニーズの変化への対応を踏まえた、効果的な集客策の提案や地域活性化に資する魅力的な取組を目指している。

3:需要の季節変動を踏まえ、宿泊及び研修機能に周辺観光の際の拠点となる休憩機能を加え、施設を個室型食事処として活用することで、宿泊プランとあわせて多様な価格帯の飲食を提供する取組は、潜在的なニーズへの対応が期待できる

4:既存施設の活用を前提に景観を阻害している要素を除去する等、改変を最低限に抑えており、景観や環境の保全・継承の観点から適切である

 

また、今後の課題として、星野リゾートの強みであるメディアを活用した情報発信による誘客方針は評価できるものの、国営飛鳥歴史公園祝戸地区の魅力やポテンシャルの発信を行うことで、飛鳥観光のPR につながるようにする必要がある事や、事業を進めながらフレキシブルな事業運営を行うことは現実的ではあるが、事業変更の幅が明確ではないため、持続可能な施設運営となるよう、集客の見込み等、実態に即した資金計画・収支計画を精査して欲しい、との意見を述べました。

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