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西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクトの概要発表!「博多コネクティッド」を活用し延床約7.5万㎡に拡大【2026年1月竣工予定】



西日本シティ銀行および福岡地所は、2023年3月30日付のニュースリリースで、福岡市博多区博多駅前 3丁目において、2社が推進しているる西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクトの計画概要を発表しました!

計画は西日本シティ銀行保有ビルの連鎖的再開発の第一弾として、西日本シティ銀行の本店機能に加え、オフィスフロアや商業店舗を配置した複合ビルを計画です。また、福岡市が推進する、賑わいの拡大に寄与するビルへの建替えを促進するためのインセンティブ制度(容積率の緩和等)『博多コネクティッドボーナス』が認定されました。

計画を推進する2社は、本計画に取り組むことにより、博多駅の活力と賑わいをさらに周辺につなげていく福岡市の施策「博多コネクティッド」を面的に促進する起爆剤となり、博多駅周辺地区の国際競争力向上に貢献する、としています。

【出展元】
西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクトの概要について

博多駅前のランドマークとなる洗練されたデザイン



新ビルのデザインは、デンマークを拠点に活動する国際的な建築デザイン事務所「3XN  Architects 」が内外装のデザインを手掛ける国内初の建築物で、博多駅前のランドマークとなる洗練されたデ ザインを実現します。

地上部は、建物のコーナー部を持ち上げることで人々を迎え入れる空間を形成し、敷地北東側に地上・地下の歩行者ネットワークの 核となる大規模立体広場「コネクティッドコア」を整備。博多駅から住吉通りやはかた駅前通りへの 回遊性向上に繋げます。また、博多まちづくり推進 協議会等による様々なイベント利用に対応し、博多 駅前の賑わいの広がりを創出します。

9階では切り込みを設けて建物のボリュームを分節することで、周辺街区のスケールに調和させるなど、都市景観に配慮した計画となっています。また、セレーション(鋸歯状)化されたタイルとガラスの外装により光の反射を抑える工夫が施されています。

 



建物の足元部分の柱や壁面の花や緑に加え、「都心の森1万本プロジェクト」の主旨を踏まえて広場 等に中低木を配し、歩行者目線で緑が連続する緑化 空間を創出することで、まちに潤いを与える計画と します。

都心の森1万本プロジェクトは、天神ビッグバンや博多コネクティッ ドにより、まちが大きく生まれ変わっていく中で、緑が持つ魅力により、まちに「彩り」を加え、憩いや安らぎが感じられる空間を創出するため、市民や企業と共働し、新たに樹木を植え、今ある緑をより美しくするとともに、民有地 における緑化誘導により、良好な都市景観の形成や都市環境の改善を図り、緑 豊かなまちづくりを推進するプロジェクトです。

 

アクセス性に優れ、BCPに対応したハイグレードオフィス



プロジェクトの計画地は、はかた駅前通り地下通路に直結し、JR、地下鉄空港線、七隈線「博多駅」より 国内外へ素早くアクセス出来る利便性を有しています。さらに、オフィスフロアは博多駅前エリア最大級の基準階面積約 1,190坪を有し、多様化するワークスタイル及びウェルビーイングに配慮したハイグレードオフィスを実現します。BCP対応として、地下 3階の柱頭免震構造を採用し、大規模な地震を想定した耐震性能を実現。災害時のライフライン寸断に備え、72 時間対応のデュアルフューエル非常用発電機を設置 し、BCPに対応したビルを実現します。

 

地域に開かれたホールの設置



著名な音楽家が室内楽コンサートを開催できる高い 音響性能を持った設えに加えて、地域のみなさまが セミナーや会社説明会など多用途に利用できる施設 として、約 400 人規模のホールを地下に設置します。 なお、大規模災害発生時等は、帰宅困難者の一時 滞在施設として提供します。また、敷地内にはアートの設置を計画し、アートのある暮らし(アートの持つ価値と魅力を市民が 再認識し、国内外に発信するまち)の推進に寄与していきます。

