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JR久留米駅前に高さ約133mの市内最高層タワーマンション誕生へ

大和ハウスなど4社が共同開発、「久留米ザ・タワー レジデンシャル」2025年販売開始予定

大和ハウス工業、株式会社大京、三菱地所レジデンス、西日本鉄道の4社は、福岡県久留米市で共同開発する「久留米ザ・タワー レジデンシャル」を正式発表しました。JR久留米駅東口に隣接する再開発区域に整備される地上36階・高さ約133mのタワーマンションで、総戸数は343戸。市内最大規模となる本物件は2025年7月下旬に販売を開始し、2027年5月の竣工を予定しています。

再開発の核として進む駅前複合プロジェクト

本物件は、老朽建物が密集していたJR久留米駅前第二街区で進行中の第一種市街地再開発事業の住宅棟です。2018年に地権者主体の再開発組合が設立され、2021年に着工。区域内には商業施設や飲食・医療・シニア向け住宅が一体的に整備され、駅前機能の更新が図られます。

マンションは敷地面積8,077.5㎡、延床面積62,336.29㎡。住戸は1LDK〜4LDK・専有面積53.61㎡〜153.44㎡と幅広く、3〜9階にはアクティブシニア向けの「イニシアグラン」も併設され、世代を問わず対応可能な構成となっています。

スケールメリットを活かした共用設備と環境性能

343戸のスケールを活かし、共用部も充実。最上階にはスカイラウンジ、来客用ゲストルーム、住民用フィットネスルーム(いずれも有料)を整備。全階にゴミ置き場を設け、日常の動線や管理効率にも配慮されています。管理は大和ライフネクストが担当予定です。

建物は「ZEH-M Oriented」仕様で、LED照明やエコジョーズ、省エネ断熱構造を標準化。一次エネルギー消費量を基準比で20%以上削減し、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)で最高等級を取得。環境・経済両面で次世代型住宅水準を満たします。

久留米駅前の都市居住を再構築するモデル事業に

本計画は、駅前再開発と一体整備された高密度な都市居住モデルであり、子育て世帯から高齢者層までを対象とした包括的な生活環境を提供します。建物単体で完結せず、街区全体で商業・医療・住宅機能を統合する構成は、エリア全体の価値を底上げする構造です。

新幹線と都市圏の力が後押しする久留米の再成長

徒歩1分で新幹線・在来線が利用できる立地は、居住満足度と将来価値の両面で強みを持ちます。建設費高騰で全国の再開発が停滞傾向にあるなか、久留米では本格的な再開発が粛々と進行中であり、地方都市としては異例の展開です。

背景には、九州新幹線の開業によって福岡・熊本との時間距離が大幅に縮まったことがあり、福岡都市圏の経済圏拡大が中核都市の再成長を後押ししています。このような大規模開発が現実に動いているという事実には、正直なところ驚きを感じます。





出典:


  • 大和ハウス工業株式会社「久留米ザ・タワー レジデンシャル」ニュースリリース(2025年6月6日発表)

  • 公式物件サイト

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