西日本シティ銀行は、JR博多駅前の本店ビルを建て替えを進めています。容積率緩和で再開発を推進する市のプロジェクト「博多コネクティッド」を活用し、オフィスや商業施設が入る大型複合ビルに再開発する計画です。現本店ビルは世界的な建築家、磯崎新氏が設計し。駅前のランドマークとなってきましたが、老朽化に伴う耐震対策などが課題で、2022年度の地下鉄七隈線博多駅延伸、九州新幹線長崎ルート暫定開業後の街づくりも見据え、建て替えが決まりました。
【出展元】→西日本シティ銀行保有ビルの連鎖的再開発のお知らせ

現本店は1971年12月に、旧福岡相互銀行の本店として開業。博多口前の一等地にあり、敷地面積は約5200㎡。地上12階、地下2階建てで延べ床面積約2.6万㎡。現在は西シ銀の本店営業部やグループの証券会社などが入居しています。
設計は世界的建築家の磯崎氏が担当し、外壁全面に茶褐色のインド砂岩を張り巡らせた斬新なデザインで知られ、重厚感ある外観が特徴となっています。一方、築48年が経過して老朽化が進行。規制緩和で古いビルの更新を促す「博多コネクティッド」を活用し、耐震性や機能性に優れた先進的なビルに建て替えられる事になりました。

新ビルは、容積率緩和で再開発を推進する市のプロジェクト「博多コネクティッド」を活用し、延べ床面積を、現在の2倍程度に拡大する見通しです。地下1階には地下鉄七隈線の新しい博多駅や駅ビルへとつながる広場を設置。街の回遊性を高めるとともに、災害時は避難場所としても使い都市の防災機能強化につなげます。博多エリアのにぎわい創出に向け、低層階は商業フロアとする計画です。
開発スケジュールは、現本店本館ビルは2020年6月頃に解体着手し、新ビルは2025年2月頃竣工予定。2025年5月頃に本店別館ビル・事務本部ビルの解体に着手し、新ビルは2028年9月頃の竣工を予定しており、 3棟を連鎖的に建て替える構想です。本店本館ビル・本店別館ビル・事務本部ビルの3棟に分かれている本部機能は新本店ビルに集約します。

福岡都心部のオフィスビルの開発計画は「天神ビッグバン」の計画が相次いでいますが、今回の計画は「博多コネクティッド」にとって目玉と言える計画となります。交通利便性が高い博多駅周辺エリアは慢性的なオフィス不足の状況にありります。西日本シティ銀行は、本店ビルの建替えをトリガーに連鎖的な再開発を行うとしており、福岡のオフィス市場に大きなインパクトを与える事になります。
このビルは年代を感じさせない優れた外観のビルだったので、このまま残ると思いましたが…
まぁ新しくなるに越したことはないですね。