 

これまでの経緯


西日本シティ銀行は、JR博多駅前の本店ビルを建て替えを進めています。容積率緩和で再開発を推進する市のプロジェクト「博多コネクティッド」を活用し、オフィスや商業施設が入る大型複合ビルに再開発する計画です。現本店ビルは世界的な建築家、磯崎新氏が設計し。駅前のランドマークとなってきましたが、老朽化に伴う耐震対策などが課題で、2022年度の地下鉄七隈線博多駅延伸、九州新幹線長崎ルート暫定開業後の街づくりも見据え、建て替えが決まりました。

【出展元】
西日本シティ銀行保有ビルの連鎖的再開発のお知らせ 

 


現本店は1971年12月に、旧福岡相互銀行の本店として開業。博多口前の一等地にあり、敷地面積は約5200㎡。地上12階、地下2階建てで延べ床面積約2.6万㎡。現在は西シ銀の本店営業部やグループの証券会社などが入居しています。

設計は世界的建築家の磯崎氏が担当し、外壁全面に茶褐色のインド砂岩を張り巡らせた斬新なデザインで知られ、重厚感ある外観が特徴となっています。一方、築48年が経過して老朽化が進行。規制緩和で古いビルの更新を促す「博多コネクティッド」を活用し、耐震性や機能性に優れた先進的なビルに建て替えられる事になりました。


新ビルは、容積率緩和で再開発を推進する市のプロジェクト「博多コネクティッド」を活用し、延べ床面積を、現在の2倍程度に拡大する見通しです。地下1階には地下鉄七隈線の新しい博多駅や駅ビルへとつながる広場を設置。街の回遊性を高めるとともに、災害時は避難場所としても使い都市の防災機能強化につなげます。博多エリアのにぎわい創出に向け、低層階は商業フロアとする計画です。

 

 

開発スケジュールは、現本店本館ビルは2020年6月頃に解体着手し、新ビルは2025年2月頃竣工予定。2025年5月頃に本店別館ビル・事務本部ビルの解体に着手し、新ビルは2028年9月頃の竣工を予定しており、 3棟を連鎖的に建て替える構想です。本店本館ビル・本店別館ビル・事務本部ビルの3棟に分かれている本部機能は新本店ビルに集約します。

 



福岡都心部のオフィスビルの開発計画は「天神ビッグバン」の計画が相次いでいますが、今回の計画は「博多コネクティッド」にとって目玉と言える計画となります。交通利便性が高い博多駅周辺エリアは慢性的なオフィス不足の状況にあります。西日本シティ銀行は、本店ビルの建替えをトリガーに連鎖的な再開発を行うとしており、福岡のオフィス市場に大きなインパクトを与える事になります。

 

計画概要

名称:西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクト
所在地:福岡市博多区博多駅前3丁目1番1号
階数:地上14階、地下4階
高さ:
構造:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
主用途:銀行、事務所、店舗、駐車場等※免震構造(地下3階柱頭免震)
敷地面積:約5,230㎡(約1,582坪)
建築面積:約5,083㎡(約1,538坪)
延床面積:約75,678㎡(約22,893坪)
建築主:特定目的会社 Walk
設計者:日建設計(基本設計)・大成建設株式会社一級建築士事務所 (基本設計・実施設計)
デザイン 3XN Architects(3XN Australia Pty. Ltd.)
施工:大成建設株式会社
着工:2023年11月頃(予定)
竣工:2026年01月頃(予定)

 

 

3 COMMENTS

アリー my dear

西日本シティ銀行公式のニュースリリースから
https://www.ncbank.co.jp/

“ 西日本シティ銀行本店本館ビル建替えプロジェクトの概要について ”

じげ

このビルは年代を感じさせない優れた外観のビルだったので、このまま残ると思いましたが…
まぁ新しくなるに越したことはないですね。

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