JR博多シティは、JR博多駅博多口に建設された駅ビルで、開発面積約2.2万m2、延床面積は旧駅ビルの6倍の約20万m2、売場面積は約10万m2です。航空法による高さ規制の為、地上高は約60mと高さはありませんが、横幅が約240mもあり、さらに南寄り部分(写真未右側奥)が在来線ホーム上に約60mせり出すL字形の巨大な駅ビルとなっています。
JR博多シティには九州初出店の百貨店博多阪急を始め、東急ハンズや約230の専門店ゾーンが集まるアミュプラザ博多、シネマコンプレックスティ・ジョイ、日本最大級のレストランゾーンシティダイニングくうてんが入居しており、さらに屋上庭園、イベントホールや会議室といった文化施設までを備えた、九州の新たなランドマークとなっています。
今回の取材でツアー撮影したJR博多シティの写真は300枚以上!とあまりに膨大なので数回に分けてご紹介したいと思います。1回目の今回は日中の外観をご紹介します。まずは正面右側の博多阪急から見て行きましょう。
駅前広場に架けられた大屋根。駅前広場を人々が集う場所にしています。取り付けられたビジョンが高画質かつ巨大で目を引きました。
大屋根には最近の駅上屋に多く見られる透過性の高いグラスファイバー製の膜材が使われており薄暗さは皆無です。
博多阪急の入り口付近の様子です。入り口扉上部の装飾は西宮阪急と同じ様なデザインで阪急らしさを演出しています。博多阪急の営業面積は約4.2万平米、初年度の売上目標は370億円。新聞報道によると博多阪急の入店車数が1000万人を突破したそうで、当初予想より5割増のペース、2カ月早い達成だそうです。
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大屋根の下に設けられたJR博多シティスタジオテラス。半屋外の展望テラスです。JR HAKATA CITYのロゴがシンボリック。
今度は駅の正面に向かって歩きます。駅前広場がメッチャ広い!
JR博多シティの主導線は阪急側ではなく大時計の真下から続く中央コンコース。人影がまばらだった阪急側と異なりこちらは人々の往来が激しいです。JR博多駅コンコースを行き交う人も以前に比べて明らかに増加しており駅構内の混雑が激しくなっていました。つづいて2階に上がってみます。ここは2階歩行者デッキ。駅と隣接する博多バスセンターを南北に接続しています。写真はバスセンターの反対側にあたる阪急側を見ています。
2階歩行者デッキから見たタクシープールの様子です。駅前も機能的なレイアウトに再整備されていました。
こちららは2階歩行者デッキから、3階のJR博多シティスタジオテラスに通じるエスカレータです。JR博多シティは歩行導線を充実させる事で回遊性を高める工夫がなされています。
スタジオテラスら見た大屋根の様子です。屋根が近い!
3階JR博多シティスタジオテラスから見た駅前広場の様子です。JR博多シティで特筆されるのが、この駅前広場の広さ。メチャクチャ広くで贅沢な空間で驚きました。広場には大きなケヤキが20数本植えられ木陰を作っており、さらにベンチも設置され多くの人がくつろげる憩いの広場いなっていました。中央駅の駅前にこれだけ贅沢な広場を設けるとは・・・
現地に掲示されていた福岡の都心部のMAPです。これを見ると福岡都心部の構造、スケール感がなんとなく解ると思います。福岡の商業の中心地は天神ですが、今回の駅ビル開業により既存繁華街(天神)VS駅周辺(博多駅)の競合が一気に激化する事になりました。これは駅ビル建設で先行した、京都、名古屋、札幌と同じ様な構図になっています。
ついに開業したJR博多シティ。報道各社が伝える所によると、入店者数、売上高は共に計画を上回る数値で推移しており好調が伝えられます。
JR博多シティの開業がこれからの福岡の商業地図をどう変えて行くのでしょうか?駅ビル建設で先行した京都を例に上げると、駅ビル開業後14年が経過した京都駅周辺は商業集積の厚みを増して来ており、今まで商業集積で圧倒的優位を誇って来た四条河原町界隈に打撃を与えています。。前回のキャナルシティ増床の記事でも書きましたが、健全な競争により街全体が磨かれ、洗練されて行く事を期待しつつ、5年10年のスパンで見守って行きたい、そう思いました。
【おまけ】110311博多駅ブルーインパルス予行
これは凄い・・・
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新しさの中に重厚感を調和させたデザインは、旧そごうを想起させます。
近年、大阪では村野藤吾が設計を手がけた建築が数を減らしつつあるのが少し残念ですが、これも時代の流れと受け入れるしかないのでしょうね…
しかし、ウィリアム・ヴォーリズ設計の大丸心斎橋店本館はまだまだ健在ですし、難波の高島屋も大規模な改装はなされたものの、今なお難波の『顔』としての威厳を保っており、大阪の誇りですよ(^^)
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なるほどJR博多駅はこう変わったのですね。私が福岡へ行ったのは二年前で、その時は工事真っ最中でした。
九州の首都・福岡、と書くと熊本や鹿児島の人たちは反発されるかもしれませんが、拠点性が高い福岡の玄関口として相応しい駅になったと思います。
今年、久々に福岡そして九州へ行ってみようかな。
ヤフードームで我がホークスの試合も見てみたいし、熊本城へも行ってみたいし、鹿児島市電にも乗ってみたいし。
大阪で一日観光して、そこから新幹線で鹿児島へ。鹿児島から熊本、福岡なんてルートを考えてみたい思います。
ロングさん、これからもリポート楽しみにしています。
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JR博多シティも大阪ステーションシティに負けない駅ビルですね!大屋根も大阪ステーションシティに似てる!ところでその大阪ステーションシティですがJR博多シティは来店客数1000万人に達するのに3ヶ月かかりましたが大阪ステーションシティは来店客数1020万人に達するのに1ヶ月で達したそうです!JR大阪三越伊勢丹が480万人、Lucuaが540万人で売り上げ高は82億円だそうです!どちらの駅ビルもその都市のランドマーク的な存在になって新たな観光スポットになってますね!ロングさんも大阪にお戻りになったらゆっくり大阪駅観光してくださいね!ガイドツアーがオススメです★
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おっしゃる通り、天神は博多シティの打撃を受けているようですね。
鹿児島の山形屋は、今のところ売り上げに関しては前年比プラスのようで、ストロー現象の影響は予想していたほど無いようです。
ただ、新幹線にたった80分乗れば福岡に行けるなんて、今までを考えると嘘みたいです。
午後5時に仕事終わって速攻新幹線に飛び乗って、中洲に6時半について、10時半まで飲んで鹿児島に帰ってこれるんですもんね。
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アイラブオオサカーさんのおっしゃる壮大さには、やはり村野藤吾設計の旧そごう大阪店を彷彿とさせる外観(ファザード)もあるのかな、と思います。
次が楽しみです。
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天神は客を奪われて大変そうですね、九州も福岡市へのストローが年々激しくなっているので
各都市の都市再開発による人口流出は避けたいですね
熊本市もバスセンター一帯の再開発計画もありますし、長崎市も新幹線と長崎駅高架化などもあり
九州の主要都市が福岡への人の流れを止めるべく、必死になっているように思えます
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JR博多シティの取材、さぞかし大変だったことでしょうね‥撮影画像数が300枚と、このシリーズ、今後も非常に楽しみにしております。
大阪ステーションシティに優るとも劣らない壮大で見事な施設ですねぇ… 5年前に博多を訪れた時の光景がウソのように思えるほどの、この変わりよう!
次回の記事が待ち遠しいです(^_^)ゞ