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チャールズ国王も学んだ英国名門「ゴードンストウン校」、日本初の姉妹校を和歌山市に 2027年9月開校予定!

2027年9月開校予定 全寮制7学年・生徒700人規模、国際教育と地域活性化を狙う

英国スコットランドの名門パブリック・スクールで、チャールズ3世国王や故エディンバラ公フィリップ殿下も学んだ「ゴードンストウン校」が、日本で初めて姉妹校を開設します。学校法人OCC(大阪市)が運営し、和歌山市梅原地区に2027年9月の開校を目指します。6日にはOCC、和歌山市、サンヨーホームズ株式会社、南海電気鉄道株式会社の4者が「インターナショナルスクール誘致に関する協定書」を締結しました。


 計画の概要と立地条件



 

新校は「ゴードンストウン・スクール日本校(仮称)」とし、南海和歌山大学前駅の西方約500mに位置する約15haの敷地に整備されます。敷地内の旧ノーリツ鋼機センタービルを改装して校舎とし、350室規模の寄宿舎や広大なグラウンドを新設します。標高約110mの高台にあり、津波リスクを避けられるほか、関西国際空港からのアクセスも良好です。駅徒歩圏内で商業施設も近く、国内外の生徒や保護者の利便性が確保されます。


学校の規模と教育方針

 

学年構成は小学6年から高校3年までの7学年で、定員は1学年100人、全体で700人規模。開校時は小学6年から中学3年までの4学年からスタートします。授業は原則英語で行い、学費(授業料・寮費等)は年間約800万円。国内外から募集し、日本人比率は約3割を想定します。学校種別は文部科学省認可の1条校ではなく、各種学校扱いとなります。

カリキュラムは英国本校の教育を基盤に、日本の教育の長所も取り入れます。英国のGCSEやA-Level、国際バカロレアなど、国内外大学進学に対応できる資格取得も可能です。


ゴードンストウン校の特色と海外展開


出展:Wikipedia

1934年にスコットランド北部で創立された同校は、チャールズ3世国王や故エディンバラ公フィリップ殿下などを輩出し、世界35カ国以上から生徒が集まる全寮制の名門です。学業に加え、山登りやセーリングなどのアウトドア活動を必修とし、希望者は大型帆船による遠洋航海も体験できます。海外展開は今回が初めてで、2026年にはアブダビ校も開校予定です。


南海電鉄が参画する狙い

今回の誘致は、南海電鉄が同校の日本進出意欲を把握し、自社沿線への誘致を和歌山市に打診したことが発端です。国際的知名度を持つ学校の存在は沿線ブランドを高め、居住・投資需要を喚起します。また、全寮制であっても保護者や関係者の移動需要は見込め、空港アクセス需要の増加や駅周辺の商業活性化にもつながります。


地域への期待と今後の予定


出展:Wikipedia

尾花正啓市長は協定締結式で「和歌山市の国際教育に新たな扉を開くものであり、地域の子どもたちが多様な価値観を学ぶ機会になる」と述べました。市は今秋にも募集要項を公表し、生徒募集を開始します。全学年がそろう時期には、教育・経済・国際交流の各面で地域への波及効果が期待されます。


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