(仮称)大阪市福島区鷺洲1丁目分譲計画は、大阪市福島区鷺洲(さぎす)1丁目計画されている、地上51階・高さ180m・総戸数612戸の大規模分譲タワーマンションです。建築面積は約3,878㎡、延床面積は約72,540㎡で、構造は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)。建設主は阪急阪神不動産、設計は株式会社IAO竹田設計が担当し、施工者は現時点では未定。着工は2025年10月上旬、竣工は2030年2月下旬を予定しています。
計画地は、阪神「野田」駅、Osaka Metro千日前線「野田阪神」駅、JR東西線「海老江」駅の3路線が利用可能で、交通利便性の高い立地となっています。住宅と商業が混在するこのエリアでは、近年、周辺でも再開発の動きが進んでおり、本計画もその流れを受けた都市型住宅開発の一環と位置づけられます。
今回の開発のきっかけとなったのは、2021年11月にエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社が発表した不動産の売却。傘下の阪急阪神百貨店が保有していた「阪神百貨店野田配送センター」(敷地面積4,004.76㎡)の土地を、阪急阪神不動産が取得したことが判明しています。その後、隣接する「関西スーパー福島店」が2024年3月31日をもって閉店。両敷地を合わせて約9,696㎡の開発用地が確保され、大規模な住宅プロジェクトへと発展しました。
計画概要

計画名称:(仮称)大阪市福島区鷺洲1丁目分譲計画
所在地:大阪府大阪市福島区鷺洲1丁目32番12他(地番)/大阪府大阪市福島区鷺洲1丁目(住居表示)
交通:阪神「野田」駅、Osaka Metro千日前線「野田阪神」駅、JR東西線「海老江」駅
階数:地上51階
高さ:180m
構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
基礎工法:
主用途:共同住宅
総戸数:612戸
敷地面積:9,696.10㎡
建築面積:3,878㎡
延床面積:72,540.00㎡
容積率対象面積:
建築主:阪急阪神不動産
設計者:IAO竹田設計
施工者:未定
着工:2025年10月上旬(予定)
竣工:2030年02月下旬(予定)
立面図・配置図

建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。
大阪国際(伊丹)空港の高さ制限回答システムによると、計画地における高さ制限(海抜高)はおよそ188m。地盤の海抜高は公表されていませんが、仮に約3mと仮定した場合、建築物としての最高高さは185m程度が上限となります。今回計画されている建物の高さは180mであり、航空法に基づく高さ制限ギリギリに近い規模となっていることが分かります。

同じく建築計画のお知らせに掲載されていた「配置図」です。
計画地周辺は「市街化区域」に指定されており、用途地域は「準工業地域」です。法定の容積率は300%、建ぺい率は60%となっています。今回の敷地面積は9,696.10㎡と比較的広く、これにより延床面積72,540.00㎡、高さ180mという大規模な建築計画が可能となったと考えられます。おそらくは容積率に関して、特例的な規制緩和や、総合設計制度などの適用を受けている可能性があります。
容積の消化には一定の敷地面積が必要であり、この規模の土地がまとまって確保できたからこそ、地上51階というタワーフォルムが実現できたものと思われます。
これまでの経緯

エイチ・ツー・オーリテイリングは2021年11月に、傘下の阪急阪神百貨店が大阪・福島に保有する「阪神百貨店野田配送センター」の土地(4,004.76㎡)を売却すると発表しました。譲渡先や金額は非公開ですが、後に譲渡先が「阪急阪神不動産」である事が判明しています。さらに、隣接する「関西スーパー福島店」が2024年3月31日で閉店。現在は阪急阪神不動産が発注者となる解体工事が行われており、2つの敷地を合わせた大規模再開発に発展する可能性が高まりました!
【出典元】→固定資産の譲渡及び特別利益(固定資産売却益)の計上に関するお知らせ
※複数の読者様から情報提供と取材依頼を頂いていたので取材してきました!
2025年7月の様子

現地の様子です。前回の取材が2024年8月だったので、約11が月振りの撮影です。

北側から見た様子です。既存建物の解体が完了し、視界が一気に開けて非常に広々とした印象を受けました。

北東側から見た様子です。かつてこのあたりには、関西スーパー福島店が営業していました。

敷地外からはアングルで撮影した内部の様子です。撮影時には「関西スーパー杭打抜き」作業が行われていました。

最後は南東側から見た様子です。(仮称)大阪市福島区鷺洲1丁目分譲計画は、2025年10月上旬に着工を予定しています。計画されている高さ180mは、周辺エリアでは際立った規模となっており、完成すればスカイラインに与える景観的なインパクトも非常に大きなものとなりそうです。
2024年8月の様子

現地の様子です。既存建物は解体足場に覆われてました。

北側から見た様子です。

北東側から見た様子です。解体工事が、かなり進んでいました。

撮影ポイントを変えて、「関西スーパー福島店」跡の様子です。こちらの解体工事が進んでいます。

最後は東側から見た様子です。計画地付近は「市街化区域」、用途地域は「準工業地域」、容積率:300%、建ぺい率:60%となっています。
かねてより噂があったこの場所の高層マンション計画。
建設ニュースにも出ました!
https://www.constnews.com/?p=143614
〜建設工事は10月上旬から/福島区に計画する高さ180㍍の超高層分譲マンション/阪急阪神不動産〜
クラレという繊維メーカー経営のボウリング場だったね。
時代に合わせていろいろ変わってきましたね
あ、そのタイトルの地名は鷺洲(さぎす)ではないでしょうか?